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ナンシー・デュアルテ 氏 書籍『ザ・プレゼンテーション』(ダイヤモンド社 刊)より

このページは、書籍『ザ・プレゼンテーション』(ナンシー・デュアルテ 著、ダイヤモンド社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・進歩に変化はつきもの。自分の考え方を変えられない人に何かを変えることはできない。 ジョージ・バーナード・ショー


・プレゼンテーションの敵、それはずばり「あいまいさ」です。


・けっしてまわりのものにまぎれてはいけません。周囲とぶつかり合ってもいい。とにかく目立って、ほかとは違った特徴をもつこと。それが、あなたのアイデアに注目を集めるコツです。


・主人公はあなたじゃない

「プレゼンテーションは、あなたについて語る場ではない」。プレゼンテーションで聴衆とつながりたいと思うな、このことを忘れてはいけません。聴衆は、傲慢で自己中心的な態度を嫌います。


・自分本位なアプローチ(中略)

たいていのプレゼンテーションは、「当社について」で始まります。


・優れたプレゼンテーションと映画のシナリオには、いつかの共通点があります。

●明確な「発端」「中盤」「結末」がある。
●明確に特定できる固有の構成をもっている。
●第1のプロットポイントは、聴衆(観客)の好奇心や関心を引く出来事をさす。プレゼンテーションではこれをターニングポイントと呼ぶ。
●「発端」と「結末」は「中盤」よりもかなり短い。


・発端

聴衆が現在いる世界の現実を描く


中盤

「現在の姿」と「未来の姿」を交互に並べ、その中身を対比させる


結末

未来にどんな報酬が得られるかを聴衆全員が理解したうえで、プレゼンテーションをその始まりよりも高い位置で終える


関門を越える

聴衆は「簡単ではないがやってみるだけの価値はある」という気持ちで、行動を起こすことを約束し、プレゼンテーションを離れる


・「人は変化を望まない、だから拒絶する」。これは疑いようもない事実です。仮に聴衆があなたのたっての願いを理解して、心の中では受け入れてくれたとしましょう。それでも、たいていは行動を起こそうとしないものです。


・聴衆が反発したりプレゼンテーションの間違いを指摘したりすることも、よくあることです。そうしなければ、これまでの立場とあなたに押しつけられた新しい立場との矛盾を抱えて生きていくか、変化を受け入れるかしかないからです。


・あいまいさへの対処

状態の変化

答えのわからないものがあるせいで身動きがとれない→すべての答えがわかることなどないという事実を受け入れる。


行動の変化

動きだすことに不安を感じる→進むべき道を選べば、最後には出発点とはまったく違う場所にたどり着けると確信する。


・聴衆は、背中を押さなければ変化をしたがらないもの。


・アリストテレスはこう言っています。「人を説得するには、倫理的アピール(エトス)、情緒的アピール(パトス)、論理的アピール(ロゴス)という3つのタイプの論理が必要である」。事実だけで人を説得することはできません。


・人はおのずと対極にあるものに惹かれます。プレゼンテーションでもこの効果を利用して聴衆の関心を引きつけましょう。(中略)「今日(あるいは過去)の世界」VS「明日の世界」という話題には多くの人が飛びつきますね。(中略)「この製品がなかったら?」VS「あったら?」


・ストーリーを想起させる(中略)

これまでに知り合った人のリストをながめていくと、いろいろな人との思い出がよみがえってくるものです。まずは自分の家族の家系図をつくり、そこに親戚をはじめ関係する人たちを書き加えてみてください。また、あなたが影響を受けた人の間柄を「先生/生徒」「上司/部下」「友人/敵」などのように一覧表にしてみるのも一案です。


・以下の4つは、プレゼンテーションに聴衆の興味引きつけるのに向いたストーリー形式の構成です。


●時系列構成:時間の流れ(順方向/逆方向)に沿って起こった出来事の情報を並べていく方法。出来事が発生した順に理解してもらうのが適当なトピックで最もよく使われる。


●連続構成:プロセスに従って、もしくはステップごとに情報を配列する方法。レポートやプロジェクト発表会でよく用いられる。


●空間的構成:物理的な空間におけるものごとを関わり合いに応じて情報を配列する方法。


●クライマックス構成:重要度の順に情報を配列する方法。通常は重要度の低いものから高いもの順に並べる。


・リチャード・ファインマンのスパークライン(中略)

イントロダクション

「私がみなさんにお話ししようと思うのは・・・」
「これから・・・示そうと・・・」
「さて、私が選んだのは・・・」
「この講義で私がやりたいのは・・・」


・ビル・ゲイツ(中略)


ゲイツは2009年のTEDトークで、これまでに何百万人もの人がマラリアで命を落とし、いまも2億人が感染していると語ってマラリアの深刻さを訴えました。貧しい人たちのための抗マラリア剤よりも、裕福な人たちのための育毛剤の開発のほうに多くの資金が使われていると言い終えたゲイツは、瓶に入っていた蚊を会場内に放ちました。「貧しい人々だけに経験させておく理由はないどこにもないからね」


・できあがったメッセージを確実に聴衆に覚えてもらうための方法が3つあります。ひとつめは何度かくりかえすこと。ふたつめは、あなたの言葉を正確に書きとめられるよう、少し間を置くこと。そして、聴衆が耳だけでなく目からもメッセージを受けとれるようにスライドに書いて映しだすことです。


・ケーススタディ:スティーブ・ジョブズ
Macworld2007でのiPhoneの初披露(中略)


●サウンドバイトをくりかえす:ジョブズは「電話を再発明する」というフレーズをスピーチ中で5回使ったほか、アップルのプレスリリースでも用いました。(中略)


●心をゆさぶる映像:「今日、アップルは電話を再発明する。これがそうだ------」とジョブズが言うと、会場に笑いが起こりました。そのときジョブズが見せたのは、iPodに昔の回転式ダイヤルをつけた映像。


iPod.jpg
※画像は、同書籍より引用


・簡潔さが大切(中略)

エイブラハム・リンカーンのゲティスバーグの演説は278語で構成され、時間にしても2分あまりのものでした。歴史上最も短い演説のひとつでありながら、最も偉大な演説のひとつとして有名です。


・もし私が10分のスピーチをするなら、準備に1週間は必要だ。15分なら3日、30分なら2日。だが1時間のスピーチなら、もう準備はできている。

ウッドロウ・ウィルソン


・ビジュアルエイド

メッセージが聴衆の記憶にとどまるような材料だけを映写する。


●書籍『ザ・プレゼンテーション~人を動かすストーリーテリングの技法』より
ナンシー・デュアルテ 著
中西 真雄美 翻訳
ダイヤモンド社 (2012年9月初版)
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