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渡部 昇一 氏 書籍『自分の壁を破る人・破れない人』(三笠書房 刊)より

このページは、書籍『自分の壁を破る人・破れない人』(渡部 昇一 著、三笠書房 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・人生でいちばん大切なこと------「できない理由」を探すな(中略)

「やるための理由」を掲げて努力を絶やさない


・何事も気楽に始めるのが、長続きさせる一番の方法だと思う。絶対に練習は休まないぞ、というようにあまり張り切って始めるから、一回休むと糸が切れたようになってやめてしまうことになるのだ。


・伊能忠敬は、五十歳。(中略)江戸へ出て天文学を学び始めるのである。しかも彼の先生は、十九歳も年下の高橋至時という人だった。天寿を全うしてもいい年頃になって、故郷を離れて江戸へ出、息子よりも年下の若造に学問を一から学ぶなど、並大抵のことでは出来ない。


・いろいろな生き方、いろいろな成功の仕方をした人がいるのだから、その中から自分に合うものを見つけ、自分の理想の人物として追い求めていくことが大切なのだ。


・日本くらいよくルールを守り、契約を守る国はおそらく世界中探してもないくらいなのだ。それこそ、借金を支払うという契約を守るために、警官が強盗をやってしまうような国なのだである。


・品性の高さというのは、プライドから来る。ただ、プライドがありすぎると傲慢になってしまう。だから本当は、プライドと謙遜をあわせ持っているのは理想的である。


・「ハイリスク・ハイリターン」は自分を鍛える(中略)

本当に才能のある人間は常に変化の時代を待ち望んでいる。平和、平和でボケていては成功はおぼつかない


・生命保険会社では、社長よりも高い報酬をもらっている勧誘のおばさんがいると聞く(中略)年収が一億円を超えてしまうような人が何人もいる(中略)


生保の会社にしてみれば、このような多くの契約を取ってきてくれるおばさんなら、社長などより報酬が高くてもいいという考え方なのだ。設備投資も何も要らず、ただ人を勧誘するという無形の才能だけで年間一億円も稼ぐ


・能力をフルに生かして仕事をしなければ自らの地位が危うくなる------こういう危機感のある社会だから、アメリカは強いのである。(中略)現在に安住していれば、農村的な平和や気楽さは得られるかもしれないが、けっして巨大な富は得られない。それでは国際競争には勝てない。今の位置に安住して気楽さを追求する組織はけっして強くならないのだ。


・負けて“勝ちをとる”戦い方もある(中略)

徳川幕府の最後の将軍だった徳川慶喜という人は、よく徳川三百年の歴史の中でも、最も英明な君主の一人だったと言われたりする。(中略)


維新の奇跡を実現させた第一の功労者は、徳川慶喜なのである。慶喜が戦わないという決意をしたことが、日本を救ったのだ。


・一つの主張には、いいところもあれば悪いところもあると考える必要があるということだ。一つの思想信条にのめり込むのは、だからこそ危険なのである。


・法によって守られるということは、法によって裁かれることと表裏一体なのである。


・大企業のキレ者部長が独立しても失敗する理由(中略)

たとえ冷たい人間であろうが、面白くも何ともない人間であろうが、そんなことにには関係なく、部下は命令されたことをやる。それがある意味では大企業の特色の一つなのである。ところがそれを、自分に魅力があり、実力があるためであると勘違いする上司が少なくないらしい。


・高橋是清の業績の一つはまず、日銀総裁のときに日露戦争の戦費の調達に成功したことだ。


・(※高橋)是清の能力を認め、遊蕩三昧していた生活から中央まで引っ張り出して要職に就けるという、当時の社会の寛容さ、とくに日銀総裁だった川田小一郎の度量にも感心する。一度大学の勤めを辞め、芸者の箱持ちなどをして身を持ち崩した男を抜擢する寛容さが、今の日本にあるだろうか。


・二十歳には二十年の、五十歳には五十年の“四季”がある(中略)

人の不幸、人生の成功、失敗についての考え方は絶対的なものではなく、その時代の風潮や風土、習慣などによって変わってくるものだ。だから一概には言えないところがある。


・成功したければ、“成功グセのある”人とメシを食え(中略)

悪いイメージを持っていると。悪いほうに人は行き、よいイメージを持っていると、よいほうに人は動くということだ。(中略)だから、成功すためには、成功している人たちの集まりの中にいなくてはならない。


●書籍『自分の壁を破る人・破れない人~「生きる」にもちょっとした技術が要る』より
渡部 昇一 著
三笠書房 (1998年9月初版)
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