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本多 静六 氏 書籍『わが処世の秘訣~人生最大の幸福を勝ちとる』(三笠書房 刊)より

このページは、書籍『わが処世の秘訣~人生最大の幸福を勝ちとる』(本多 静六 著、三笠書房 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・幸福の尺度を固定しない(中略)

欲望は、絶えず向上し進化し、かつ常に比較的であるから、幸福は小より大に、下より上に、後戻りせずに次第に進んで行かねばならない。幸福は決して固定的、永久的、絶対的なものではないのだ。


・幸福を妨げる条件は次の五つである。

1 疲労

疲労には普通の疲労と過労とあり、過労はたまたま不幸の原因となる。(中略)


2 退屈

人はその精神状態が、長く変化なく現状にとどまらねばならぬ場合に退屈を覚え、退屈は何らかの刺激を要求する。(中略)


3 羡望

羨望は自他の比較の基づく反感的な欲望であって、欲望の無限なるごとく、羨望もまた無限である。(中略)

※羡望(せんぼう)とは、うらやましく思うこと。 weblio辞書より


4 被害妄想

ひま人、とくに金持ちの楽隠居には、自ら求めて被害妄想症にかかるものが多い。(中略)


5 執着

熱心はよいが、執着は事物に対する判断を偏狭にし、能率を妨げる。したがって執着とならぬように、仕事が終了したならばひとまずそれをきれいに忘れるか、あるいは他に気分を転換する方法を講ずるがよい。


・どこに居ても、誰でもすぐに幸福になり、かつ永久幸福に生きる処世の秘訣を次の三項目に分けて説明する。

職業を道楽化する(中略)

方法はただ一つ努力(べんきょう)にある。


・独立し成功するための一二カ条(中略)

1 常に心を快活を保つ(健康の基)(中略)

2 一度決めた職業を天職と信じる(仕事は成功する基)(中略)

3 人の上に立ち、大いに成功する秘伝(中略)

4 長所と交われば悪友なし(人づきあいの秘訣)(中略)

5 左手で本業をおさえ、右手で好機をつかむ(積極的活動)(中略)

6 常に収入の四分の一を貯蓄する(致富の基)(中略)

7 人事を尽くして時を待つ(安心の法)(中略)

8 言動を慎み、反感を買うな(中略)

9 学び続ける努力(中略)

10 希望と自信を失うな(中略)

11 施した恩は忘れ、受けた恩は忘れるな(中略)

12 名利は死後に期す

名利(名聞、利慾)は自ら求めるものではなく、他から与えられるべきものだ。(中略)なるべく生前の名利を避けてこれを人に譲り、己れは死後ないし百生後の名利を期すべきである、これこそ実にその大成功をまっとうする近道である。


・「果報は練って待て」(中略)

機会を逸せずに捕えるには、細心の注意と明察の知恵と果敢なる勇気を要する。そしてこの三者はすべて平常の努力、とくに練って待つことから得られるものである。


・好景気時代に勤倹貯蓄しておき、不景気時代に思い切って投資してゆくことだ。そして投資物が買入れ値段の倍以上になったら、必ず半分売って貯金し、また不景気時代を待つことにして、株券はタダにしておく。


・腹が立った時は、まず落ち着いて何か自分に落ち度があったのではないか、自分の誠意が足りなかったのではないか、またお互いに立場を代えてみたらどうかと、考えてみることにしている。そうするとたいてい腹を立てずに済む。


・上に立つ者への一二カ条(中略)

1 人の長所を活用すること(中略)

2 部下の仕事は結果で評価する(中略)

3 約束を忘れぬこと(中略)

4 熱意をもって指導する(中略)

5 不快を感じさせない忠告の与え方(中略)

6 「厳しさ」と「親しみ」の絶妙なバランス(中略)

7 部下を名前で呼ぶ(中略)

8 部下の長所を伸ばす配慮(中略)

9 公私の別を明らかにする(中略)

10 よき社風を部下自らに作らせる(中略)

11 仕事は部下にさせ責任は上司が負うこと(中略)

12 重要な問題に対して即答はしない


・平常、ハガキもよくこさないくせに、自分の用事ができたときだけ、急に頼みに来るような人は、とうてい成功のできない人(中略)成功する人は絶えず(中略)筆まめにもなり、先輩知友などには時々通信して懇親を結んでおく。そしてそのもっとも成功すべき人は、(中略)自分一身上のことはいっさい頼みに行かないという人である。


●書籍『わが処世の秘訣~人生最大の幸福を勝ちとる』より
本多 静六 (ほんだ せいろく) 著
三笠書房 (1985年7月初版)
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