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西原 理恵子 氏 書籍『この世でいちばん大事な「カネ」の話』(理論社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『この世でいちばん大事な「カネ」の話』(西原 理恵子 著、理論社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・自分で「カネ」を稼ぐということは、自由を手に入れるということだった。


・あのね、「貧困」と「暴力」って仲良しなんだよ。貧しさは、人からいろいろなものを奪う。(中略)やり場のない怒りみたいなものがどんどん、どんどん溜まっていって、自分でもどうしようもなくなったその怒りの矛先は、どうしても弱いほうに、弱いほうにと向かってしまう。


・「貧しさ」は連鎖する。それと一緒に埋められない、「さびしさ」も連鎖していく。ループを断ち切れないまま、親と同じものを、次の世代の子どもたちも背負っていく。


・最下位の人間に、勝ち目なんかないって思う? そんなの最初っから「負け組」だって。(中略)肝心なのは、トップと自分の順位をくらべて卑屈になることじゃない。最下位な私の絵でも、使ってくれるところを探さなくちゃ。最下位の人間には、最下位の戦い方がある!


・目標だった「絵の仕事で月三十万円」を達成したのは、わたしが大学三年生、二十四歳のときだった。


・あのエロ本に小話につけるカットを描いたときとおんなじなの。お客さんにいっぱい笑ってもらいたくって、ネタに力が入るあまり、絵がおまけみたいになっちゃっているところも、そのまんま。


・麻雀(中略)仕事のはずなのに、なぜ、わざわざ自分のお金を賭けたのか? それはね、自分でちゃんと痛い思いをしながら描かなかったら、お客さんにも笑ってもらえないから。(中略)笑ってもらうためには「こんな悲惨な目にあいました」とうほうが、オイシイ。


・わたしは麻雀に十年ハマって、トータルで五千万円くらい持ってかれちゃった。(中略)バクチに追いつく稼ぎなし


・気取っているときよりも、みっともないときのほうが、本当はどんな人なのかが、よくわかる気がした


・ギャンブル(中略)

「きっ・・・・・・今日のところは、これくらいで勘弁してやるっ」
落ち込んでいるときでも、このくらいは言えないと。


・「笑い」っていうのも、失敗をどうひっくり返すか、だからね。痛い思いをして、ふつうならしょんぼりしてあたりまえのところを、どうひっくり返して、どう笑いに変えていくかだから。


・カネの貸し借りっていうのは、楽しかった思い出や、大切な友情をダメにしてしまうことがあるんだってことを、しっかりと、覚えていてほしい。


・「損したくない」ってことばかり考えていると、人って、ずるくなるんだよ。少しでも人より得しようって思うから「だったら、ズルしちゃえ」って気持ちが出てしまう。ささいなきっかけで、それがどんどん卑しい行為に結びついてしまう。


・お金との接し方は、人との接し方に反映する。お金って、つまり「人間関係」のことでもあるんだよ。お金をいつも自分では出さないでいると、友だちとも対等じゃいられなくなっちゃう。


・若いうちは、今がつらいと、すぐ「サイアクだ」って思うだろうけど、最初っから嬉しいことばかりの人って、すごく退屈してつまらなそうにしていたりするでしょ。うれしいことばかりだと、うれしいことの中に、もう、不満の種を探すからね。


・ノルマをあげるために、お客さんから何を言われようとが、頭を下げつづける営業マン。(中略)


給料が高い仕事っていうのは、ようするに、そういった「ガマン料」が高いということでもある。「ラクして儲かる」仕事なんて、まず、ないからね。


・自分の中の「ダメなところ」を、そんなに恥じることはないんだよ。肝心なのは、だめになったら、そこからどう切り返すかなんだから。どうやったら、そこで「自分なりの次の一手」を打てるかなんだからさ。


・自分が稼いだこの「カネ」は、誰かに喜んでもらえたことの報酬なんだ。そう実感することができたらね、それはきっと一生の仕事にだって、できると思う。


・「働くことができる」「働ける場所がある」ってことが、本当の意味で、人を「貧しさ」から救うんだと思う。だから、ただ「配る」「あげる」だけじゃない方法を考えようとした人がいる。人が人でありつづけるように


・グラミン銀行の生みの親であるムハマド・ユヌス氏は、(中略)竹細工で生計を立てていた女の人たちに、自分のお金から材料費をして二十七ドル、日本円にして三千円くらいを無担保・無利子で貸してあげた。これが、「グラミン銀行」のはじまり。


・グラミン銀行は融資対象を女性に限定している。バングラデッシュは女性どうしのつながりが濃い土地柄だったので、グループごとに返済計画をきちんと立てさせるようにしたからだった。わたしが思うに、まあ、男の人にお金を貸しても、お酒とかバクチとかで、使っちゃいたりしそうだもんね。


・働くことも、お金も、みんな、家族のしあわせのためにある。


・ケンカする人の言い分って、必ず、双方でまるっきりちがうからね。自分に都合のいいことしか言わない。自分の国の利益になることしか流さない。それが「ニュース」って言われているものの実態じゃないかって思っている。(中略)


自分たちの目で見て、知ったことを、自分の体に刻み込んでいってほしい。

・ときには、休んでもいい。でも、自分から外に出て、手足を動かして、心で感じることだけは、諦めないで。(中略)人が人であることをやめないために、人は働くんだよ。働くことが、生きることなんだよ。どうか、それを忘れないで。


●書籍『この世でいちばん大事な「カネ」の話』より
西原 理恵子 著
理論社 刊
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