FaxDMトップ > 会社案内 > 成功者の知恵 > 酒井 穣 氏 書籍『これからの思考の教科書』(ビジネス社 刊)より

酒井 穣 氏 書籍『これからの思考の教科書』(ビジネス社 刊)より

このページは、書籍『これからの思考の教科書』(酒井 穣 著、ビジネス社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・直感を刺激する思考法のことを、特に「ラテラル・シンキング(水平思考)」と言います。ロジカル・シンキングがコンピュータ的な思考法であるのに対して、ラテラル・シンキングはいかにも人間的な、より創造的な思考法と言えるでしょう。


・例えば、私たち人間には、他人が「何を正しいと考えているか」にもとづいて「ものごとが正しいかどうか」を判断するという傾向(=社会的証明の原理)があることが知られています。ですから世にあふれる多くの商品は、この傾向を利用して説得力を高めようとしています。(中略)「8割の人が選んだ」とか「あの著名人○○が推薦」


・ロジカル・シンキングには、自分の説得力を高める武器としての意味ばかりでははなく、他者の安易な説得に負けないための防具としての意味もあるのです。


・攻撃的なロジカル・シンキングから身を守ったり、逆に自らのロジックの甘さを見つけるために利用する思考法は、特に「クリスタル・シンキング(批判的思考)」と呼ばれます。


・クリスタル・シンキングで特に注意すべき切り口が次の4点です。

①事実に曖昧なところはないか? (中略)
②結論に具体性が欠けるところはないか? (中略)
③ロジックに独断的なところはないか? (中略)
④ロジックに飛躍はないか?


・いかなる提案においても、その提案のネガティブな面を正直に述べることを忘れるべきではありません。その上で、多少のネガティブな面があっても、ポジティブな面が十分に魅力的であることを伝える努力をするのが、説得力を高めるための大切なノウハウです。


・説得力のあるロジックを構成する「ABCDEF」(中略)

説得力のあるストーリーには「ABCDEF」が必要とされます。Aは「Analysis(分析)」、Bは「Because(原因)」、Cは「Comparison(比較)」、Dは「Definition(定義)」、Eは「Example(事例)」、Fは「Fact(事実やデータ)」です。逆にいうと、ABCDEF以外の「余計なもの」が入っていると、ストーリーのわかりやすさが犠牲になります。


ここで、強く意識して排除すべきなのが「私はこう思う」という自分の意見です。


・近年、このように隠れた問題を発見する方法として非常に大きな注目を集めているのが「エクノグラフィー(行動観察法)」です。


・利益を高めるには?  ---- 売り上げの改善
            ---- コストの削減


売り上げの改善 ---- 顧客単価の改善
        ---- 顧客数を増やす


コストの削減 ---- 固定費の削減
       ---- 変動費の削減


顧客単価の改善 ---- 関連商品の提案
        ---- 上位商品の提案


顧客数を増やす ---- 新規顧客の開拓
        ---- 購入サイクルの向上


固定費の削減 ---- 人件費等の削減
       ---- 地代家賃等の削減


変動費の削減 ---- 原材料費の削減
       ---- 販売コストの削減


・CREC法とは、Conclusion(結論)、Reasoning(理由)、Evidence(証拠)、Conclusion(結論)という話の順序に関する法則で、これを守ることによって、話のわかりやすさが飛躍的に高まります。


・ロジカル・シンキングがものごとを掘り下げる「縦方向の思考法」であることから、そうした掘り下げからは生まれない、斬新で意味のある飛躍を生み出す思考法は、「横方向の思考法」という意味で、「ラテラル・シンキング(水平思考)」と呼ばれます。


・ロジカル・シンキングが、設定された枠の中で問題解決を探るのに対して、ラテラル・シンキングは既成の枠をとらわれず、視点をさまざまに変えて問題解決を図るような思考法です。ロジカル・シンキングが同じ土俵で競争するための思考法とするなら、ラテラル・シンキングは、直接対決を避けて競争相手を出し抜くための思考法と言えるかもしれません。


・サンスクリット語で「マンダ」とは「本質」のこと、「ラ」とは「満たすこと」を指すので、マンダラアートとは「本質を満たす技術(アート)」という意味になります。


・SCAMPER法

アメリカでよく用いられている発想支援ツールに「SCAMPER法」というものがあります。(中略)

*S=Substitute? 代用品はないか
*C=Combine? 結びつけることはできるか
*A=Adapt? 応用することはできるか
*M=Modify? Magnify? 修正、あるいは拡大できないか
*P=Put to other users? ほかの使いみちはないか
*E=Eliminate or minify? 削除か、削減できないか
*R=Reverse? Rearrange? 逆にするか、再編成できないか


・理論には①普遍性②精確さ③簡素さという3つの重要な評価項目がある(中略)理論評価のフレームワーク


・「共感」こそ、人間とほかの動物との間に一線を画し、人間が人間らしくあるために最も大切な特質であるとしています。


・知能とは、推論し、計画を立て、問題を解決し、抽象的に考え、複雑な考えを理解し、すばやく学習する、あるいは経験から学習するための能力を含む一般的な知的能力である。(中略)理解し(中略)意味を与え(中略)「見抜く」ためのより広く深い能力を表している。


・知能の専門家たちが合意に至っている知能の重要な3要素は、「抽象的な思考あるいは推論(中略)」、「問題解決能力(中略)」「知識を獲得するための能力(中略)」です。


●書籍『これからの思考の教科書~論理、直感、統合ー現場に必要な3つの考え方』より
酒井 穣 著
ビジネス社 (2010年9月初版)
※amazonで詳細を見る