FaxDMトップ > 会社案内 > 成功者の知恵 > 永山 嘉昭 氏 書籍『10分間で超速スキルUP! ビジネス文章力の鉄則』(日経BP社 刊)より

永山 嘉昭 氏 書籍『10分間で超速スキルUP! ビジネス文章力の鉄則』(日経BP社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『10分間で超速スキルUP! ビジネス文章力の鉄則』(永山 嘉昭 著、日経BP社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・わかりにくさの原因を突き止めると…(中略)

1つの文に2つの事柄を記述すると、文の構造が複雑になり文も長くなってわかりにくくなってしまいます。長い文は、2つの事柄が含まれていないかを確認しましょう。


・「ここ」という指示語が使われています。(中略)

一瞬考えてしまう指示語や誤解されやすい指示語は、具体的な言葉に置き換えます。


・わかりにくい指示語は使わない(中略)

同じ指示語が何度も繰り返されたり、前の文を読み返さないと指示語が何を指しているのかわからないようでは困ります。


・誤解を招きやすい文には、いくつかのパターンが考えられるのです。(中略)

「〜のように」と否定形が一緒に使われていると混乱する(中略)

1つの文に、「または」と「と」の両方使うときは注意する(中略)

二通りに解釈できる語句が使われていないか


・短くするためのコツ(中略)

ポイント1  「が」「し」「て」などの接続助詞の所で文を分ける
ポイント2  連用形や接続詞の所で文を分ける
ポイント3  長い修飾句や挿入句は切り離す


・そもそも段落の概念がなかった日本語(中略)

そもそも昔は日本語に段落という概念はなく、明治維新以降にもたらせた欧米文化の影響で生まれたというところに、段落が重視されてこなかった遠因がありそうです。


・箇条書き(中略)

ポイントを列挙した箇条書きは読み手にとってわかりやすいだけでなく、書き手にとっても、考えを整理したり書きたいことを漏れなくチェックできるという利点があります。


・箇条書き(中略)

ポイント1 箇条書きは1項目1要点、かつ全体を1つの主題でまとめる
ポイント2 箇条書きの順序を適切にする
ポイント3 適切な形式の箇条書きを使う


・「です・ます」調の文章であっても、箇条書き部分にはこのように「である」調にしたほうが、引き締まった感じになります。


・箇条書きは、次のような場合に効果的に利用できます。

●要点をまとめて示したいとき
●構成要素を示したいとき
●物事を分類して示したいとき
●注意点を列挙したいとき
●手順を示したいとき
●複数の条件・規則・制約などを示したいとき


・形式的な名詞はひらがな

「〜迎えられる事が大事です」の「事」は抽象的なものを表す名詞で、形式名詞と呼ばれています。形式名詞は平仮名で書くのが普通です。形式名詞には、ほかに「〜した時は〜」の「時」、「今の所うまくいってる」の「所」、「その内に〜」の「内」、「比べ物にならない」の「物」などがあります。これらの形式名詞は、いずれも平仮名で表記します。


・漢字にしたほうがよい副詞には、次のなものあります。

本当に、必ず、決して、次に、非常に、一般に、常に、実に、実際、要するに、絶対に、依然、一度に、主に、少し、最も、極めて、割に、特に、再び、突然


・専門用語・略語は注意して使おう(中略)

「難しい用語を使いこなせる優秀な人が書いてる」と思うでしょうか。むしろ逆で、「知識をひけらかしている」「説明がへただ」と思われても仕方ありません。


・一般の数には算用数字を使い、熟語や概数には漢数字を使う(中略)


●一般の数の例
2005年11月30日までに完成させる。
3億7500万円、定価98,620円、第3回全国大会


●熟語や固有名詞の例
世界一、四国、二重橋、一部分、二言目、一致


●概数の例
週十日、十数倍、百数十円、三千メートル級の山


・日本語に「MS明朝」を使ったときは英字を「Century」にするとか、日本語に「MSゴシック」を使った時は英字を「Arial」にすると、読みやすく感じられます。


日本語と英数字の間には、適度な空き(全角の1/4)があると読みやすくなります。空きがないと、特に英数字が1桁のとき日本語と英数字の間が詰まりすぎて読みにくくなります。


・たとえば、報告書などに「!」や「?」を使うのは異質であり、幼稚にも見えます。


・区切りの記号がコロン(:)かセミコロン(;)かです。各項目の具体的な内容を記述したいときは、コロン(:)使います。セミコロンは英文で使われる記号で、カンマ(,)より強い区切りですが、日本語にはなじまない記述符号です。


・話し言葉をうっかり使わない(中略)

たとえば、「見れる」「来れる」「食べれる」などの「ラ抜き言葉」は会話の中では思わず聞き流してしまいますが、これを文章にすると、とても読みにくくなります。これらの言葉を文章の中に使うときは、きちんと「見られる」「来られる」「食べられる」と、「ら」を入れて正しく書くべきです。


・用字・用語などの統一を図る(中略)

次に示すのは、統一性を保つ際に注意すべき項目の一覧です。

●漢字と平仮名の使い方
●漢数字と算用数字の使い方
●「です・ます」調と「である」調
●読点の打ち方
●記号の使い方
●見出しの付け方


・「カップヌードル」「サランラップ」「セロテープ」はいずれも日常生活でよく使われる言葉ですが、実は登録商標です。これを一般名称として使うときは、それぞれ「カップめん」「ラップ」「セロハンテープ」としなければなりません。


●書籍『10分間で超速スキルUP! ビジネス文章力の鉄則』より
永山 嘉昭 (著)
出版社: 日経BP社 (2006年5月初版)
※amazonで詳細を見る