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書籍『「かど」と「すみ」の違いを言えますか?』(日本語研究会 (編集、青春出版社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、『「かど」と「すみ」の違いを言えますか?』(日本語研究会 (編集、青春出版社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・「かど」と「すみ」はどう違う? (中略)

外からみると「かど」(中略)
内からみると「すみ」


・「急に」と「突然」はどう違う? (中略)

「急に」が連続的に変わるのに対して、「突然」はある時点で一気に変わることを示している。


・「ふた」と「せん」はどう違う? (中略)

上からかぶせるのが「ふた」(中略)
気体や液体がもれないようにするのが「せん」


・「邦人」と「日本人」はどう違う? (中略)

「外国にいる日本人」であることを強調するときに「邦人」ということばを使う。


・「あちら」と「そちら」はどっちが遠い? (中略)

「そちら」は、自分から遠く相手に近い場所、「あちら」は、どちらからも遠い場所をさす。


・「むす」と「ふかす」はどう違う? (中略)

「ふかす」は、主に蒸気とその圧力によって材料柔らかくする調理法。「むす」は、主に蒸気とその“熱“によって調理する方法。


・「〜ごと」と「〜おき」はどう違う? (中略)


「〜ごと」という場合、その期間をひとまとまりに考えるといい。「1週間ごとに会う」というと、「1週間」のなかで1回ずついうと言う意味。

「〜おき」とは、その期間を「置く(←置き)」ということ。だから、「1週間おきに会う」というと、1回会ったら次の1週間をあいだに置いて、次回は2週間目に会う意味になる。


・「不況」と「不景気」はどう違う? (中略)

「不況」は社会的な現象を指している。だから、日本全体の話や、少なくともある地域全体の話のときに使う。それに対して、「不景気」は、そうした社会的な現象にも使えるし、個々の会社や個人の状態にも使えるのが大きな違い。


・「気分」と「機嫌」はどう違う? (中略)

【気分】
内面の感情は「気分」(中略)

【機嫌】
表情や態度など外面にあらわれるのは「機嫌」


・「こんどの電車」と「つぎの電車」はどっちが先に来る? (中略)

「こんど(今度)」は、現在から一番近いものを示す。(中略)

だから「こんどの電車」と「つぎの電車」が両方書かれていれば、このときの「つぎ」は「こんどの電車」を基準にしているため、「こんどの電車」が先に来る。


・「おざなり」と「なおざり」はどう違う? (中略)

「おざなり」は「適当にやって終わらせる」の様子を示し、「なおざり」は「手を加えずに放っておく」様子を示す。


・「つかまえる」と「とらえる」はどう違う? (中略)

「捕まえる」は手段をつくして手間をかけて取り押さえたが、「捕らえる」はたまたま(あるいはそれほどの面ではなく)取り押さえたとニュアンスがある。


・「いろいろ」と「さまざま」はどう違う? (中略)

「いろいろ」は「色々」と書くように、種類が多いことを表す。「さまざま」は「様々」と書くように、様子の違いに重点が置かれている。「いろいろな服」より「さまざまな服」のほうがバリエーションが広く、ばらつきが大きいと言える。


・「にげる」と「のがれる」はどう違う? (中略)

「逃げる」と言うのは、自分にとって好ましくない人や事柄に捕まらないよう、“進んで“遠ざかること。「逃れる」は「逃げる」の意味以外に、積極的に動かなくても自然と相手が遠ざかってくれた場合にも使える。


・「ちり」と「ほこり」はどう違う? (中略)

目で見て形が分かるものが「ちり」。これに対して、形がわからないくらい小さく、しばしば空中を漂っているのが「ほこり」。 (中略)

「塵」は10億分の1、「埃」は100億分の1を意味する。


・弁当に入っている魚型の醤油入れの名前は? (中略)

弁当関連の業界では、一般に「たれびん」と呼ばれている。醤油やソースを含めて、広い意味で「タレ」が入っている「瓶」というのが語源。


・神社で見るギザギザした紙の名称は? (中略)

「紙垂」と書いて「しで」と読む。「垂」という字が使われていることからわかるように、「しだれる」からきたことば。ジグザグ状のデザインは雷を表していると言われる。注連縄に挿して神聖な場所やものを示したり、お祓いの道具に使われて清める意味がある。


・緑色の信号なのになぜ“青“信号? (中略)

昔の日本人にとって、「青」というのは寒色系の淡い色全体を指すことばで、灰色から水色、緑色、紫色まで広い範囲を指していた。だから、灰色の体色なのに「アオサギ(青鷺)」という鳥がいるし、若葉を「青々とした」「青葉」と表現する。今と比べて社会がシンプルだったので、それで十分に通用したのである。


・「大みそか」はあるが、「小みそか」は? (中略)

「みそか」は「三十日」のこと。「三十路」と書いて「みそじ」、五七五七七の三十一文字で構成される和歌のことを「みそひともじ」と呼ぶのと同じ。


・身につけるときは「かぶる」「着る」「はく」なのに、とるときは「脱ぐ」だけ? (中略)

体の場所によって動詞が変わってくるのは日本語の特徴だ。


・「苦しい」と「つらい」は似ているけれども、日本人は微妙に使い分けている。「苦しい」はおもに肉体的な苦痛、「つらい」はおもに精神的な苦痛を示す場合が多い。


●書籍『「かど」と「すみ」の違いを言えますか?』より
日本語研究会 (編集)
出版社: 青春出版社 (2014年2月初版)
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