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吉田 繁治 氏 書籍『ザ・プリンシプル』(商業界 刊)より

このページは、書籍『ザ・プリンシプル』(吉田 繁治 著、商業界 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・サム・ウォルトン(中略)彼が言った顧客満足とは、どんなものか? 多くの人は、商品の品質保証と受け取りましたが、それだけではなかった。(中略)ウォルマートは商品を仕入れ、棚に陳列して、他より安い価格をつけて売ります。しかし本当に行うべきは、「満足という商品」を売ることと考えました。つまり、商品を使うことの満足を売ること。


・あらゆることに、①原則を見つけ、②説明し、③即座に実行し、④周囲を巻き込む


・すばらしい仕事があるのではない。すばらしく仕事をする方法がある。すばらしく仕事をする人がいる。


・生きているかぎり、未来は、確定してはいない。意思と行動によって、未来は変えることができる。世界は、人間によって変えることができる。過去を意味づけるのは、実現された未来だ。したがって、意味も確定していない。結果ではなく原因から見れば、彼が未来を賭けた方法がわかる。


・つまらない仕事はない。つまらなくする自分がいる。個人は、組織で分業を行う。多くは顧客を見ない。仕事から顧客が消えれば、仕事の意義がわからなくなる。情熱を喚起しない、部分しか見えない義務作業になる。全体目的が見えず、部分しか見なければ、仕事は苦痛になる。


・年収2万ドルの世帯に4万ドルの生活水準を提供すること、サム・ウォルトンは、まずこれをウォルマートのビジネスでの使命、またはミッションと定めます(1960年頃)。


・ミッションは、実際の店頭での、試行錯誤の中で発見された方法と作業の原則と結びつくことで、あとに世界を変えます。


・共感はどこから生じるか? 事業と経営者が目指すビジョン、大切にすることを決める価値観、そしてトップ・幹部のビジョンへむかった真摯な行動からです。実現を目指すビジョンは、紙に書かれただけの呪文やお経であってはならない。


・サム・ウォルトンは、ビジョンと価値観に厳格でした。それらを「原則(Principle)」と言った。


・マネーは経営の「必要条件」です。しかしそれは経営の「十分条件」にはならない。(中略)優秀な社員を集めれば、仕事がうまくいくいうことではない。(中略)重要なことは、普通の人である社員に、困難は克服できるというCan-Do-Attitudeという態度と、ベストにむかっての自発性のあるやる気を植えつけるにはどうするか。これです。

※補足:Can Do Attitudeとは、やればできるという気持ちのこと。株式会社アルクのより


・あらゆる人に自分から声をかけることは、ビジネスで成功するための普遍的な方法である


・「他の店を見て、良い点を探せ。そして、その良い点を、原則にせよ。悪い点を探しても意味はない」。しかし、現実は、逆に見方をして、自己満足、自己肯定する人が多い。そうすると、自店に来ない客は、「本当のことを知らない」ということに帰結します。結論は、顧客が悪いとなってしまうのです。


・売上高の大きさではなく、残る利益から考えていたからです。これがサム・ウォルトンの思考法です。


・マネからはじめるが、同じ方法では成功できない。方法を加えなければならない


・骨の髄まで成功すると信じていても、周囲は、結果が出るまで懐疑的だ。しかし成功が周囲に見えないことほど、成功したときの成果も大きい。


・前例のないことに挑むには、何が必要か? 冒険心か。リスクを冒すことか? (中略)答えは「実験」です。投資する前に十分に業界の現状、業界がどの方向に進もうとしているかを調べる。そして自店内で、実験を重ねる。


・現在のウォルマートは、3000坪の標準店で5万品目。1坪当たりで16~17品目です。日本の平均的小売業の、1坪(3.3m2)当たりの品目数の3分の1から6分の1と少ない。商品競争力は1品目に着目したときの販売数量です。これが、ウォルマートを競争を強い店舗にし、「競争しにくい相手」にした原因だった。


・あらゆる競争相手を調べる。欠点は探さない。良いところだけ探す


・システムは、効率化の必要条件です。しかし小売業では、十分条件ではない。巨大施設や自動機械が商品をつくり、店舗が大量に買う製造業とは違う面をもちます。


●書籍『ザ・プリンシプル~サムウォルトンが実践した経営の成功原則100』より
吉田 繁治 著
商業界 (2009年6月初版)
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