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長谷川 鉱平 氏 書籍『本と校正』(中央公論社 刊より

このページは、書籍『本と校正』(長谷川 鉱平 著、中央公論社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・これらに漢字をあてた。(中略)

ハワイが布哇で、ヴァンクヴァーが晩香坡で、サン=フランシスコが桑港で、ロスアンゼルスが羅府。ハリウッドが聖林で、シカゴが市俄古、ニューヨークが紐育で、ワシントンが華盛頓。ロンドン倫敦、パリ巴里、ローマ羅馬、ベルリン伯林、ハンブルグ漢堡。国名も露西亜(ロシア)、独逸(ドイツ)、瑞西(スイス)、瑞典(スウェーデン)、諾威(ノルウェイ)、白耳義(ベルギー)、和蘭(オランダ)、仏蘭西(フランス)、英吉利(イギリス)、西班牙(スペイン)、伊太利(イタリア)、墺太利(オーストリア)、希臘(ギリシア)、土耳古(トルコ)、埃及(エジプト)、欧羅巴(ヨーロッパ)、亜細亜(アジア)、阿弗利加(アフリカ)、亜米利加(アメリカ)・・・・・・。


・初校、再校と重ねて、三校あたりで校了とする。


・落丁・乱丁・誤植(中略)

「落丁」というのは、(中略)書籍・雑誌などの製本の際、誤って部分的にページの抜け落ちたのをいう。「乱丁」とは、そのページの順序が部分的に綴じ違えられて前後していることで、時には一部分ダブって、その代り一部分が脱落していることもある。書籍の印刷は、十六ページを一単位として刷るので、落丁・乱丁は、十六ページ単位でおこるのが普通である。


・日常使用する日本語の数(中略)

英語で五万語、フランス語で一万九千語、スペイン語で一万六千語ということであるが、それに比べて、日本語の語彙は、総数としては、現代語だけで大体六、七万語はありそうだという。


●書籍『本と校正』より
長谷川 鉱平 著
中央公論社 (1965年10月初版)
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