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坪田 信貴 氏 書籍『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(坪田 信貴 著、KADOKAWA 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・普通の教師だったら、ここで「アホか、こいつ」と思うかもしれませんが、正直、僕もそう思いました。でも、すごい可能性を秘めた愛すべきアホだ、と思ったんです。この子は、見た目と違って素直だ、これなら絶対大丈夫、相当行けるぞ。ひねて、妙にプライドが高い子は、自説をなかなか変えようとしません。


・「聖徳太子って、超かわいそうじゃね?」(中略)

「センセー、あのさ、この女の子、超かわいそうじゃね?」(中略)「だって、この子、きっと超デブだったから、こんな名前つけられたんだよ。“せいとく たこ”なんて」


・僕は、初対面の時に、この生徒の良いところはなんだろう、と必ず5つは探すことを習慣づけています。そして中でも一番良いところを、「こういうところが、いいよね!」と言葉に出してほめていきます。


・質問します。その際、時間制限を設けて「10、9、8、7・・・・・・」と声でカウントしながら、指先で高速に机をトントントンたたいて焦らせるのです。すると、「ちょっと待って、わかるから、わかるから!」とさやかちゃんがなって------答えがでそうだったら、そこで「1、0.9、0.8・・・・・・」とカウントするわけですが------最後は、「ブー。clearでした。はい、また太ったぁ」とかいじったり、「外れたから、明日はファンデーションぬっちゃダメ」とか、罰ゲームを科したりしていたのです。


・聖徳太子を「せいとく たこ」と読む子でしたが、実は、そこに可能性を感じたんです。歴史をただの暗記科目にしがちな生徒も多いところを、「名前から人物像を描こうとしていた」からです。歴史が得意になるかどうかの分岐点は、歴史上の人物への愛着を抱けるか否か。歴史上の事件への執着を感じられるか否かにかかっています。


・「なぜ?」「なぜ?」と生徒に聞かれていくと、教師側が知らない問題に案外早く到着するものです。(中略)「先生もそこまでは知らないから、一緒に調べてみようか」と言っていました


・ああちゃんの母親(中略)独特の子育て論(中略)

「ただの学歴にも名声にも意味は無い。だから、子どもに大人の理想は押し付けない。本人がワクワクすることだけをさせる。それが子どもの感受性ややる気をはぐくむ」


・子どもを怒ってしまう時には、親にも理由があるんです。親の側にも“用事があるから早く寝かせたい”とか“これを終わらせたいから、今こうしてこれないと困る”とか。でもそれは、子どもにしてみれば勝手な論理なんですね。理不尽に怒られ続けていると感じると、子どもは悪くなる。


・ああちゃんはと言えば、何度も学校に呼び出されていました。(中略)「先生は、さやかのスカートが短いから、髪が茶色から、悪い子だって言うんですか? それが悪い子だと言うなら、うちの子は悪い子で構いません」

それを隣で見ていて、「あぁ、ああちゃんをこれ以上泣かせてはダメだな」と子ども心に思ったと言います。


・生徒と教師が、叱責される側と叱責する側になってダメなのです


・出題者の意図を考えて勉強するようになった


・みな、高い目標設定をすると、とかく、すぐに「難しいこと」をやろうとして失敗します。自分でもバカにするような平易な内容で、かつ薄い問題集からやることです。


・“なぜ僕が君に慶応、慶応って言うかわかるか。卒業したら、慶応のすごさがわかるよ。慶応の卒業生にはすごい人が多いから、素晴らしい人生の宝になるような人たちに出会えるよ”


・その子が、つまづいて、わからなくなったところに、戻ってやり直してもらう。高校2年でも、小4の知識で詰まっているなら、そこに戻ってもらう。


・小さな「できる」「できた」体験を積め重ね、次第に上達してくると、そこで初めて「もっとやりたい」「極めたい」となって、その後で、やる気が出てくるのです。


・それ以前に僕は、「まず、この子と仲良くなる」ことを目標にしていました。勉強を教えるとか、指導するとか、そういうことではなくて、英語の勉強を題材として「一緒に遊ぶ」「彼女の成長を一緒に喜ぶ」。これが僕の最初の課題だと思ったんです。


・さやかちゃんのような子にお勧めな日本史の学習方法は、ずばり、『学習まんが少年少女日本の歴史(23冊セット)』(小学館/1997年12月に出た改訂・増補版)を、ひたすら読むこと、になります(中略)


さらには、『学習まんが少年少女日本の歴史(23冊セット)』を読みながら、「自分がドラマの監督代表で、誰をこのキャラの配役にするか、考えてごらん」と言って読ませると、時代背景や敵対関係、仲間関係なども把握しやすくなり、さらに読みやすくなるので、お勧めです。

※参考:学習まんが少年少女日本の歴史(23冊セット)をアマゾンで見る


・途中で目標を下げると、人間、どんどん低いほうへ低いほうへ流れていくものなのです。ここで目標を下げたら、さやかちゃんは結局、明治にも受からなくなるでしょう。


・やっぱり歴史は、暗記ではなく、ドラマやマンガで覚えるのが一番なんです。


・あのね、山登りでは、ずうっと足元を見て歩かなきゃいけなんだよね。たまに、頂上を見て、あそこまでたどり着いたら、どんな風景が見えるだろうな~、って思いながら、また目を足元に戻して、また一歩、また一歩って歩んでいくんだよね。


足元しか見えないと、つらくて、悲しくって、つらくて、しょうがいんだけど、そうして登っていくと、いつの間にか、思いがけず高いところまで登っていて、すごい風景が見えたりするんだよね。


・ああちゃんは、自分の子ども時代の体験から、世間で言う良識は、人の幸福とは関係がない、と信じていました。


だから、ああちゃんは、学校の先生の言うことをちゃんと聞く「いい子を育てる」ことではなく、「娘のワクワクを実現するための教育」を選ぼうとしたのでしょう。そしてそれはけっして、「集団行動を乱す、自己中心的な行動」ではなかったと僕は思います。


クラスの友達みんなが、さやかちゃんの努力を認め、誰もが彼女に合格してほしいと願い、応援してくれていたのが、何よりの証明だと思うからです。


・親は誰でも、赤ちゃんだったころのわが子を無条件に愛し、守っていこうと心に誓ったはずなんです。でも、いつしか忘れて、自分の言うことを聞く子だけがいい子だと思いこむんです。


・意思のあるところに、道は開ける


・「世論っていうのは、民衆の考え方のことなんだ。でも、世論って、すぐ移り変わるんだぜ」(中略)

「ついこの間まで、マスコミがほめてたから、ホリエモンってすごいと思ったでしょ?」

「思ってた~!」

「(中略)じゃあさ、小沢一郎ってどう人だと思う?」

「めっちゃ悪い人だと思う」

「でもさぁ。じゃんなんで岩手県ででさ、何十年も選挙で選ばれているんだろうね? 岩手県の人たちにとっては、どういう人なんだと思う?」(中略)

「でしょ? 大事なのは、モノの見方にはいろいろな角度があるって知ることなんだ、ニュースや新聞が、情報のどこを切り取るかで、みんが受ける印象は変わってしまう。だから、マスコミの言うことを信じるんじゃなくて、いろいろな立場の人の身になって、考えてみることが大事なんだ。(中略)」

・僕たち一人一人の人間にとっては、誰もが無理だと思うようなこと、あきらめかけるようなことでも、「気持ち」と「方法」次第で、人はそれを変えられる大きな力を持っているのだと、さやかちゃんとそのご家族はきっと教えてくれたのだと思います。


・君が成功した一番の理由は、「中途半端はブライドを捨てて、恥をかくのを恐れなかった」ことにある


・子どもや部下が夢のような話を言い出して努力を始めた時に、「温かい目で見つめて、サポートする」ことが大事だということ


・さやかちゃんからの手紙(中略)

日本の歴史というマンガを読んだら、国内いろんなところに行ってみたくなりました。私は、めちゃくちゃ損していたんだなって思いました。だから、もっと自分がいる世界を広げたいと思った。だから、本気で慶応に行きたいって思い始めたんです。


・さやかちゃんからの手紙(中略)

私の周りに人たちの変化です。何かを頑張っている人に対して、人はこんなにも優しく、温かく見守ってくれるんだということを肌で感じました。最初は、味方と呼べるのは母と坪田先生だけだったのに、気付けばたくさんの応援団がわたしの後ろにいてくれて、私の何よりもの力となり、どんなに暗い道でも光を照らしてくれたのです。


・さやかちゃんからの手紙(中略)

辛い体験こそ大切なものを色濃く見せてくれることを知っていました。


・さやかちゃんからの手紙(中略)

どんなに失敗して瀬戸際でも、それに気づいてくれて許して助けてくれる見方が一人でもいれば、どん底にまで落っこちることはないんだということ。あの時、母は周りの人達にどんな批判を受けようが、そのときの常識の対立してでも、私を信じ理解し、守ってくれました。


・さやかちゃんからの手紙(中略)

「何か死ぬ気で頑張る」って、人生めちゃくちゃ変わるんだなって、体験してみて改めて思います。人生なんて、自分次第でいかようのも変えられることを学びました。


・さやかちゃんからの手紙(中略)

「頑張る」って意外といいもんでした。もし慶応に落ちて別の大学にいっていても、同じことを思ったと思います。


・坪田式・性格&指導法の判定Q&A(中略)

例えば、悲観的な子に、「大学を受かったらこんなバラ色の未来が待っているぞ」と言うと、「この先生はうさん臭い」と思ってしまいます。逆に、楽観的な子に、「大学に受からないと、厳しい人生が待っているぞ」とこんこんと説明しても、「うざいなあ。人生なんて、何とかなるし」と逆にやる気を失わせてしまいます。ですので、まずは自分のお子さんが、どんな性格なのかを見極め、そのタイプに応じて、自分や子どもの伸ばし方を切り替えていくべきなのです。


●書籍『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話[文庫特別版]』より
坪田 信貴 著
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