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伊藤 裕 氏 電子書籍『腸!いい話~病気にならない腸の鍛え方』(朝日新聞出版 刊)より

このページは、電子書籍『腸!いい話~病気にならない腸の鍛え方』(伊藤 裕 著、朝日新聞出版 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・「腸を鍛えるヒント」10カ条


第1条 「快便」への献身
便秘気味は腸の疲れの証拠。
食べ物を「若者型」から「熟年型」に。(中略)


第2条 長寿への「快食」
毎日同じペースで腸を動かす習慣を。(中略)


第3条 腸のツイッター
食べると腸は全身の臓器に囁き始める。(中略)


第4条 糖に翻弄させる腸
「甘いもには棘(とげ)がある」
血糖を下げるインスリンは寿命を短くする。(中略)


第5条 頑固な腸
運動して、血のめぐりをよくすると腸の働きもよくなる。(中略)


第6条 腸美人
動脈硬化は腸も悪くする。
健康の基本「血管美人」は、「腸美人」になるためにも必要。(中略)


第7条 苛立つ腸
過食は腸を支配する神経を苛立たせる。(中略)


第8条 腸のベターライフ(自分よりよい半身、愛妻)
身近なパートナー腸内細菌。


第9条 カロリー制限と断食------節電(CR)と停電(IF)
暴飲暴食は腸への苛め、食事を減らすことでかえって元気づけられる。腹八分目は長寿への秘訣、老化やがんも減らす。(中略)


第10条 肝臓にまつわる肝心なこと

食べた物はすべて運び込まれる肝臓、体に活力を与える胆汁を作る肝臓。


・最も血液を使う臓器は?(中略)

堂々の第1位は消火器で30%なのです。そして、第2位は腎臓で20%、3位が脳と骨格筋で15%ずつなのです。消化排泄、排尿という行為がどれほど生きて行く上で大切なことなのか、逆に、生体にとってどれほど負担が大きく難しい仕事なのかということを物語っています。食事のあと、頭がボーッとしたり眠くなったりしますね。これは、消化器への血流が優先されるので、頭に血が回らなくなるからです。


・ヒトは食べるもので生きているのではない。消化するもので生きている。------ブリア=サヴァラン『美味礼讃』


・運動で筋肉を鍛えるのと同じように、腸を鍛えるためには、日頃から適度な腸の運動を行っていることが大切です。適度な食事量を決められた時間にきちっと取ることで、腸は規則的に運動できるようになります。食べたり食べなかったりするのはよくない。そして腸を休ませてあげる時間を作ることも大切です。


・私たちの体は60兆個の細胞から成り立っていますが、実は私たちは自分の体を作っている細胞の数より、さらに多い数の「別の生き物」と同居しているのです。我々の腸管のなかには、実に100兆個にもおよび細菌が住みついています。いわゆる腸内細菌たちです。その種類、100種類以上、重さにして1kg以上になります。


・「腸の疲れ」は、肥満、メタボそして糖尿病の発症や老化につながります。腸の脱落症状を早めに感知して、その疲れを早く知ることが大切です。「若いときは何でも食べられた。しかしいまは脂っこいものはどうも・・・・・・」「最近どうも便秘しやすくなってきた。下剤を欠かすことができなくなったきた」という患者さんの話をよく耳にします。実はこれは「腸の老い」が始まっていることを示す腸の叫びなのです。

・メタボリックを引き起こした「腸本人」


・腸にとってのエイリアンとは何か?

免疫には2種類あって、一つは「自然免疫」と呼ばれるもので、これは生まれながらにして我々の体に備わっている免疫です。腸管のように体の外と内の境目のところで、目を光らせています。もう一つは「獲得免疫」と呼ばれるもので、生まれたあとに起こるさまざまな“苦い”経験を通じて------実際にいろんな病原体が体のなかに入ってきて、ある程度暴れたことを教訓として------、また、同じ物がやってきたにはその物を有効にやっつけることができる舞台を新たに編成するというものです。


・「ホルモン」は、そもそもは、ギリシャ語で「刺激する」を意味する言葉「ホルマオ」に由来しています。しかし、「ホルモン」といえばみなさんは「ホルモン焼き」を想像されるのではないでしょうか? 焼き肉料理の「ホルモン焼き」は関西弁で言う「ほる(捨てる)もん(物)」という言葉からきています。それまで捨てていた臓器を何とか料理に生かそうとした、商魂逞しい(たくましい)、大阪のレストラン「北極星」の経営者・北橋茂男が1940年に商標を得ました。


・下痢と便秘、二つのうち、どちらが体にとって怖いものだと思いますか? 実は下痢のほうが医者としては内心ホッとできるのです。急性の下痢は感染がほとんどの原因で、きちっと治療対応すれば、まったくもとの体に回復することが多いのです(もちろん、感染ユッケ事件での死亡事件などの怖い事例もありますが)。一方、厄介な便秘の患者さんのなかには、がんが隠れていることがあります。

・ヨーグルト、チーズ、バターなど、日本では、和食になくてはならない醤油、味噌が造られ、これらはすべて発酵食品です。日本人は、江戸時代に発酵に関する高い技術を文字通り「醸成」していたので、明治時代になり牛乳が日本に入ってきたとき、いち早く乳酸菌飲料であるカルピスやヤクルトを開発することができました。


・サルが成人したあと、通常取っている食事量を30%減らした食事を与え続けたところ、通常量を取ったサル(左)に比べて明らかに若々しく長生きした(右)


●電子書籍『 腸!いい話~病気にならない腸の鍛え方』より
伊藤 裕 著
朝日新聞出版 (2012年9月初版)
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