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河北 正 氏 書籍『歯周病はうがいで治る』(宝島社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『歯周病はうがいで治る』(河北 正 著、宝島社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・歯周病という疾患は存在しないからです。歯周病は口腔カンジタ症の一病態に過ぎません。わかりやすく言うならば、歯肉の水虫。歯肉に感染したカンジタが引き起こす水虫こそが歯周病の正体だったのです。


・感染症の治療は、「一番良く効く薬を飲ませる」のは、常識的かつ正しい治療法。つまり、口の中から原因菌であるカンジタを駆除すれば歯周病は治るのです。


・歯周病の主たる原因はカビ。カンジタです。真菌と呼ばれるカビの一種で、正式名称は「カンジタ・アルビーカンス」。つまり、歯周病とはカンジタが原因で起こる口内炎なのです。


・どんなに巧みに悪い歯肉組織を取りだしても、一時期的にしか良くならない。すぐにまた悪くなる、この繰り返し。


・現在のアムホテリシンB剤を用いた抗カビ剤治療を始めたのは94年のこと。症例を重ね、この治療法が歯周病の改善に効果的であるとの確信を得るには、その後1年ほどの日数を必要としました。


・歯にかかる圧力は1平方センチメートル当たり30キロといわれています。これを1平方メートルに換算すると300トンの計算。300トンという重さは30階建てのビルの底面にかかる圧力と同じ。


・腎臓障害は歯科の医現病である確率が高いのです。歯石の除去などを行う際にカンジタが大量繁殖している歯肉部分をかきとって傷つける。毛細血管にカンジタが侵入してしまうのです。


・これ1本で歯周病が改善する!

アムホテリシンB剤を使用した抗カビ剤には「ファンギゾンシロップ」の他に「ハリゾン」「フロリードゲル」がある。そのまま30分間口の中で含んで、口蓋全体にシロップを広げる。


・さらに歯周病が進行している人には外科的な処置が施されます。かつては私自身も行っていた治療法ですが、いま思えば悪影響を与えたに過ぎないと申し訳ない気持ちでいっぱいです。


・私の経験から言わせてもらえば、外科的な処置は確かに歯周病の改善に効果的といえるでしょう。ただし、あくまで一時的にです。結果的には、以前よりも悪化させるだけだと私は考えています。なぜなら、歯周病はカンジタの感染症だからです。


・プロービング検査の矛盾と危険度(中略)

患者さんの歯垢を顕微鏡で観察し、生息しているのがカンジタなのか放線菌なのかを調べます。そしてそれが、薬剤の副作用あるいは外来刺激によるなのかを識別診断する。原因を特定できたなら最適の薬剤による治療が最も効果的なのです。


・プロービング検査(中略)ハッキリ言って、こんな検査をする必要はありません。この検査は、遊離歯肉を切り取るために行うものであって、外科的処置を前提にしてものでしかないのです。


・プロービング検査(中略)炎症を起こしている歯肉に針を突き刺せば、当然痛みと出血を伴います。さらにはプローブの先端にカンジタや細菌、いわゆる病原菌が付着する。それを正常な歯肉部分にまで突き刺すことになる。言ってみれば、歯科医が自らの手で病原菌を植え付けているようなものです。


・器具を使った歯石除去は非常にリスキーな行為。いや、無駄な行為と言った方がいいでしょう。


・要するに、西部開拓次第から歯科学会の定説である「歯周病細菌説」は、まずカンジタが歯周炎を起こし、そのあとで細菌が感染する二次的なものに過ぎないにもかかわらず、原因菌は細菌であると見誤っているのです。


・抗カビ成分を持つアムホテリシンB剤。この抗生物質には、いくつかの製品がありますが、私は主にアメリカ製の「ファンギロンシロップ」(商品名)を処方しています。


南米のオリノコ川支流の土壌から採取した放線菌を原材料とする製品


・抗カビ剤には他にも「イトリゾール」「フロリードゲル」(全て商品名)などがありますが、「イトリゾール」は血中に入って効果を示すタイプの薬ですから血液中のカンジタには効きますが歯垢中のカンジタには効かない。「フロリードゲル」は制菌的なので繁殖を抑える力は強いなど製品によって一長一短があるのです。


・私の経験上、ほとんどの患者さんが「ファンギロンシロップ」の服用だけで歯周病が治っている。改善率は80~90パーセントと、かなり高い数値になっています。


・抗カビ剤治療を行えば90パーセント以上の確率で歯周病は治るのです。(中略)なぜ100パーセントの治癒率ではないのか(中略)歯周病の原因が100パーセント、カンジタによるものではないからです。


・「カビ取りブラッシング法」(中略)歯の磨き方にはいくつかの注意点がある(中略)ブラッシング法を説明しましょう。まず第一の注意点は常に歯ブラシを清潔に保っておくこと。歯ブラシにカンジタが付着するのを防ぐためです。(中略)


コップにキンチンハイターなどの塩素系漂白剤を数滴垂らし、水で1000倍(コップ3分の2程度)くらいに薄める。その中に歯ブラシを1時間以上浸けて消毒しておきます。これで除菌は完了。(中略)


ここからの実際のブラッシング。最初に普段使っているハミガキ剤を使って、歯に挟まっている食べかすなどをきれいに取り除く。(中略)


次にファンギロンシロップを蓋に付随したスポイトで1ccを吸い取り、直接口の中に垂らします。口中全体にファンギロンシロップが広がるよう、舌で口中を舐め、歯の舌側・頬側にも行き渡らせる。


さらに、口を閉じ「クチュクチュ」とうがいの要領で口中の隅々までシロップを浸透させます。


これが終わったらなら口の中のシロップを吐き出さずに、先ほど使った歯ブラシを用いて、ハケでペンキを塗りつけるようにシロップを歯に塗りつけます。(中略)30分くらいは口にふくんだままにしておきます。(中略)


その後、口中のシロップを飲み込みます。どうしても飲み込めないという方は吐き出しても結構ですが、可能なら飲み込んでください。(中略)


カンジタが生息するのは口中だけではありません。ノドや食道、胃にも生息します。


・これまで数千人の患者さんを見てきた私の経験上、口内の1立方ミリメートル中に300個以上のカンジタがいると歯周病が起きやすいようです。


・「ファンギロンシロップ」は、すでに40年以上使用されており、かなり高い安全性を誇る抗カビ剤(中略)もともと小児用の薬なので副作用の心配はほとんどありません。


・歯科医師もしくは医師に「ファンギロンシロップ」を処方箋を発行してもらえば、自費診療で投薬を受けられるのです。


・「食後3分以内の歯磨き」に意味はない?(中略)

私が意味がないと思うのは、食後3分以内に歯を磨かなければいけないという点です。(中略)食べてすぐ磨くことを続けていれば虫歯になどならないはずでは? と疑問を抱いている人もいます。その通りなのです。


・歯ブラシの毛先の太さはカンジタの役500倍もあります。歯と歯の細いすき間に潜むカンジタを、しっかりとらえるには無理があります。


・歯を傷つけないためには研磨剤(歯磨き剤)にも注意する必要があります。エナメル質よりブリネル硬度が高いと歯の表面を摩耗させたり、傷つけることになってしまうのです。


・湿り気を帯びた歯ブラシは、カビにとって格好の棲み家になるのです。毛先に小さな黒い粒みたいものが付着していたら、それはカビだと思った方がいいでしょう。


・「8020運動」って何?

80歳で20本の歯を残そうという健康維持活動。


・歯を削る際に用いられるタービンという器械がありますが、これは最も危険な感染経路と成りうるものです。


●書籍『歯周病はうがいで治る』より
河北 正 著
宝島社 (2002年5月初版)
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