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新居 弘章 氏 書籍『顎位異常症 第一巻~脳外科医が体験した究極の咬合診療と慢性前立腺炎の正体』(MUSIC CAP TOKYO 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『顎位異常症 第一巻~脳外科医が体験した究極の咬合診療と慢性前立腺炎の正体』(新居 弘章 著、MUSIC CAP TOKYO 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・五年間にわたり、原因不明といわれている以下の三つの病気を、順番に体験していくことになります。

一、慢性前立腺炎
二、線維筋痛症
三、顎関節症


・闘病体験を通して、これらの三つの病名には大きな関連性があることを認識し、歯科で出会ったある治療を極めつくしていくことで、三つの病気を同時に退治することに成功しました。


・『顎位異常症』という疾患概念を、提唱したいと考えています。(中略)一般の方向けにわかりやすく言うと、『顎の位置がずれる』という表現でも良いと思います。


・脳外科医への道を選んだことが、のちにわたしの命を救うことになる


・泌尿器科の先生は、都内でクリニックを開業されていました。その先生の『慢性前立腺炎』という病気についての考え方は、当時の私にとってきわめて斬新なものでした。(中略)


『おそらくあなたの症状は、感染症としての前立腺炎によるものではなく、過去の感染症による残存症状として、膀胱のセンサーが過敏になっていろいろな症状が出ているのだと思いますよ』とのこと。


・本書は医学的な知識を持たない方が読む可能性も高いと思いますので、ここで自律神経系の機能や構造について、簡単に説明させてください。


・自律神経は、交感神経系と副交感神経系にわかれており、その二つの神経系がお互いに綱引きをしながら、体の様々な臓器の活動を調節していると、考えてもらえればわかりやすいと思います。(中略)


運動をしているときや緊張・興奮しているときに働くのが交感神経系で、反対に安静にしている時やリラックスしているときには副交感神経系が優位になり、その時々の身体の状況に合わせて適切な反応がおこるように仕組まれています。


・もし、この膀胱からの交感神経の信号が異常に多かったとしたら・・・交感神経家の活動性が異常に亢進するわけですから、胃腸の動きが悪くなるということは十分に考えれる現象です。その程度によっては、私のように胃腸が動かず食事が全く食べられなくなったとして、別に不思議なことではないかもしれません。


・これまでの前立腺の感染症だと思い込んでいたため、極力多めに水分摂取をするように心がけていたからです。あまりのお話に私が絶句していると、『今の病態は感染症ではないのですよ。感染症をきっかけに、過敏になってしまっている膀胱三角部を治療するのが現在の目標なのですから、患部(膀胱)の安静、つまり飲水制限をして排尿や畜尿に伴う刺激を極力抑えるのが、当面必要な治療になるのです』と、今まで私が行ってきた治療とはまったく逆の行為であり、大変驚きました。


・男性において慢性前立腺炎と呼ばれている病体は女性においては間質性膀胱炎なる病名で呼ばれており、それが男性でいうところの慢性前立腺炎に相当すると考えているとのことでした。


・町の住宅街の一角にある、泌尿器科医がたった一人で経営するクリニックなのです。(中略)


原因不明とされている病気と向き合って病因を探り、独自の仮説を立て、有効な治療手段を突き止め、さらに手術方法まで考案されているとは・・・同じ外科医として、畏敬の念を抱かざるをえません。


・腹部の膨満感や吐き気、食欲低下といった症状(中略)


振り返って考えてみると、これらの消化器系の症状は、やはり自律神経の失調症状、つまり膀胱における交感神経系の過剰発動による、一種の麻痺性のイレウス(私立神経のバランスが崩れて胃腸の動かなくなっている腸閉塞の状態)のような状態であったことがよくわかります。


・手術後の症状(中略)

手足に異常なほどの汗をかく発汗過多のような自律神経症状まで改善しました。これも交感神経系異常亢進状態による症状のひとつであり、手術によって驚くほど改善したことがよくわかりました。


・手術から二~三ヵ月が経過したこの時点で、すべての症状が消えて完治したかというと、残念ながらそうはならなかった(中略)


ではどんな症状が残存したかというと、もとからあった頸部痛や、新しく出現し始めた背部痛や側腹部通といった、体のあちこちに感じる『慢性疼痛』の症状が、残存したのでした。


・同じ日の中で朝にあった場所と夕方に痛む場所が全く違ったりするようになり、痛みもだんだんとはげしさを増しているのです。『移動性の慢性疼痛』症状を一言で表現するとしたら、まさしくそんな感じです。


・『慢性疼痛』についていろいろ調べていくうちに、一つの病名が頭の中に浮かび上がってきました。その病名は、『線維筋痛症』という名前で呼ばれています。


・『線維筋痛症』(中略)これがまた調べれば調べるほど、実に不思議な病名なのです。いまでも原因不明とされている、難病中の難病なのです。


・自分自身でより深く研究し改良発展させることで、とうとう私は自分の身体の各所に生じていた『慢性疼痛』の、すべてを消滅させることにも成功するのでした。


・『慢性前立腺炎』という病名について論じるにあたって、この病気の症状を二つに分けるべきだと思うのです。一つは『慢性疼痛』に由来する症状、もう一つは『自律神経の失調』に由来する症状の二つです。


・寝ても覚めても腰が張ってしょうがないと訴える患者であれば腰の筋肉、二十四時間首が痛いという患者なら首の筋肉の緊張性が、常時亢進しているわけです。そうした状況では、自律神経系のバランスが交感神経優位に傾くはずではないでしょうか?


・顎位の変位の仕方、例えば前後にずれているのか・左右にずれているのか・方向の異常なのか、高さの異常なのか。あるいはそれれが組み合わさった状態なのか・・・それによって症状の出る場所が、変わるのだということも知りました。また顎位の異常をきたす原因となっているのが、歯牙の形態異常なのだということにも気がつくことができました。


●書籍『顎位異常症 第一巻~脳外科医が体験した究極の咬合診療と慢性前立腺炎の正体』より
新居 弘章 著
(株)MUSIC CAP TOKYO (2015年7月初版)
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