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佐藤 尚之 氏 書籍『明日のプランニング』(講談社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『明日のプランニング~伝わらない時代の「伝わる」方法』(佐藤 尚之 著、講談社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・ネットは毎日は利用しない人が約5670万人いるのである。実に日本の総人口の約半分弱、おとなり韓国の総人口より多くの人がネットを日常的には使っていないのだ。おまけに検索をほとんど使っていない人も、この日本になんと6000万~7000万くらいいそうなのである。


・伝える目的は「売り」ではない。伝えたい相手を喜ばせることだ。


・伝えたい相手を笑顔にしよう

その情報を、必要とする生活者に伝えて、喜んでいただく。これが「伝える仕事」のゴールである。


・生活者を「顧客」とか「消費者」とか「ユーザー」みたいに呼ばず、ひとりひとり感情を持った「『生活』してる人」として、謙虚に向き合えるところ。


・2010年の1年間で、世界中の砂浜の砂の数と同じ1ゼタバイトの情報が流れた。(中略)極端に言えば、こう言い換えてもいい。あなたが伝えたい情報は、生活者にとってはたった「砂の一粒」である。


・ソーシャルメディアとSNSは、厳密には違うものである。「IT用語辞典e-Words」によると、ソーシャルメディアとは「利用者の発信した情報や利用者間をつながりによってコンテンツを作り出す要素を持ったWebサイトやネットーサービスなどの総称する用語で、古くは電子掲示板(BBS)やブログから、最近でWikiやSNS、ミニブログ、ソーシャルブックマーク、ポッドキャステング、動画共有サイト、動画配信サービス、ショッピングサイトの購入者評価欄などが含まれる。」とある。つまり、ソーシャルメディアがSNSを含んでいる。ソーシャルメディアの方が大きな概念なのだ。じゃあSNSとは何かというと、定義的には「ネット上の交流を通じて社会的ネットワークを構築するコミュニティ型のサービス」であるが、まぁざっくりコミュニケーション・ツールと言っていいと思う。


・「ネットを毎日は利用しない人」は、約5670万にものぼるのである(注8)。おとなり韓国の総人口より多いのだ。(中略)


注8 総務省情報通信白書2014第5章第3節 インターネットの利用者動向より


・実に約7500万人もの人が、月に一度もパソコンから検索していない(中略)第一に、この数字には乳幼児や高齢者も入っている。ガラケーからの検索も計算に入れていない


・ネットを毎日は利用していない人:約5670万人
検索を日常的に利用していない人:約6000万~7000万人
ソーシャルメディアを利用していない人:約7000万人


・時折コンビニで野菜を多くもった弁当が売り出されますが、長続きしない。健康に気を遣うのは首都圏の富裕層だけで、圧倒的大多数を占める地方の客は、から揚げ弁当を買うからです。


・2013にヒットしたNHK朝のテレビ小説「あまちゃん」の中で『地元に帰ろう』という歌が歌われていたが、地元に残り、地元のつながりをとても重視している地元族がとても増えているみたいである。


・テレビ局も、調子のいい局は「年収300万円の人たち」にフォーカスしてます。トレンディだったり総中流を狙ったりするのではなく、ヤンキー一家みたいなところにフォーカスしたことによって、視聴率がとれてきています。


・伝えたい相手を笑顔にするための「解」を見つけなければならない。果たして「解」はあるのだろうか。ボクは、ひとつある、と思っている。(中略)


仲間ごとの急激増(中略)


友人知人がある商品を買ってそれを褒めていたら、関心ない商品の情報でも「へー、そんな商品があるんだ」と認知するのである。(中略)


情報が多すぎて伝えたい相手に届かない超アゲンスト状況で、唯一の「解」は、仲間ごとにする、つまり「友人知人を介す」ということなのだ。


・友人知人はいまや「最強メディア」


・【信頼メディア】情報が多すぎると人は友人知人に頼る


・信頼できる情報源は圧倒的に「友人知人」!

知人からの推奨 90%
インターネット上の消費者の意見 70%
企業(ブランド)ウェブサイト 70%
ニュース(新聞記事など) 69%
ブランド・スポンサーショップ 64%(中略)

出典:Nielsen Global Online Consumer Survey、2009年4月


・紙の新聞は、紙面が限られたパッケージメディアだから、「世の中的に重要であろうニュースから順に見出しを大きくして優先順位をつけてくれている」のである。なので、世の中ごと的な優先順位をもってニュースを読むことができる。しかも友人知人からは決して流れてこない大切なニュースはその中に入っていたりする。


・拡散の核は少数でいい(中略)

1000人のいいね!とか100人のRTとか、少なそうに見えて充分強烈なのである。(中略)大切なのは、この情報は、先の項に述べたような「信頼メディア」である友人知人の口を介していることである。


・LINEは仲間内に閉じたSNSで、拡散力は強烈だが仲間内にとどまる。また、フェイスブックの場合でも、公開範囲を友人のみにすると、知らない人のところまでは拡散しない。


・特に「言ってもらおう」「バズらせよう」というような意図や媚びが匂うと、情報リテラシーが高い人ほど警戒し、口を閉ざす。


・コミュニケーションの大転換

2005 情報の“砂の一粒”時代


情報を喜ばれる!
情報は役に立つ!

広告は情報源のひとつ(中略)

↓↓↓↓↓↓

情報はありすぎる!
情報はうざい!

広告はスルーするもの


・ターゲットとは、つまり「標的」で、撃ち落とすべきものだ。2005年以前は、生活者は「撃ち落とすべきターゲット」で、たとえば「20代のOLがターゲット」とかいう使い方をした。


・「拡散の核は少数でいい」のだ。熱心なファンであるほどオーガニックな言葉を周りに言ってくれるので、熱心なファンが集まるマニアックなメディアほど貴重なのである。


・ファンのトライブの中で広がらないといけない(中略)トライブとは「族」のことで、まぁひらたく言えば「つながり」だ。(中略)


会社の同僚トライブ
ボランティアの仲間トライブ
大学時代の友人トライブ
サーフィン好きトライブ
カメラ好きトライブ
アニメ好きトライブ
サッカー好きトライブ


・自然に言いたくなってくれる環境を作っていく


・オーガニックな言葉を友人知人に言ってもらいにくい商品もあるい。たとえば低関与商品は言ってもらいにくい。また、カツラとか機能性化粧品みたいに「たにんに隠しておきたいもの」や、マニアックすぎるゲームとか、趣味性が高すぎるもの、思想・宗教・政治系のものなど「他人から誤解される恐れがあるもの」もオーガニックな言葉を言ってもらいにくい。


・ファンからオーガニックな言葉を引き出す7つの方法(中略)

(F)ファンと共に育つ。ファンを支援する。


・社員は自分の会社を愛したがっている(中略)

そのために必要なのが、ミッション、ビジョン、コアバリューの整備である。

ミッション(自分たちがなぜ存在しているのか。果たすべき使命は何か)
ビジョン(どんな自分になりたいか。将来あるべき姿は何か)
コアバリュー(自分たちが共有している価値観は何か。行動指針は何か)


・「コカ・コーラ ツイート すごい」とでも検索してみてください。いろんなまとめサイトが出てくる


・スターバックス赤坂店で、咳き込みながら(風邪は治ったのですが咳だけ残っているのです)注文したら、カップにこんなことが書かれていまして。ごめん、悪いけど惚れたわ!これが『おもてなし!』ってヤツか・・・・・・。

※補足 紙コップに「Thaks! お大事に!」と書かれている。


・彼らにとって、次々出る新商品は(情報と同じく)うざいものでなのである。もうモノもそんなに多くいらないのだ。飽きが来ないデザインと機能の商品を数品、長く愛す時代なのである。


・従来の手法と比較して特に重要だと思われることが3つある。1つめは「砂一時代の生活者を相手にするなら、露出脳から脱却しないといけない」ということ。(中略)「露出を増やす発想=露出脳」の習慣(中略)


2つめに重要なのは「ファンベースとオーガニックリーチ」である。(中略)縁あってもとからその商品を好いてくれていた人、すでに買ってくれている愛用者など、「いままで安全牌的に扱っていた人」ほど大切にしないといけないのある。(中略)


そして3つめ。これはすべてに関わってくるプランニングのスタートラインだ。「砂一時代に生活者と砂一時代以前の生活者でプランニングを切り分ける」という部分である。


・彼らはあながた伝えたいことに興味関心がないからだ。もう自分のやり方が出来上がっていて、余計な情報などほしくないのである。いわゆる「聞く耳をもたない」という状況だ。そういう興味関心のない人に一方的に大声で叫んでも、それはうざいだけなのである


・観客の声援やブーイング、マスコミのバッシングなども自分ではコントロールできないので気にしません。ゆえに緊張しません。

松井 秀喜 選手談


●書籍『明日のプランニング~伝わらない時代の「伝わる」方法』より
佐藤 尚之 著
講談社 (2015年5月初版)
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