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武田 邦彦 氏 書籍『子どもを放射能汚染から守りぬく方法』(主婦と生活社 刊)より

このページは、書籍『子どもを放射能汚染から守りぬく方法』(武田 邦彦 著、主婦と生活社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・放射性物質がたまりやすい危険な場所(中略)

ビルの間
道路の吹きだまりや雨どいの下
側溝などに注意

放射性物質はチリのようなものなので、ゴミや水がたまるところに多いのです。そういう場所には子どものを近づけないように。


・被ばく量は「足し算」なので、外部被ばくが1時間あたり3マイクロシーベルトの場合、外部(3)+呼吸(3)+食品(3)+飲料水(3)となり、この小学校に通う子どもたちは、1日で0.29ミリシーベルト(288マイクロシーベルト)の被ばくをする計算になります。


・人間が受ける被ばくには5つのルートがあります。

①原発から飛んできた放射性物質(放射線をもった細かい粉)が空気中に浮いていて、そこから出る放射線を受ける(外部被ばく)

②空気中の粉を肺に吸い込む(内部被ばく)

③飲料水(内部被ばく)

④食品(内部被ばく)

⑤運動するときに口から入る土ボコリなど(内部被ばく)


後に問題になるのは、内部被ばくです。放射線をもった粉は、時間がたつと多くが地表に落ちてきます。


・Q 放射線はなぜ体に悪いの?

A 遺伝子を攻撃するからです。ただ、大勢の人が大量に被ばくした前例は極端に少なく、何が起こるかわかっていません。


・食の安全は親にとっては大事な問題です。しかし、2011年6月時点の野菜の「暫定基準値」が、とても信頼できるものではありません。政府は福島第一原発の事故後、野菜の放射線量を測る方法を、急きょ変更しました。「野菜を測定するときは、箱から取り出し、水でよく洗ってから測ること」という通達を出したのです。


出荷時はまだ収穫直後なので、付着している放射性物質は水でよく洗えばカンタンに落とせます。しかし、産地でよく洗ったら取れる放射性物質も、私たちのもとに届いたときには、こびりついていたり、しみ込んでいたりしています。


・被ばくがあっても回復できる(中略)

例えば子どもが雨にぬれて1日に30マイクロシーベルト被ばくしたら、その後の10日間は放射線を浴びさせないようにし、体を休めてあげれば回復するのです。(中略)1ミリまでなら回復する


・「ただちに健康に影響はない」の本当の意味(中略)

本当に怖いのは、放射線を浴びてから数年~数十年後に症状が出ることです。「ただちに」という言葉に、ダマされないようにしましょう。


・日本の原発には、4つの問題があることがわかりました。


第一に、原子炉自体が安全でも、電源がすべて切れ、熱交換システムが損失することで、大きな事故につながるような構造的欠陥があるということ。


第二に、日本の原発には「想定外」が存在し、その想定外が起こったときは、ほぼすべての原発が現在の福島第一原発のような事態になるということ。


第三に、原発事故が起こったときに、誰が住民を避難させるのか、どうしたら安全性を確保できるのかについて、何のシステム構築も対策もなされていないこと。


第四に、政府が、放射線による被ばく量を少なく見せたり、原発で起こっていることを軽く表現したりしたこと。またこれから起こる危険性について、国民に知らせようとしないこと。


・「1年で1ミリ」は、国際的な約束です。


・Q 葉もの野菜はいつから安全なのでしょうか?

A 北海道と、名古屋以南の地域は安全です。また日本海側は、日本列島の中央にある山脈で放射性物質がさえぎられていますから安全です。ヨウ素とセシウムだけを測って「安全宣言」を出すところが最も危険です。


●書籍『子どもを放射能汚染から守りぬく方法』より
武田 邦彦 著
主婦と生活社 (2011年6月初版)
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