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相良 敦子 氏 書籍『お母さんの「敏感期」~モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる』(文藝春秋 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『お母さんの「敏感期」~モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる』(相良 敦子 著、文藝春秋 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・人間は、「見る・聴く・嗅ぐ・触れる・味わう」という行為をし、その際に、「目(視覚)・耳(聴覚)・鼻(嗅覚)・皮膚(触覚)・舌(味覚)」という感覚器官を使います。(中略)


これら、「視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚」は人間が外の世界と関係をもつ大切な窓口です。この大切な窓口が、完成し洗練されるのは三歳から六歳です。


・人間のからだには四百あまりの、大小さまざまな筋肉があります。これらが二百いくつかの、骨と骨をつなげる骨格や臓器に付着していて、伸びたり縮んだりするという働きをします。


・筋肉には、「随意筋肉」と「不随意筋肉」の二種類があります。随意筋肉とは、手や足についている筋肉のように、自分の意志によって動かすことができるものです。(中略)不随意筋肉とは、胃や腸などにある筋肉のように、ひとりで活動して、自分の意思ではどうにもできない筋肉です。


・字を書くという行為は複雑な運動で、少なくとも三種類の運動が前提になります。第一は、物(鉛筆)を指でつまみ操作すること。第二に、手首が自由自在に動くこと。第三に、その言語が筆順にしたがって、道具(鉛筆)を動かすこと。


・三~六歳に徹底して身につけておくべき基本的技術は「折る」「切る」「貼る」「縫う」です。


・子どもができるようになる教えかた *モンテッソーリ教育ではこれを「提示」といいます。

①対象を一つだけ取りだす。(中略)
②動作を分析し、順序立てる。(中略)
③むずかしいところを、ハッキリさせる。(中略)
④動作を見せる間は、言葉は使わない。(中略)
⑤正確に実行し、精密なところに心をこめる。(中略)
⑥教えながら、教える。(中略)子どものまちがいを訂正しながら教えてはいけないという意味である。
⑦自分からする自由を与える。


・「敏感期」は、すべての生物が生まれてしばらくの期間、長い生涯を生きていくうえで必要なものを獲得するために、特別な感受性が敏感になる時期


・意識するポイントは、いつも「合わせる」「分ける」「集める」「比較する」などを正確にすることです。これは、とりもなおさず知性の働きそのものを、行動に中に織り込むことなのです。こんな契機が活動の中にあると、それを実行する子どもは、考える人になっていくのです。


・《知性の働き》は、ひとことでいえば<区別する>ことです。まず「分ける」のです。次に分けたものを「集める」、分けたものを「較べる」、分けたものを「合わせる」などします。別の言葉でいえば、「分析」「集合」「比較」「対応」などをするというわけです。


・「自立」の反対語は「依存」、「自律」の反対語は「他律」であることを考えると、日本語では発音は同じですが、内実は異なっているのがわかります。


・《自律》とは
●自分の頭でよく考え(知性を働かせ)
●自分のからだ(感覚器官や運動器官)をよく使い
●自分のやりたいことを自分で追及したり展開できる力


・「自立」とは
●自分の奥深いところになんらかの自信・確信・安心が生じる。
●周囲や人や物を安定した関係をもつことができる。
●自分で決めたり、選んだり、責任をとることができる力がある。


・「折る」「切る」「貼る」「縫う」はもちろんのこと、「にぎる」「つまむ」「ねじる」「引く」「押す」「はめる」「はずす」「通す」「穴をあける」「描く」「線を引く」などです。


●書籍『お母さんの「敏感期」~モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる』より
相良 敦子 著
文藝春秋 (2007年8月初版)
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