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筒井 信介 氏 書籍『ゴジラ音楽と緊急地震速報』(伊福部 達 監修、ヤマハミュージックメディア 刊)より

このページは、書籍『ゴジラ音楽と緊急地震速報』(筒井 信介 著、伊福部 達 監修、ヤマハミュージックメディア 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・伊福部 達(いふくべ とおる)教授(中略)が製作したこの緊急地震速報チャイムは、できるだけ多くの人に注意を惹き、速やかに避難行動を促し、なおかつ余計な恐怖感を抱かせないようにデザインされている。


・伊福部 達の専門は福祉工学である。(中略)叔父・昭は、世間的には『ゴジラ』『大魔神』『座頭市』などの映画音楽で知られているが、管弦楽や器楽曲、筝曲、歌曲といった現代音楽が本来のフィールドである。


・特に緊急地震速報チャイムのような、できるだけ多くの聴覚障害者にも聞こえるようなチャイム音を製作する時、人工内耳の研究を通して得られた数々のデータやノウハウは、貴重な情報となったのである。


・NHKの会議に招かれた伊福部 達は、緊急地震速報のチャイム音に求められる条件として、以下の五項目を提案した。

(1)注意を喚起させる音であること
(2)すぐに行動したくなるような音であること
(3)既存のいかなる警報音やチャイム音とも異なること
(4)極度に不快でも快適でもなく、あまり明るくも暗くもないこと
(5)できるだけ多くの聴覚障害者に聴こえること


・サスペンス映画ほどではないが、緊急地震速報の場合も、ある程度の緊張感は必要なので、素材となる和音が持つ緊張感をうまく活かすことが考えられた。


・映画の3Dシステムは、人間の立体視機能の三分の一しか使っていないことになる。そのため、3D映像を見続けると脳に負担がかかって気分が悪くなるなどの「VR酔い」を発症することがあるのである。


・人に何らかの行動を促す、あるいは何かを知らせるチャイム音に求められるものを定義してみた。

第一条  聞く人に不快感、不安感を与えないこと。
第二条  前条に反しない限り、できるだけ大勢の注意を惹くこと。
第三条  前二条に反しない限り、的確かつ速やかに目的を達成すること。


●書籍『ゴジラ音楽と緊急地震速報~あの警報チャイムに込められた福祉工学のメッセージ』より
筒井 信介 著
伊福部 達 監修
ヤマハミュージックメディア (2011年12月初版)
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