FaxDMトップ > 会社案内 > 成功者の知恵 > 森 昭 氏 書籍『上司のあなたが頑張って働いても部下はなぜついてこないのか?』(現代書林 刊)より

森 昭 氏 書籍『上司のあなたが頑張って働いても部下はなぜついてこないのか?』(現代書林 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『上司のあなたが頑張って働いても部下はなぜついてこないのか?』(森 昭 著、現代書林 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・あなたが、仕事ができる上司であればあるほど、あなたの部署はあなた一人が頑張って結果を出すチームになります。結果的にあなたに業務が集中し、あなたが気をゆるめると、一気に業績が落ちてしますチームになってしまいます。(中略)


では、どうするばいのか。「仕事をしない上司」になればいいのです。


・嫌いな上司の条件 ワースト10

1位 責任から逃れるようとする
2位 口ばかりで、行動を起こさない
3位 理不尽なことで叱る
4位 こちらの話をきかない。自分勝手
5位 嘘をつく
6位 部下の手柄を横取りしようとする
7位 マネジメント力がない
8位 上司の顔色やご機嫌ばかりをうかがって仕事をする
9位 部下を信用していない
10位 叱らない、褒めない、部下に無関心でコミュニケーションをとらない


・一番の間違いは、「部下が聞いてもいないのにアドバイスをしていること」です。部下にとって上司のアドバイスとは「個人的経験に基づく成功自慢」になってしまうことが多いのです。


・部下はアドバイスではなく「共感」を求めている

アドバイスされると、話を聞いてもらったという気にはなれません。しかし、フィールドバックされると、話を聞いてもらったという気がしませんか。上司からの言葉は、よほど気をつけないと『強要』になってしまいます。部下が欲しいのは『共感』なのです。


・部下にアドバイスすることが許される3つの条件(中略)

①仕事をまだ覚えていない
②部下が上司に“手法”を教えてほしいと思っている場合
③放置すると「いい失敗」=「いい経験」ではすまないくらい大事な場合


・「部下をほめる」はいますぐやめなさい! (中略)

部下に対して出てきた感情を表現するなら、それは『ほめる』ではなく『ねぎらう』でした。


本来『ほめる』というのは、何か特別な行為をした人や、才能を持っている人に対して行われます。そうではない人をほめることはできません。(中略)


いっぽうで『ねぎらう』というのは、相手の頑張りに対する感謝の気持ちです。相手が結果を出せていなくても、特別なことをしていなくても、どんな相手にも声がけすることができます。


・『ほめる』よりも簡単で効果があるのが『承認』するというスキルです。『ねぎらう』というスキルも実は『承認』の一種です。


・『承認』には、『結果承認』『行動承認』『存在承認』という3つの種類があります。


『結果承認』は簡単です。その人が良かった成果を認める。それだけです。例えば、「こんな大きな契約をとってくるってすごいね」。


『行動承認』、これがいわゆる『ねぎらい』という承認。
「へぇ、チャレンジしているんだ。それだけでもすごいよ」
「いつもがんばっているね」
「いつもルールを守ってくれているね」


『存在承認』は、その人の存在そのものを認めるという承認です。
「Cさんがいてくれると、とっても助かるわ~」
「Cさんがいてくれると、なんか安心するよね」


・パソコンの画面を見ながら挨拶をする私を部下は、「機嫌が悪そうだ」と感じていた


・あなたの無意識の行動が、部下のモチベーションを下げている(中略)

●パソコンに向かって、眉間にシワを寄せる
●部下の話を、腕を組んで聞く
●仕事が一区切りつくと、ため息をつく
●「おはよう」「お疲れさま」を顔をみないで言っている
●「忙しいオーラ」を出している(中略)


部下のモチベーションを恐ろしく下げる行動になっているのです。


・不機嫌や怒りの下には、悲しみがあります。
さらに悲しみの下には、期待があります。
期待とは、相手に勝手にはりつけた思い込みです。
心の中で勝手に期待して、勝手に不機嫌になったり、怒ったりしている。


・任せることは「あなたを信じている」という信頼であり、任せられた者は『責任』と『信頼にこたえる』ために一生懸命努力してくれる。


・男性は、カッコいいところ、仕事ができるところを周りに人に見てほしいと思っています。でも、女性は、私だけに見せるカッコ悪いところを見たい、と思っているのです。女性は『自己効力感』が男性よりも強い。


『自己効力感』とは相手の役に立っているという感じです。「助けてほしい」と言ってほしいのです。


・急な仕事。何時に終わるか見通しのたたない仕事。これに対応する力が、女性は男性に比べると弱いのです。女性は、突発的なことに対応することは苦手でも、反対に、決められたことをすることは得意です。見通しにつく仕事はきっちりとこなしてくれます。


・男性社員は「上下関係」を重んじるので、このやり方でもある程度は動いてくれるでしょう。しかし、女性は「仲間意識」の方を大切にします。


・女性はサプライズが大好きです。一緒に働く同僚が、驚いて喜ぶ顔、感動して涙する顔を想像して、他のみんなで隠れてこそこそ準備を進める。職場がせまければせまいほど、変な緊張感があり盛り上がります。


・人間関係が崩れる初めの一歩が陰口です。

「あの子ばかりかわいがられている」
「口のきき方が悪い」
「態度がでかい」
「自分ばかり働かされている」
「あの子はかげでさぼっている」(中略)

部下の陰口の多くは共感してほしいとの思いから出ている場合が多いのです。


・思い出してください、あなたが成長したときのことを。仕事で結果をだし、成長を実感したこともあったでしょうが、それをはるかに上回る失敗を重ねたことで、成長してきたを。


部下に成長してもらいたいなら、失敗を喜ぶ度量が必要です。大きな失敗した時こそ、乾杯をするのです。


・自分の考えや技術を教え込み、「ダメだ、ダメだ」と否定することは、生徒たちが失敗を恐れるようになって行動をおこさなくなってしまうことに気づいたんです。「ああしろ、こうしろ」と命令してできる音楽は芸術ではなく、何かの再現にすぎない。


そうではなく、自分たちにあった曲、表現したい音をひとりひとりが考え行動することで、人を感動させられるサウンドがつくられるんです。


※長崎にある活水学院にて、音楽学部の教授と吹奏楽部の監督をされている藤重佳久氏


●書籍『上司のあなたが頑張って働いても部下はなぜついてこないのか?』より
森 昭 著
現代書林 (2015年8月初版)
※amazonで詳細を見る