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今野 清志 氏 書籍『耳は1分でよくなる!』(自由国民社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『耳は1分でよくなる!』(今野 清志 著、自由国民社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・体の不調には、必ずなんらかの原因があると考えます。(中略)聞こえが悪いという症状があったら、何が原因かを見極め、根本から治そうとするのが中医学です。


・「難聴」とは、音がほとんど聞こえなくなる病気ではなく、音が聞こえにくい状態を指すということです。近視や遠視など、ものが見えづらくなると同じように、何らかの原因で聞こえが悪くなるのが難聴です。


・難聴の原因はひとつでないため、見極めるのが簡単ではありません。しかし、原因がたくさんあるということは、治療の方法もひとつではないということです。


・耳のしくみ(中略)

耳は大きく、外耳(がいじ)、中耳(ちゅうじ)、内耳(ないじ)の3つにわけられます。


・大きくなった音は、カタツムリのからのように、渦をまいた形の「蝸牛(かぎゅう)」に伝わります。「蝸牛」の中はリンパ液に満たされており、音はこの水たまりを揺らします。すると、「蝸牛」の中にある、有毛細胞が刺激されて動き、電気信号を発生させます。そして、電気信号が脳に伝わることで、「音が聞こえる」のです。


・外耳から中耳までの、振動の体内に伝える伝音機能を持つ部位に問題があるのを「伝音性難聴」といい、そして、内耳から神経につながる、振動を電気信号に変えるパーツに機能障害が発生して起こるのを「感音性難聴」といいます。また、この2つの機能、両方にトラブルがあると考えられる難聴もあり。それは「混合性難聴」と呼ばれています。


・中医学では、生命エネルギーである「気・血・水」の巡りをよくすることが、健康になるための基本であるとされています。簡単に説明すると、

「気」とは、体を動かす、基本的なエネルギーであり、生命活動を維持します。
「血」とは、血液のことで、臓器や組織に栄養を与えます。
「水」とは、汗やリンパ液などの体液全般を指し、体全体を潤します。


・西洋医学の見地からも、内臓に疾患がある人は難聴になりやすいと考えられています。糖尿病の人はそうでない人に比べて、難聴のリスクが3・7倍、腎臓病では5・9倍になると報告されているのです。


・耳にかかわる経絡は、⑧腎経だとお話ししました。難聴になる人は、腎経と隣り合わせもあり⑦膀胱経、そして⑨心包経も弱っている可能性が大いになります。ここでいう心包とは、心臓、動脈、静脈、毛細血管、リンパ管を含む、循環器系の総称です。


・耳をよくするには腸をよくしろ(中略)

その理由は、腸が耳の健康に必要な、血液の流れに一番大きな影響を及ぼす器官だからです。(中略)内臓の中でも、最も大きな面積を占める大腸の動きが、自律神経の働きと深い関係がある


・難聴の三大原因である、血流の悪化、内臓疾患、自律神経の乱れも、生活習慣と大きくかかわっています。まず、甘いものやアルコールのとり過ぎは、血液をドロドロにして流れを悪くします。また、運動不足やタバコを吸うなどの習慣がある人は。血管そのものが細くなりがちです。


・耳のトラブルは、あなたの体が「生活習慣を変えてほしい」と訴えているサインだといってもいいでしょう。


・薬は治療をするものではない(中略)薬は、その場の痛みは抑えても、原因を解決しているわけではないのです。


・朝起きたとき、顔に枕のあとが残っていて、しばらく消えない人は、耳のトラブルを抱えやすいといえるのです。なぜなら、顔のむくみというのは、足のむくみとは原因が違うからです。足のむくみは、リンパの働きが、なんらかの理由で衰えて、余分な水分が排出できずに残ってしまったとぃに起こります。(中略)


顔のむくみは、単なる水分の積み残しではありません。顔のむくみの多くは、首の筋肉がこり固まって血管が圧迫され、十分な酸素が届かないことから、代謝がうまくいかずに起こります。


首で血流が滞っていれば、耳に必要な血液も届きづらくなります。


・中国では中医学と西洋医学の交流が盛ん(中略)

「西洋」「東洋」で垣根をつくり、お互いに自分に専門分野だけに固執していたら、ほんとうに患者さんにあめになる治療は提供できません。


・西洋医学は、検査や外傷、手術などに秀でており、東洋医学は、全身のバランスを整えることを得意とします。ですから、どちらか一方だけでなく、お互いに情報交換することで、よりよい治療ができると考えているのです。


・人間は、浅い呼吸のときは交感神経が活発になり、呼吸が深くなると副交感神経が優勢になります。しっかり呼吸ができるようになることで、自律神経のバランスも整うのです。


・難聴になったら、音をどんどん聞こう!(中略)

この実験では、ステロイド療法に加え、突発性難聴の患者さんの、聞こえている耳に耳栓をし、難聴が発症した耳で、1日6時間音楽を聞いてもらったのです。


すると3カ月後には、ステロイド療法のみの患者さんに比べ、聴力の回復が著しくアップしました。また、音楽を聞き続けた患者さんたちは、入院時に衰えていた脳の働きが、3カ月後には、難聴でない人たちの平均に近づいたのです。


・好きな音を毎日、ほんの数分でいいから耳にすることで、脳の働きが高まり、聞こえづらさが解消していきます。


・夜更かしは難聴のもと(中略)

生活リズムの乱れは、自律神経のバランスを崩す(中略)自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあります。人間の体は、昼間は活動するために交感神経が、そして夜は、体を休め回復するために、副交感神経が活発になります。


ところが、夜更かしや不規則な生活を続けると、この2つの神経のバランスが、乱れます。


・寝る前に深呼吸をすると熟睡できる(中略)

呼吸のポイントは、まず、口から思いっきり息を吐き出しておくこと。次に、鼻からゆっくりと、肺、脇、背中、そしてお腹が膨らむように息を吸い込みます。「もう、これ以上吸えない」というところまで、吸い込んだら、ゆっくりと口から吐き出します。これを20回、繰り返してください。


●書籍『耳は1分でよくなる!─薬も手術もいらない奇跡の聴力回復法』より
今野 清志 著
自由国民社 (2015年7月初版)
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