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書籍『お酒をやめないで健康に生きる』(古山勝康 著, 監修、酒と健康を考える会 編集、サンマーク出版 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『お酒をやめないで健康に生きる』(古山勝康 著, 監修、酒と健康を考える会 編集、サンマーク出版 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・大豆は陰性で、小豆は陽性なの。

大豆は陰性で気持ちを沈静化させるから、仏事や精進料理に使われる。反対に小豆は陽性で気持ちを高揚させるから、祝い事に使われるのよ。お赤飯とかね。


作り方も真逆。大豆は陰性だから、陽性の「熱」を引きやすいので、早く煮えるの。味付けは醤油と塩。あ、醤油と塩も陽性ね。バランスをとっているわけなのよ。


陽性の小豆は逆に熱を排斥して引きつけないので、水から煮るの。味付けは砂糖ね。水も砂糖も陽性だから、全部陰陽のバランスなのよね。


・陰性が強い順に、ワイン、ビール、日本酒です。ビールは中間。ワインより体を冷やす効果が弱いですが、日本酒より体を冷やす効果が強い。


・食物は飲め、水は噛め。(中略)インドのガンジーが言ったそうですよ。食べ物は飲めるようになるまで、よく噛みなさい。水はガブ飲みしけはいけませんよ、という意味ですね。


・飲める人に言わせると「酒は百薬の長」、飲めない人に言わせると「酒は命を削るカンナ」と言いますね。


・身土不二(中略)「身と土は二つならず」と書きます。生き物にとって、その体と住んでいる土地の産物は切り離せない。地産地消ですね。所変われば品変わる。郷に入らば郷に従え。すなわちその土地の伝統的な食事法を尊重せよということです。


・陽性に向かう季節の春には、比較的陰性が穏やかな寒造りの純米新酒、陽性の夏は、よく冷やした純米吟醸酒、陰性に向かう秋は、熟成した「冷やおろし」の純米酒を常温で、陰性の冬には、醇味(じゅんみ)豊かな生酛系(きもとけい)純米酒や純米古酒を「お燗」で。


・千葉の蔵元・木戸泉さんの純米酒は素晴らしいです。そのポイントをあげましょう。

(1)吟醸酒を一滴もつくっていない。
(2)蔵の出来酒は、全部「高温糖化山廃酛」でつくる。
(3)高精白米は使わず、60%以上の低精白米で仕込む。
(4)酒造工程や作業に無理や不自然なことをしない自然醸造。
(5)自然農法産米使用の酒がある。
(6)古酒の三大源流。
(7)濃醇多酸酒の存在。
(8)人口乳酸のような化学物質の完全無添加。

※参考:http://kidoizumi.jpn.com/


・「易経」は森羅万象、宇宙の真理を「陰陽」で読み解く書物ですよ。その後、明治時代になって、軍医の石塚左玄は「食養」を提唱しました。陰陽の秩序をものさしに、何を食べたら体に良いかを提案したのですね。それを引き継いだのが、同じく明治生まれの桜沢如一です。


マクロビオティックの創始者ですね。


・陰陽のおおまかな定義をお話しましょう。「陰」は外に向かい広がる力、遠心力です。膨らむ、ゆるむ、上昇する、軽い、大きいなどですね。「陽」は内に向かい収縮する力、求心力です。縮まる、縮める、下降する、思い、小さいなどです。


陰陽は互いに補い合い、入れ替わり、バランスをとっています。


・春、夏のような暖かい季節には陰性の芽や葉が繁ります。秋、冬のような寒冷の季節には、根菜が体を温めます。ちなみに葉は陰性、根は陽性です。


・お酒は飲むと即効的には血管を広げ、血の巡りを良くするので、体がポカポカ温まりますが、醒めるといっそう体が冷えますからね。


・焼きナスにして、ショウガ醤油でいただくとか、蒸したり、水分を飛ばしたりなど、すべて陽性寄りになる方法です。


・三年番茶は3年間、畑で太陽に当てます。3年間も熟成させるお茶って・・・・・・お酒みたいですね。


・白米と書いて「かす(粕)」とは言い得て妙ですね。逆に、米に健康で「ぬか(糠)」です。昔の人は糠や胚芽に大切なものがあることを知っていたのですね。


・焼酎でも、ソバ、米、麦、イモ、黒糖の順に陰性が強くなるんだ。


・味には6種類あって、「辛酸甘鹹苦渋」といいます。シンサンカンカンクジュウと覚えてください。辛い、酸っぱい、甘い、塩辛い、苦い、渋い


・マグロの薬味はワサビなのに、カツオはなぜショウガなのでしょう? (中略)魚の陽性度が強いほど、薬味は反対に陰性度を強くします。相補性によって陰陽バランスを中庸に近づけてやるということですね。薬味や付け合わせは陰性度の強い順に、ワサビ、ショウガ、ダイコン、コンブ、ワカメ、ゴボウ。(中略)

ドジョウの柳川鍋にはゴボウ


・刺身にワインは合いません(中略)ワインは食べ物のクセ、えぐみ(アク)、生臭さを強調しますからね。(中略)寿司屋でワインってあまりないですからね。


・湯燗(中略)うっかりタイミングがずれてしまうと、どんどん気化してアルコールっが抜けてしまいますからね。塩梅が難しいのです。(中略)沸騰した熱燗(中略)あれは最悪だね。香りが飛んでしまって舌ざわりはピリピリするし・・・・・・。


・冬向きのビールもあるのですか?

重厚で苦みがあり、ローストが強い冷効果が弱くなりますね。麦汁濃度は濃いほうが一般的には陽性寄りです。したがって寒い冬向きですね。


・重要なのは、これが旨いと思う、そのときの自分の体の状態を知る、ということです。


・タバコ(中略)ニコチンには気分をシャキッとさせる精神の緊張作用と、気分をゆったりさせる弛緩作用という、相反する拮抗作用があります。


・ウイスキーを水で割るのは日本人くらいだと聞いたことがありますけど? 外国の人はウイスキーをロックかストレートで飲みますが、必ずチェイサーを頼みますからね。


・歴史をひもとけば、19世紀のヨーロッパではミルクと混ぜて温めて飲むワインが流行ったそうです。


・蒸留酒の中でも、日本の焼酎は中庸寄りですよね。アルコール度数もやや低めで、温帯の日本に合った蒸留酒といえますか。


・焼酎の「お湯割り」には、蒸留酒のもつ強い陰性度を弱める意味がある。


・生酒って一度も火を通してないお酒ですよね。ふだんはなかなか味わえませんよね。


・「食養」という考え方は文中でも触れていますように、明治の軍医であり食医ともいえる石塚左玄の提唱を濫觴(らんしょう)とし、その左玄のの薫陶(くんとう)をうけた桜沢如一を中興の祖とするものです。


桜沢は左玄の食物観にかれ独自の解釈を附加した「陰と陽」という概念駆使して、ひとつの食物のみならず、科学・医学・哲学はいうに及ばず、政治や社会生活にまでその応用範囲を広げたのです。


●書籍『お酒をやめないで健康に生きる』より
古山勝康 著, 監修
酒と健康を考える会 編集
サンマーク出版 (2016年3月初版)
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