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ヤン・V. ホワイト 氏 書籍『編集デザインの発想法~動的レイアウトのコツとツボ570』(大竹 左紀斗 翻訳、グラフィック社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『編集デザインの発想法~動的レイアウトのコツとツボ570』(ヤン・V. ホワイト 著, Jan V. White 原著, 大竹 左紀斗 翻訳、グラフィック社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・雑誌の動的レイアウト[18の法則](中略)

3 見開きは、平らではない

見開きページは、壁の画面やパソコン画面とは違います。平面ではないのです。平面という錯覚は捨てること。つい、陥ってしまう、あぶないわなです


・雑誌の動的レイアウト[18の法則](中略)

8 一番価値ある場所

見開きページの外側でも、特によく見られる場所はあります。左上と右上のコーナーです。こここそ、読者をひきつける大切な場所です。


・雑誌の動的レイアウト[18の法則](中略)

16 ジャンプしなければならないページ構成はやめる

読者は、記事の途中で数十ページをまたがされると、考えが中断され、集中が切れてしまいます。


・誘導[10の法則](中略)

大事なのは誘導、つまり、心理的な戦略を使うのです。

習慣・・・・・・読者は何に慣れていますか?
期待・・・・・・なにが普通で、何が異常ですか?
好奇心・・・・・・読者は何に驚き、何に心を奪われているのでしょうか。

そこで、フック(人を引きつける工夫)が必要となります。落とし穴。わな。そしてディスプレイです。


・誘導[10の法則](中略)

3 見出しの上に絵を置く

イメージと文章は対になって情報を伝えます。読者を引きつけるために、見出しをキャプションのように考えて、絵を上に置いてください。絵が何に関するものかが分かれば、読者は自然に本文に引き込まれます。


・スペースの連続性[8の法則](中略)

4 何も書いていないページの広さと文字の大きさの関係

ギョッとさせるために、予想外に大きな物を使った例です。 広大な海のような空間(白いスペース)に浮かぶすごく小さな文字。または、小さな独房に無理やり押し込まれた巨大な文字。(中略)


白いスペースはただの空白ではありません。役に立つ空間です。広大な空だと思わせることだってできます。白いスペースがなければこの表現はできなかったでしょう。


・スペースの連続性[8の法則](中略)

8 繋がりを中断(中略)

音楽の中で音のない瞬間(休息)があると、意識が中断され、逆に注意が喚起されます。同じように、空白もうまく使うと同じ効果があります。切り離し、意識を高揚します。


・パレード[30の法則](中略)

11 裏側への続きを利用する(中略)ページは独立していて静的だと思われている(中略)1つのページにあるものを、裏ページにまで続けます。


・パレード[30の法則](中略)

26 大きい記事は2つか3つしかいらない

1冊の雑誌には、大きな記事が2、3本入ります。残りはクールで静かな記事にしましょう。(中略)いつも大事なのは全体だと考えてください。


・段組みとグリット[17の法則](中略)

14 スペースは不可欠

上下に分けるのは簡単です。何行かを削れば、間にスペースが作れます。それだけで2つの要素がはっきりし、引き立ちます。


・段組みとグリット[17の法則](中略)

3 Q & A 方式(中略)

質問は短いので、組幅をより狭くして、2人の友人が並んで話すようにしています。(中略)また、面白い質問を見つけるためにさっと目を通すこともできます。


・段組みとグリット[17の法則](中略)

4 賛否を対比させる(中略)

対比させたいときは、書体を変えて対比(明朝体とゴシック体)させたり、色の対比(赤と黒)、サイズの対比(小さな文字と大きな文字)、ウェイト(太い・細い)の対比など・・・内容に合うように工夫してください。


・段組みとグリット[17の法則](中略)

いちいちすべての脚注と本文を対応させるのは煩わしいものです。聖書でよく見られるような小さい文字にして、本分の横に流したらどうでしょう?


・マージン[14の法則](中略)

6 裁ち切りで広く見せる

写真を裁ち切りにすると、イメージがページを超えて外に広がっていくような感じが得られます。(中略)裁ち切りは読者の想像の中でページを拡大し、絵のインパクトを強めます。


・スペーシング[18の法則]

スペース(空白の領域)を、無駄だとか、何もないところと考えないでください。大切であり、力を秘めたものなのです。陰と陽のように、印刷部分は空白部分なしには存在できません。スペースは大切なものです。


・広がり[21の法則](中略)

1 顔写真を並べるときは、目の高さで水平に揃える


・コントラスト[9の法則](中略)

1 空白と充満(中略)

広くぜいたくなホワイトスペースの中央に浮かぶ短いメッセージ。右ページの縁までいっぱいに入れた文字がそれを引き立てます。


・カモフラージュ[8の法則](中略)

5 最も引きつけられる場所

最高に見やすくするためにはページの一番上に置いてください。そこは最高の位置です。読者はまずそこを見るからです。


・本文書体[52の法則](中略)

5 大文字ばかりが続くとかさばり、読みにくい


・本文書体[52の法則](中略)

7 イタリックが続くと嫌われる

傾いていると、あまり快適ではありません。


・本文書体[52の法則](中略)

28 短絡の変わり目 1

同じページに小さな本文がいくつか、あるときは、必ずインデントを使ってください。それぞれの小さな記事が全体としては統一されて、インデントよりうまく分けられもします。


・情報が理解されるのには五つの要件を実現させる必要があります:

1.明快な目的がなければならない
2.資料をまとめる自然な形がなければならない
3. タイポグラフィが明確で読みやすい
4.きちんとしているパターンは、考えを伝えやすい
5.魅力的で簡単に認識されるパッケージを作る


・本文書体[52の法則](中略)

51 見出しを飛び出させれば、検索しやすくなる

左に空白を作り、引きつけるための見出しを外に取り出してください。


・本文書体[52の法則](中略)

52 これは避けたい。 よくあるタイポグラフィーの罪(中略)

イラスト自体に注意を引きつけすぎ、読者を誘導する「独創的な解決策」に注意してください。読者は読みたくなるでしょうか? 注意を引くだけのためならやめてください。


・見出しとリード[23の法則](中略)

これは120ポイントの「インパクト(書体名)」です。ページを威圧しないよう、25%の灰色で印刷しました。100%の黒ベタにしたインパクトは強烈です。


・ 見出しとリード[23の法則](中略)

12 見出しの間に挿入された小さなイラスト


・小見出し[8の法則](中略)

急いでいる読者は、要点に興味を持っています。もう片方のじっくり読む人はディテールを求めています。通常、記事は一連の連続した部分から構成されています。それぞれの部分は見出しによって合図されます。部分の中の各段落の要点が、最初に文として述べられるのです。


・小見出し[8の法則](中略)

小見出しの上に罫線を引くときは注意。

罫線は要素と要素を切り離す壁です。後ろの本文と切り離したいのではなく、上の本文とゴミ出しを切り離したいのです。


・小見出し[8の法則](中略)

小見出しの下に罫線をひかないこと。
小見出しと本文を視覚的に分けてしまいます。


・キャプション[39の法則](中略)

読者はページを開くとまず絵を見ます。読者を獲得するポイントです。キャプションは イメージをすばやく、おもしろく説明し、写真とともに好奇心を起こさせます。したがって、一体になったキャプションと図版は、無関心な流し読みの読者を読む気にさせる魅力的な2人組なのです。


・キャプション[39の法則](中略)

13 すべての絵にキャプションをつける

乱雑に、見え多くの要素を加えることになっても、全部の絵にキャプションをつけるべきです。


・キャプション[39の法則](中略)

29 右にキャプションを置く

絵の下に置けないなら、右に置きます。横組みの場合、読者は、左から右への配列に慣れているので、最初に絵を見て、次に説明がどこにあるか、ちらりと下を見てから右に移ります。そこになかったら、左端まで探します。そこにないなら、あきらめます。ほとんどの人が絵の上のキャプションを見のがします。


・図版[51の法則](中略)

絵は言葉とは異なるものです。音と匂いほど違います。言葉のほとんどは知性に、絵は気持ちに働きかけると言われています。


・ 図版[51の法則](中略)

12 絵が向いている方向

絵の中にある方向を、ページの配置に関連づけてください。下向きに見える絵は下に、上向きの写真は上がよい位置です。


・図版[51の法則](中略)

16 大きいものはもっと大きく

大きいものは大きく見えるように、小さいものと対照的にしてください。(中略)アフガンハウンドがチワワの横にいると、より大きく見えます。

・シャドウ [7の法則](中略)

影は2つの理由で役に立ちます。まず、影は空間的な幻想を引き起こし、画像の質を高めます。さらに層状に重なって空間に浮かんでいるものを表現できます。層状にするのは、読者のために材料を系統立てたり、考えをランクづけたりできるテクニックです。近くに現れるものは遠いものより突き出ているので、ほかのものより注意を引きます。


・目次[9の法則](中略)

2 表紙のキャッチコピーを繰り返す

目次で同じ言葉を繰り返してください。


・色[39の法則](中略)

23 色分けをシンプルに保つ

色分けするろき、黒以外に4色以上使わないこと。


・ 色[39の法則](中略)

28 色つきバックに黒い文字

スミのせの場合、背景色が濃いと、黒い文字は読みにくくなります。


・色[39の法則](中略)

29 色つきバックに白い文字

白ヌキは、濃い色とのコントラストなら読みやすいです。黒地に白は飾り気がなさすぎです。


・チェック[16の法則](中略)

モニター上で見るものは仮想です。現実ではありません。やがてあなたの制作物を受け取る読者は、モニター画面のプリントアウトではなく、紙でできたへなへなとした印刷物を受け取るのです。したがって、絶えず物体として考えてください。紙として。


・チェック[16の法則](中略)

7 「裏写り」をチェック!

紙が薄すぎると、紙の裏側の画像が透け“”裏写り”が起こります。


・チェック[16の法則](中略)

11 見出しをチェック!

各見出しを読んだあとに、「それで?」と声に出して自分自身に問いかけてください。答えが「まあ、どうってことない」なら、空虚で、気が抜けていて、必要とされない見出しです。


・読者の目的はそれぞれ異なっています。細部に心を留める、調べる、ただちょっとかじる、探す、ざっと読む、拾い読みする、流し読みする、じっくり研究する、時にはそこに助けを求めることさえあります。


・発想の起点となるようなポイントが570もある。どんな制作物かで、不要なポイントや追加すべきポイントもあるだろう。たとえどんなに小さな文字になったとしても編集デザインの連続する作業過程が一見開きで見渡せ、俯瞰できるようにするということにこだわった。


●書籍『編集デザインの発想法~動的レイアウトのコツとツボ570』より
ヤン・V. ホワイト (著), Jan V. White (原著), 大竹 左紀斗 (翻訳)
出版社:グラフィック社 (2007年11月初版)
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