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川嶋 朗 氏 書籍『子どもの体温を上げれば、学力が上がる!』(阪急コミュニケーションズ 刊)より

このページは、書籍『子どもの体温を上げれば、学力が上がる!』(川嶋 朗 著、阪急コミュニケーションズ 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・統合医療とは、患者さんのニーズや症状に応じて、現代医療の中心である西洋医学だけでなく、東洋医学や代替医療などさまざまな治療方法を組み合わせることによって、患者さんにとって最良の恩恵が得られる医療を目指すものです。


・漢方医学からみると、冷えは「気・血・水」のバランスが崩れることが原因で起こります。「気」は身体のすべての生理機能を動かすエネルギーのことです。(中略)「血」は文字通り血液のことで、「水」とは血液以外の体液(水分やリンパ液、汗など)のことです。


・お腹が冷えていると、腸の動きが悪くなります。腸の動きとアレルギーは密接に関係があり、子どものアトピーや鼻炎は、腸に原因があることが多いのです。この男の子には、まず腸の機能を整えてもらうため、小健中湯(しょうけんちゅうとう)という漢方を処方しました。(中略)


この「健中湯」は、お腹を温めてくれる漢方薬で、小健中湯、大健中湯、当帰建中湯などいろいろな種類があり、子どもには主に、小健中湯を処方します。


・体温が下げるとなぜいけない?(中略)

体温が低いのは、(中略)自律神経のバランスが悪くなり、血流が滞ってしまった結果です。血流が滞るということは、必要な栄養分や酸素が血液によって全身にうまく運ばれないということになります。


そうすると、新鮮な血液を十分に受け取れない身体の各器官は、まともに機能できなくなります。


・冷えチェック うちの子は大丈夫?(中略)

毛深さも冷えと関係があります。お子さんの腰やお腹の産毛は、濃くなっていませんか? もしそうなっていたら、それは、冷えから身体を守り、体温を維持しようとして、自然にその場所の毛が濃くなった状態です。


・お菓子には白砂糖が入っています。この白砂糖が身体を冷やすのです。(中略)要は、サトウキビでつくられる黒砂糖から、不純物を人工的に除去して精製したもの。ミネラルもない化学物質といってもいいものです。


・食べ物をよく噛むと、満腹中枢が刺激され、体脂肪が燃えて熱が生まれます。血液の循環がよくなって脳神経が刺激され、脳のはたらきが活発になります。(中略)


咀嚼(そしゃく)はリラックス行為ももたらします。スポーツ選手がガムを噛む理由もそれなのです。噛むことで血しょう中のコルチゾールを抑制し、アドレナリン、ノルアドレナリンの分泌を抑えているのです。(中略)つまりは、噛むことでストレスを抑制し、自律神経をコントロールすることにつながっているのです。


・東洋医学に、「七情六淫」という概念があります。人間が、病気になる原因のことを言っており、「七情」とは、「怒」「喜」「思」「憂」「悲」「恐」「驚」の七つの感情のこと、そして、「六淫」とは、「風」「暑」「湿」「燥」「寒」「火」の六つの気のことを指します。


これらは、言い換えるなら、ストレスということもできます。


・ストレスは、取り除くことに躍起になるのではなく、上手に付き合っていくこと、そして、ストレスに耐えうる身体にしていくことが重要なのです。


・「叱り方」にはメリハリは必要(中略)

私が強く叱ったときは、あとで妻がフォローする。逆に、妻が叱ったときは、私がフォローする、といったメリハリも、夫婦でつけるようにしています。


・冷えは脳に影響する(中略)

体内の必要な物質をつくり、それを運ぶには、身体が冷えていてはできません。簡単にいうなら、冷えていると脳は働かない、ということです。


・自律神経を訓練する方法として、有名な西式健康法の「温冷浴」というものがありますので、その方法をご紹介します。

まず、湯船に40~42度のお湯を張り、シャワーは11~15度に設定しておきます。湯船に入るのとシャワーを浴びるのをそれぞれ1分ずつ、3往復します。湯船に入るときは、肩まで入って温まり、冷水を全身に浴びるのがつらい場合はつま先から膝、太ももの順で冷水をかけ、その後両腕にかけます。(中略)


この方法は、「冷」と「温」を交互に感じることで、血管の収縮と弛緩が繰り返され、血液の循環を促進させるというものです。また、「冷」で交感神経が刺激され、「温」で副交感神経が刺激され、自律神経の切り替えが鍛えられるというわけです。


・人間は、歩くことで血液を心臓まで戻すポンプが働き始め、血液循環が促されるしくみになっています。また、熱を産生するには筋肉が必要ですから、子どものうちに、しっかりと筋肉をつくって、冷えにくい身体にすることが大切です。

さらに、歩くと、やる気や満足感につながるホルモン「エンドルフィン」が脳内で分泌されることも知られています。


・湯たんぽ(中略)

使い方は、太ももの上に置くのが効果的です。勉強中など座っているとき、太ももの上に置くと全身が温まります。寝るときは、腰のあたりを温めます。


・親がやってあげるケア~ローラー鍼(中略)

背骨の両脇は、兪穴という各臓器のツボ(肺兪、心兪、胃兪、肝兪など)が全部ありますから、ここをコロコロとローラー鍼を転がすだけで、各臓器を強くし、身体全体を整えてくれます。アトピーがこの方法で治った、という人も少なくありません。


・熱が出たら解熱剤で熱を下げる

風邪をひいて熱が出るのは、侵入してきたウイルスと闘っているからです。それなのに、解熱剤で熱を無理やり下げてしまっては、ウイルスと闘うことができなくなってしまい、一時的に症状がラクになることはあってもまた熱が出てきてしまったりと、結果的に風邪が長引くことになります。(中略)


高熱で体が衰弱しているときなど使った方がよい場合もありますが、子どもが元気があるようなら使う必要はありません。


●書籍『子どもの体温を上げれば、学力が上がる!』より
川嶋 朗 著
阪急コミュニケーションズ (2011年2月初版)
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