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竹内 一正 氏 書籍『スティーブ・ジョブズ 失敗を勝利に変える底力』(PHP研究所 刊)より

このページは、書籍『スティーブ・ジョブズ 失敗を勝利に変える底力』(竹内 一正 著、PHP研究所 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・スカリーは、「ペプシ・チャンレンジ」というキャンペーンで王者コカコーラを業界ナンバーワンの座から追い落とし、万人二位だったペプシコーラをトップの地位に押し上げたマーケティングの達人であった。三七歳というペプシ史上最年少で社長となった


・粘り腰がジョブズの得意技である


・「アップルをクビになったことは、人生最高の出来事だった」とまで言い切っている。その理由をジョブズは、「アップルをクビにならなければ、ピクサーも生まれなかったし、ピクサーが生まれなければ、世界初のアニメ―ション映画『トイ・ストーリー』も生まれなかった」と語っている。


・キヤノンは日本企業としては非常に早くから、アップルの製品とジョブズに注目していた企業であり、一九八九年にネクスト社に対し一億ドルの投資を行い、さらにその後、ネクストが危機に見舞われると三〇〇〇万ドルと七〇〇〇万ドルの累計二億ドルもの巨額を出資している。キヤノンもまた、ネクストとジョブズの未来に賭けていた。


・企業は、トップでなければ自分のやりたいことはできないものだ。そのことがよくわかっていたジョブズは、恩人の部下として仕事をすることなど、到底考えられなかった。かくしてジョブズは自分を救ってくれた恩人をあっさりと裏切って権力を手中に収めた。


・「デザインとは、見かけだと思っている人々がいる。だが、掘り下げて考えていけば、デザインとは機能そのものなんだ」

※ジョブズ談


・アップルは弱みを克服して成長してきた会社ではない。強みを研ぎ澄まし、徹底的に強くすることで躍進してきた企業だ。(中略)得意な人たちにとことん任せること


・一瞬の成功に酔いしれてはいけない。成功とは、不安定な山の頂に過ぎないのに、まるで安定した広い大地の上に立ったかのように多くの人は錯覚してしまう。


・ジョブズと付き合うには、長時間労働を受け入れる覚悟が必要だ。Macチームは「週九〇時間働こう」と書いたTシャツを着て、長時間労働を当然のこととしていた。


・アメリカの映画市場を見ると、年間で約千本弱の映画が作られ、総興行収入は日本円で約八〇〇〇億円規模と言われる。ところが、ハリウッドで映画を一〇本作っても、運良くヒットして黒字になるのはそのうちの二本もあれば良いほうで、残りは全部赤字だ。


・アップルは三度にわたってビートルズと法廷闘争を繰り広げる羽目となる。(中略)最初の戦いは一九八一年に勃発した。創業間もないアップルコンピュータは、“アップル”の商標を使えるようにビートルズ側と交渉したふが、約一〇万ドルの使用料をビートルズ側に支払うことでかろうじて決着したと、当時のアップル社長・マイク・スコットは語っている。


合意した契約には、商標の利用条件や制限が規定されていて、“アップル”の使用はコンピュータ分野に限ることで明記されていた。言い換えれば、「音楽分野には足を踏み入れてはいけない」という協定でもあった。(中略)


ビートルズ側は「コンピュータ分野に限るとしていた協定を破った」と裁判所に提訴した。一九八九年、アップルはビートルズとの二度目の対決に挑む。審査の結果、アップルコンピュータは再び負け、ビートルズ側に約二五〇〇万ドルを支払うことで和解となった。(中略)


そして二〇〇三年、三度目の対決となった。(中略)


二〇〇三年に音楽配信サービスiTMSをスタートさせたアップルに対し、ビートルズ側は「一九九一年に交わした商標利用の協定を破っている」と、アップルコンピュータを提訴してきた。


アップルの商標権侵害は確信犯だ。そして、図々しいジョブズは「一九九一年の協定について、両社の解釈に相違があったようだ」と平然と言ったのけた。その上で、「アップルのiTMSは音楽を流しているのではない。データを転送しているだけだ」と抗弁したから、周りはただ唖然とした。(中略)


ジョブズの主張を全面的に指示した判決を下し、再び関係者を驚かせた。


●書籍『スティーブ・ジョブズ 失敗を勝利に変える底力』より
竹内 一正 著
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