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有森 隆 氏 書籍『仕事で一番大切にしたい31の言葉』(大和書房 刊)より

このページは、書籍『仕事で一番大切にしたい31の言葉』(有森 隆 著、大和書房 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・石橋正二郎(ブリジストン創業者)(中略)

正二郎はすでに、独創性を発揮する青年実業家として名声を博していた。福岡県久留米市の足袋屋の次男坊だった彼は、足袋の底にゴムを貼り付けた地下足袋を考案。「アサヒ地下足袋」と名付けて一九二三(大正一二)年に発売すると、それまでワラジで土木作業に従事していた労働者や農民に爆発的に支持された。


・石橋正二郎(ブリジストン創業者)(中略)

失敗も商売に変える(中略)

返品されてきたタイヤを荷馬車に使うことを考えついた。これなら、たくさんの荷物を積んだ馬車でも軽く引ける。荷馬車にタイヤを使うことが、久留米発で全国に広がり、返品の山はみるみるうちに、消えてなくなった。


・アイデアの良い人は世の中にたくさんいるが、
良いと思ったアイデアを
実行する勇気のある人が少ない。
我々は、それをがむしゃらにやるだけだ。


------盛田昭夫(ソニーの共同創業者)


・盛田昭夫(ソニーの共同創業者)(中略)

「(中略)案大の注文を受けた。しかし、それには彼らのブランドを付けねばならないという条件が付いているので、断るつもりだ」(中略)


先方の社長は、商売の何たるかを知らない奴だといわんばかりの表情を浮かべ、笑いを含んだ声で言った。


「誰がSONYなんか知っているのだ。自分のところは、五〇年かかって、世界中に知られるようなブランドにしたんだ。」ここで盛田は、(中略)


「五〇年前、何人の人があなたの会社の名前を知っていたのでしょうか? わが社は、五〇年前のあなた方と同様に、第一歩を踏み出したところだ。五〇年経ったら、あなたの会社と同じくらいにSONYを有名にしてみせる。だから、この話はノーサンキューだ」


英語で、こうタンカを切って、大口商談を断った盛田は帰路についた。


・やるべきことが決まったならば、
執念をもってとことんまで押しつめよ。
問題は能力の限界ではなく、執念の欠如である。


------土光敏夫(石川島播磨重工業、東芝元社長)


・土光敏夫(石川島播磨重工業、東芝元社長)(中略)

「メザシの土光さん」を有名にしたのは、一九八二(昭和五七)年夏に放映された「NHK特集 85歳の執念 行革の顔土光敏夫」だ。


・土光敏夫(石川島播磨重工業、東芝元社長)(中略)

土光を迎える東芝の役員室の雰囲気は冷ややかなものだった。(中略)

初めての取締役会で、役員たちを一喝した言葉は、今でも語り草になっている。「社員諸君には、これまでの三倍働いてもらう。役員は一〇倍働け。私はそれ以上に働く」


・小倉昌男(ヤマトホールディングス元会長)(中略)

確かに荷物が一つしかなければ、一〇〇〇円ではとてもペイしない。しかし、年間何億個も集まれば、スケールメリットが出る。一個一個は赤字だとしても、ある段階から、損益分岐点を超えて黒字に替わり、最後には膨大な黒字に転換する。赤字+赤字+赤字=黒字という計算式が成り立つというのだ。


・説得は一度や二度であきらめてならない。

------鈴木敏文(セブン&アイ・ホールディングス会長)


・鈴木敏文(セブン&アイ・ホールディングス会長)(中略)

説得はできるだけトップに直接会って話す。説得するには共感の醸成が大切。できない理由を一つひとつつぶしていき、相手の縛りを解けば説得できる


・乗る人がいなくて赤字になるなら、
乗る客をつくりだせばよい。
それには沿線に人の集まる場所をつくればいいのだ。


------小林一三(阪急電鉄創業者)


・小林一三(阪急電鉄創業者)(中略)

都心から郊外に向けて電車を走らせ、沿線に住宅を、都心にデパートた映画館、ホテルを、途中に遊園地や野球場をつくって新しい乗客を生み出した。一三が独自につくりあげた私鉄経営のビジネスモデルは全国津々浦々の私鉄の経営者に模倣された。


・成功体験を捨てろと言うのはたやすいが、
実行は難しい。「新しく創る」ことよりも、
大事なことは「捨てる」ことだ。


------岡田卓也(ジャスコ〈現・イオン〉元会長)


・山内溥(中略)

「会社を経営するのは雇用を吸収した上で納税するのが目的。経済団体に参加する必要はない」として財界には顔を出さず、経済人にとって一流の証しとされている日本経済新聞の「私の履歴書」への掲載も何度なく断っている。


・「一番以外はビリ」が私の信念。
二番でいいなんている考え方は駄目です。


------永守重信(日本電算創業者)


・永守重信(日本電算創業者)(中略)

採用は留年経験者に限ると決めた年もある。早メシ試験はこうだ。昼食付きの試験案内で釣った学生を一部屋に押し込め、メシを食わす。早く済ませて出てきた者から順番に採用した。ゆっくり食事を終えた学生が、「もう試験は終わりです」と言われて、「バカにするな」と怒って帰ったという逸話が残っている。


・永守重信(日本電算創業者)(中略)

永守はM&Aのついて独自の鑑識眼を持つ。買うかどうかを見極める指標の一つが、相手先企業の名刺一〇〇枚のコストだ。その値段が日本電産の一三〇〇円より高ければ、コスト削減のメスを入れる余地が大きい。逆に低ければコスト圧縮は期待薄で、買収したメリットは少ないと読み解く。


・商売とは、成功したと思った時点でだめになります。


------柳井正(ファーストリテイリング会長兼社長)


・柳井正(ファーストリテイリング会長兼社長)(中略)

「やってみないとわからない。行動してみる前に考えても無駄。行動して修正すればよい」が口癖だ。だからたびたび失敗してきた。


・新しい事業を始める際に、
もっとも重要なことは、それは自らに
「動機善なりや、私心なかりしか」と問うことだ。


------稲盛和夫(京セラ創業者)

※補足:「動機善なりや、私心なかりしか」とは、「今、お前がやろうとしていることは、本当に社会や国民のためを思ってのことなのか? それとも、自分の名を残したいという私心からではないのか」ということ。


・セラミックとは焼き物のことだ。


●書籍『仕事で一番大切にしたい31の言葉』より
有森 隆 著
大和書房 (2011年6月初版)
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