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書籍『ネーミング大全~ヒット商品名の秘密を探る』(木村 和久 監修、実務教育出版 刊)より

このページは、書籍『ネーミング大全~ヒット商品名の秘密を探る』(木村 和久 監修、実務教育出版 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・モノの名前には、作られた当時の時代背景が読み取れるのも結構ある。正露丸などは、そのままずばり、日露戦争の時の下痢止めとして使われた薬である。昔はロシアを制する意味で、征露丸だったが、国際関係上好ましくないとなり、正露丸になった。


・広辞苑

岩波書店の代表的な国語辞典。「広」く、「辞」(言葉)を集めた「苑」(花園)という意味。中国には『辞苑』という有名な古典があり、その名前からヒントを得た。『辞苑』は、平安時代に日本に伝来したことが記録されている


・大辞林

三省堂の代表的な国語辞典。『辞林』は、物事を数多く集めたものという意味。(中略)企画が生まれたのは六〇年。ライバルの『広辞苑』の古典尊重主義に対して、現代語を尊重するコンセプトで編集。発売までに二八年を要した。


・セロテープ

絆創膏で有名なニチバンの製品。セロファンとテープを組み合わせたネーミング。(中略)当初は何に使うものなのかなかなか理解されなかった。


・ごはんですよ!(中略)

桃屋のネーミング戦略の基本方針は、次の三つである。

①商品の特性を、一言で訴えるものであること
②時代の変化、社会のニーズをぴったりととらえること
③最終的には、必ず会社のトップが決定すること


・「ポンジュース」の“ポン”は、ニッポン一のポン。そんな願いは込められたネーミングなのです。また“ポン(POM)”は、柑橘系の一種(グループフルーツなど)のpomelo、果樹園芸学にある果樹栽培法のpomologyの意味も込められている。


・味覚には、「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」、そして「うま味」の五つの基本の味がある。昆布のだし汁に“うま味”があると気づいたのが東京大学の池田菊苗博士だ。彼はこのうま味の成分を研究し、グルタミン酸の結晶を取り出すのに成功した。


・どん兵衛

このネーミングは業界内のタブーを打ち破ったものだ。というのは、「“ん”がつく商品は売れない。とくに食品に“ん”は禁物」というジンクスがあったからだ。また「“どん”は“どん底”にもつながる」という意見もあった。


・いいちこ

「下町のナポレオン」(中略)「いいちこ」は大分の方言で「いいんだよ」という意味。


・正露丸(中略)

デザインのベースになったのが紐の房がついた軍用ラッパ。「正露丸」が」と当初軍隊薬として生まれた経緯と密接に関係しているのである。(中略)


「征露丸」から「正露丸」に変わったのは一九五〇年代初頭。当時日本は連合軍(旧ソ連もそのなかの一国)の占領下にあり、“征露”では国際信義上よくないとのことで商標法第四条七項(公序良俗に反する商標が運用され、「正露丸」に改められたのである。


・メンソレータム(中略)

「メンソレータム」は“メンソール”と“ワセリン(petrolatum)”を組み合わせたネーミング。メンソールは古くから火傷や炎症を抑える薬として使われることが多かった。これに加えて、さらに痛みをやわらげる緩和剤としての治療効果を生かした新製品として「メンソレータム」は開発されたのである。


・アリナミン(中略)

「アリナミン」は“アリウム”と“チアミン”の合成ネーミング

「アリナミン」のネーミングは、その成分がベースになっている。「アリナミン」は、アリチアミンというビタミンB1の一種を改良して、それを化学的に合成したプロスルチアミンを主成分とした医薬品だ。(中略)


ちなみに「アリナミンA」の“A”はビタミンB1製剤のエースの意、「アリナミンV」はビクトリー(victory)、バイタリティ(vitality)の“V”の意味を持っている。


・ムヒ

「ムヒ」は無比。他に比べるものがない! という意味だったのだ。天下無比の無比。つまり効き目が一番優れていて、他に比べるものがないという意味なのである。名付け親は千代社長の池田嘉吉だ。


・牛乳石鹸

牛乳で作られた石鹸ではない。創業は明治の末期。「商いは牛の歩みのごとし」という堅実な企業精神を、牛のマークと“牛乳”という言葉に込めた。牛乳そのものは含まれていないが、ミルク成分を配合。


・ナイキの名前は、社員の夢がきっかけで生まれたものだ。ギリシャ神話の翼を持った勝利の女神“ニケ”。ギリシャの民主主義時代のスポーツ精神、それを体現している“ニケ(NIKE)”。この英語読み「ナイキ」である。


・通勤快足(中略)

同商品は、その一〇年前から「フレッシュライフ」という名前で店頭に並んでいた。しかし売上はサッパリ。もちろん、機能的には「通勤快足」とほとんど変わりない製品である。(中略)


候補にあがったのは「清潔太郎」「清潔民族」「水虫嫌い」「爽快」「アシ(足)クリーン」など五〇以上。そのなかに「通勤快足」が入っていた。発案者は実際に京王線の「通勤快速」で職場まで通っていた社員だった。


・ロレックス(中略)

ロレックスという名前をつけたのは創業者のウィルスドルフ。彼はネーミングに当たって次の四つのポイントを置く。

①造語であること
②小さな文字盤に収まり短い言葉であること
③国によって読み方が変わらないこと(万国同発音)
④文字をデザインした場合に美しいこと

「ロレックス」。この言葉に意味はない。


・女性の装いを根底から改革
シャネル(中略)

彼女はそれまでは紳士用だったジャージを使い、コルセットのいらない活動的なファッションを発表。女性の装いを根本的に改革するのである。いわば女性を解放するファッションでもあったわけだ。


・サラとアンのラップ

サランラップ
「サランラップ」(旭化成工業)のネーミングは、これを開発した二人(中略)

サラさんとアンさんである。第二次大戦中は、このラップフィルムは銃や弾薬などを湿気から守るために使用された。戦争も終わって二人の技術者は、他にも使える用途はないだろうかと常日頃から考えていた。


・株式会社宣伝会議の前身である久保田宣伝広告研究所をおこした久保田孝の「五つの“やすく”」の提案者である。


彼は、よいネーミングの基本的条件を次のようにあげる。

①読みやすく
②聞きやすく
③書きやすく
④いいやすく
⑤覚えやすく(中略)


次のような要素がプラスされてよいネーミングが完成するという。

A 独自性があること
B 美しいこと
C 親しみやすいこと
D イメージがあること
E おもしろいこと
F サウンド的にすぐれていること
G 商品情報が凝縮されていること
H 味があること
I 商品が使われる環境にマッチしていること


●書籍『ネーミング大全~ヒット商品名の秘密を探る』より
木村 和久 監修
実務教育出版 (1998年3月初版)
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