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前田 鎌利 氏 書籍『社内プレゼンの資料作成術』(ダイヤモンド社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『社内プレゼンの資料作成術』(前田 鎌利 著、ダイヤモンド社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・社内プレゼン資料のポイントは2つ。シンプルであること。そして、ロジカルであること。この2つです。(中略)


社内プレゼンは3分で終わることを前提に、5~9枚のスライド(本編スライド)でロジックを組み立てることを心がけるべきです。(中略)


ロジックのパターンはたった1つ(中略)「①課題(どんな課題があるのか?)」→「②原因(その課題が生まれる原因は何か?)」→「③解決策(その原因を解消する具体的の提案)」→「④効果(提案内容を実施した場合の効果予測)」。


・スライドは「5~9枚」でまとめる


・社内プレゼンは「3分」でまとめる(中略)その時間内に収められないのは、提案のポイントが十分に整理できていない証拠だと考えるべきです。


・認知心理学者であるジョージ・ミラーが提唱した「マジカル・ナンバー」に基づくものです。ミラーは、人間が瞬間的に記憶できる情報量の限界は「7±2」であることを発見。この「7±2」をマジカル・ナンバーと名づけたのです。


・社内プレゼン資料の全体像

1.表紙
2.ブリッジ・スライド
3.本編スライド(5~9枚)
  ①現状報告(「課題」とその「原因」)
  ②提案(「解決策」とその「効果」)
4.アペンディックス(別途資料)


・本編スライドの大きな構成

①現状報告
 ■何が「課題」か?
 ■その課題の生じる「原因」は何か?

②提案
 ■「原因」を解消する「解決策」
 ■「解決策」を実施した「効果予測」


・「2案」を提案して、採択率を上げる(中略)

人間というものは、選択肢がないと1つしかないと、「もっといいモノがあるかもしれない」と考える傾向があるからです。


・2案を提示する際に注意していただきたいことがあります。まず第一に、方向性の異なる2案を提示してはなりません。(中略)


方向性は同じだけど細部に違いのある案を提示してください。新商品のテスト販売を行いたいという提案であれば、販売店舗数の「多い」「少ない」の2案を提示する。テスト販売期間の「長い」「短い」を2案を提示する。テスト販売にプラスして新しい販促活動も行う案の2案を提示する。


・社内プレゼンで絶対の押さえるべき「3つのポイント」

「本当に利益を生み出すのか?」という財務的視点(中略)その際に、必ず押さえなければならないのは、「コスト」と「売上・収益予測」の2つ。(中略)


①財務的視点 「本当に利益を生み出すのか?」
②実現可能性 「本当に現場でうまく回せるのか?」
③経営理念との整合性 「会社の理念と合っているのか?」


・「経営理念」に合致した提案であるか?(中略)もちろん、一社員がプレゼン資料に経営理念を持ち出したり、プレゼンの場で、「経営理念にあるように・・・・・・」と口頭で説明したりするのは白々しいだけですから、そのような必要はありません。


・いきなりスライドをつくり始めない(中略)

手書きフォーマット

     結論    根拠(データ)   ビジュアル

課題
---------------------------------------------------------
原因
---------------------------------------------------------
解決策
---------------------------------------------------------
効果


・スライドサイズは「4:3」を選択する(中略)

× 16:9


・タイトルは「13文字」以内で簡潔に(中略)「店長研修実施の提案」のように、解決すべき「課題」をタイトルにするのがよいでしょう。


・〈キーメッセージに最適のフォント〉

●PowerPoint:HGP創英角ゴシックUB
●Keynote:ヒラギノ角ゴStdN(中略)

フォントサイズは、「100~200」にして(中略)

スライド中央より「やや上」に配置する


・〈キーメッセージ以外に最適のフォント〉

●PowerPoint:MSPゴシック
●Keynote:ヒラギノ角ゴProN


・キーメッセージは、「13文字」以内にまとめる


・ポジティブ・メッセージは「青」、ネガティブ・メッセージは「赤」(中略)スライドを見た瞬間に、決済者が「いい情報なのか?」「悪い情報なのか?」を知らせることができるからです。要するに、「話がはやい」のです。


・事業フローはグラデーションで示す(中略)

売上増(中略)ポジティブ・メッセージは「青」
経費増(中略)ネガティブ・メッセージは「赤」


・「ワンスライド=ワングラフ」の鉄則(中略)よいグラフとはどんなグラフでしょうか? ずばり、決裁者に考えさせないグラフです。グラフを読み解くために、頭を使う手間をかけさせないのが、よいグラフなのです。


・複数のグラフを掲載するのはNG!


・「ワンスライド=ワングラフ」の鉄則(中略)2種類のグラフを重ねるのはNG!


・グラフとメッセージを縦に並べるのはNG! (中略)縦に並べると頭に入ってこない! (中略)


答えは、「グラフ=左」「キーメッセージ=右」です。なぜなら、左目から入る情報は右脳へ、右目から入る情報は左脳へとつながっているからです。


・キーメッセージをつなぐマークに矢印(↓)を使わない(中略)「増減」を示しているように見えて、誤解を招きかねないからです。だから、こういうときには必ず三角形のマーク(▽)を使用するようにして


・わかりにく棒グラフのスライド(中略)

桁数がわかりにくい!
罫線はいらない!
目盛りが多い!


・「波線グラフ」がNG


・「3Dグラフ」「横棒グラフ」はNG


・円グラフは「ワンカラー効果」で印象づける(中略)30代女性の部分だけを青で強調し、それ以外の部分はグレーのグラデーションで表現します。(中略)さらに、この部分を円グラフ本体から切りだして、少しズラすデザインを施しています。


・アンケート調査のグラフは、「読ませない」ようにする

アンケート調査は「横棒グラフ」か「円グラフ」


・決裁者の理解を助ける「写真」だけ使用する

共感を得るための「写真」は逆効果(中略)プレゼンに引き込もうとする必要が、そもそもないのです。むしろ、このようなスライドを見せたら、「そんなことはいいから、さっさと本題に入れよ」と思われるだけ。(中略)


決裁者の立場に立って、「理解の助けになるか?」と自問しながら写真の使用不使用を判断する


・写真使用で注意していただきたいことがあります。まず、あまりに美形すぎるモデルは避けてください。なぜなら、あまりに美形すぎると、決裁者の目線がそこに集中してしまうからです。決裁者が女性の場合、あまりにイケメンなモデルだと同じことが起こりえます。


・写真使用で注意していただきたいことがあります。(中略)たとえば、国内企業の場合には、見栄えがいいからと外国人モデルの写真を使うのはNG。リアリティがないため、スライドに説得力が生まれません。


・スライドにイラストは使わない(中略)イラストを使うとどうしても幼稚でチープに見えてしまいます。イラストがあるだけでスライドの説得力が格段に下がってしまうのです。


・写真などの画像を使う際には、必ず「1000px×1000px」以上の画質のものを使用するようにしてください。


・効率的に高画質の画像を検索する方法をご紹介します。デフォルトでは「すべてのサイズ」が選択されているので、これを「大」に設定します。こうすると、「1000px×1000px」以上の高画質の画像のみ表示されます。


・モノクロ写真はインパクトを与えるのに適した画像です。(中略)そのための素材を探したときには、「検索ツール」の「色」のタブを開いて、「白黒」を選択するとモノクロの写真だけが表示されます。


・アニメーションの多用は逆効果(中略)

社内プレゼンでは、ディスカッションときに「4ページ目の資料をもう一度見せて」などと言われることが多々あります。(中略)1つずつ文字やグラフが表示されたりすると、決裁者は完全に興醒め。


・アニメーション(中略)多用は禁物です。アニメーションを使う理由はただひとつ。決裁者の理解を助けるため、です。(中略)ですから、5~9枚のプレゼン資料でアニメーションを使うのは1か所、多くても2か所と考えておいてください。特に、プレゼン経験の少ない人は、アニメーションを使わないという前提で資料づくりをすることをおすすめします。


・決裁者の「左目」をまっすぐ見つめながら、自信に満ちた表情で話せば、そのビジュアル情報が決裁者の右脳に送られます。そして、決裁者は「この提案に自信があるんだな」と解釈してくれるわけです。


・沈黙を恐れない、聞かれたことだけ答える(中略)

誰に頼まれていないのに補足説明などを始めてはなりません。「間」を埋めようと、聞かれていないことを話し出せば、決裁者からは、提案内容に自信がなく、怯えているように見えるだけ。むしろ、余計なことを口走って、思わぬツッコミを受けるのがオチです。


・「会社のため」と“念い”を込める


●書籍『社内プレゼンの資料作成術』より
前田 鎌利 著
ダイヤモンド社 (2015年7月初版)
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