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一条 真也 氏 書籍『あらゆる本が面白く読める方法~万能の読書術』(三五館 刊)より

このページは、書籍『あらゆる本が面白く読める方法~万能の読書術』(一条 真也 著、三五館 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・本の読み方がわからない(中略)

学生たちが口にするのは、たとえば------。

●内容が難しくて、なかなか理解できない
●読んでもすぐに忘れてしまって身につかない
●本を読めとよく言われるけど、なんの役に立つのかわからない


・内容に集中する方法

読書をしていても、内容が入ってこない、という方が結構います。(中略)


内容をしっかりつかまえる上で、重要なポイントの最初は「著者像を具体的にイメージすること」であることは意外と知られていません。(中略)


想像してみてください。あなたのもとに手紙が届いた。(中略)あなたのよく知っている人から届いた手紙の内容はスラスラと頭に入ってくるはずです。なぜなら、あなたは先生の顔や声や話し方までをはっきりとイメージできるため、手紙の書き手を「語り手」として意識できているからです。(中略)


著者像を明確にイメージするため、その最高の資料となるのがプロフィールです。プロフィールを読むことで著者の像が浮かびあがります。


・「まえがき」を熟読する(中略)

「まえがき」は基本的に本文のサマリー(概要)になっています。この本にはこういうことが書いてあります、この本ではこういう主張を展開していきます、というのが端的にまとめられています。


・もし、この本のテーマは面白しそうだけど、買おうかどうしようかと悩んだときは、わたしは「まえがき」を読みます。(中略)これが面白くなければ、「この本は読まない」と引き返すことができます。


・本に傍線を引くことの効用(中略)次の2点です。

①あとで読み返すときに、その箇所だけを読めばいい
②どの部分に線を引けばいいのかを考えることで、より深く内容の強弱をとらえられる


・読書をしても、思うように本の内容が頭に残らないのは、アウトプットを想定できていないということが理由の一つとしてあげられます。つまり、「なぜ、この本を読むのか」という目的意識が自分の中に明確にあると、読んでいる本の理解も進んでくる


・効果的な「能動的読書」も存在します。手間はかかりますが、本を書き写すことです。読書ノートに筆録しながら本を読むことは、赤線以上の集中力、労力を必要とします。線引き読書よりも、さらに能動的な読書であるといえます。


・内容を忘れてしまうのは当たり前(中略)

「あの本はああいったことが書いてあったかなあ」とぼんやりと記憶している程度です。でもそれで充分なのです。本当に必要性を感じたときに、再読すればいいのですから。それも、ただ赤線を引いた箇所を読んでゆくだけです。


・面白がるにはコツがある(中略)

1冊や2冊でその分野をカバーすることはまず不可能です。必ず最低でも10冊程度は読まなくてはいけません。ですから、最初はわかりやすいものを入り口にしましょう。


・難しい本をどうする(中略)

一度読んでわからない本は、何度も読むしかないというのが、わたしなりの答えです。(中略)その深い意味は数十回読んで初めてわかることもあるのです。


・わたしは出張や旅行に行くとき、行き先に関係する内容の本を読む習慣があります。イギリスならシェイクスピアの本を、イタリアのローマなら塩野七生氏の本を、松江ならラフカディオ・ハーンの本を、金沢なら泉鏡花や西田幾太郎の本をまとめて持参し、一気読みします。やはり、その本の舞台や著者にちなんだ場所だと親近感が湧いて楽しく読め、理解が深まる気がします。


・吉田松陰の読書法(中略)

野山獄の獄中で足掛け4年にわたる読書記録は『野山獄読書記』に詳細に記録されています。それによれば、松陰は投獄された1854年には106冊、55年には493冊、56年には505冊、57年には356冊と、足掛け4年の時間で、合計1460冊を読破しています。


・福沢諭吉の「心訓七則」には「世の名で一番みじめなことは、教養のないことである」という言葉が登場します。


・わたしには「七人の用心棒」がいます。すなわち、マネジメントの祖であるピーター・ドラッカーを筆頭に、マーケティング論の大家であるフィリップ・コトラー、同じく競争戦略論の大家であるマイケル・ポーター、それから安岡正篤、中村天風、松下幸之助、稲森和夫の7人です。(中略)


何か経営上で困った問題が発生したら、この7人の本を読めば、たいていの問題は解決します。


・わたしは本を読むときに、その著者が自分ひとりに向かって直接語りかけてくれているように感じながら読むことにしています。(中略)高い才能を持った人間が、たいへんな努力をして勉強をし、ようやく到着した認識を、二人きりで自分に丁寧に話してくれるなんて、なんという贅沢でしょうか。


●書籍『あらゆる本が面白く読める方法~万能の読書術』より
一条 真也 著
三五館 (2009年9月初版)
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