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平野 義昌 氏 書籍『海の本屋のはなし~海文堂書店の記憶と記録』(苦楽堂 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『海の本屋のはなし~海文堂書店の記憶と記録』(平野 義昌 著、苦楽堂 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・岩波書店は買い切り制で返品できないのですが、特約店は常時寄託という契約で、1年間本を預かって販売することができ、1年後に本を入れ替えることができます。他店からは羨ましがられました。


・被災者の心が本を読むことで少しでも和めば


・2階のお客さんはどんな人たちだったのでしょうか。

「お客さんは海、船に関わる人すべて。船員さん、船乗りさん、船乗りになろうとしている人、港で働いている人。たとえば『ロープの結び方の本をくれ』とか来はるわけ。(中略)あと、船の好きな人。それも商船とか戦艦とかいろんな種類の。(中略)船具屋さんも来てました。(中略)」


・西尾維新は盗られるほうが多かったです。


・どこの本屋さんもそうだと思うんですけど、作家のこと差別しますよね。好きな作家は売りたいので、あまり関心のない人にはどうしても手薄になってします。嫌いな人は売りたくない。


・海文堂書店は総合本屋ではありましたけど『どこの書店でも売れていますよ』的な、どこでも積んであるような本を置いていなかったりするので。


・『いたずら きかんしゃ ちゅう ちゅう』(バージニア・リー・バートン著、むらおかはなこ訳、福音館書店、61年)を店頭で知らない人に勧めるのは難しいんです。なぜか。色が付いていないからです。子どもは好きなんですよ。


・定期的に訪問してくれたのは、かんき出版、ぱる出版、日本実業出版社、中央経済社、税務研究会の方々でしょうか。大手の日本経済新聞出版社とダイヤモンド社は定期的な訪問はありませんでしたが、毎週重版情報をファクスしてくれましたので、発注にたいへん役立ちました。


・本社を置く不動産管理会社「海文堂興産」の子会社だということは知っていましたが、グループ会社が5社(海文堂興産、海文堂出版、海文堂書店、三好野、海文堂産業)あることも初めて知りました。


・かつて町の小さな本屋さんが次々廃業して雑誌の定期購読が激減した。続いて「人文」「文学」「芸術」などの分野をコツコツ売る本屋がなくなっていく・・・・・・。


・週末からの台風でも、「閉店バブル」は冷めず。これだけのお客さんを掘り起こせなかったことが今更ながら残念。


●書籍『海の本屋のはなし~海文堂書店の記憶と記録』より
平野 義昌 著
苦楽堂 (2015年7月初版)
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