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美輪 明宏 氏 書籍『人生ノート』(PARCO出版 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『人生ノート』(美輪 明宏 著、PARCO出版 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・世の中はそれほど単純にできているものではない。物事がひとつの原因でひとつの結果表れるわけではない。多くの要因がつみ重なって、多重構造となって、それが時をえて爆発する結果となるのである。ふだんは不良でもないごく普通の子が、とつぜん切れて怒り出したり、人を殺したりという事件もそうなのである。


・多角的な視点で、世のものごとをまちがいなく見すえていただくために


・とくに日本語は、世界の言葉の中でも複雑です。ということは文化度が高いということです。かりに「私」という自分を表す言葉だけでも、それはそれは驚くほど多種多様です。(中略)


「私・アタクシ・アタシ・アタイ・ウチ・俺・僕・自分・手前・小生・我輩」等、ざっと上げてもこのとおりで、このほか、方言や昔の言葉まで入れたら、それこそびっくりするほどたくさんあります。


「朕(ちん)・ 麿(まろ)・ 予(よ)・わらわ・みずから・この身・ここもと・それがし・拙者」


・ディズニーランドはなぜ一人だけ気をはいているのか。あれは参加できるからです。それと、非日常の空間があるということですね。


・好きなものと似合うものは違う(中略)

それは区分けして考えていただいたほうがいいでしょう。(中略)

好きで踊るんだったら趣味で踊っていればいいんで、お金を取っちゃいけないのです。お金を取るからには、出てきた瞬間からもう絵になってなければいけない。


・ニューヨークの下町ではないけれど、イタズラ書きだらけで、ゴミだらけで、ほんとうに汚いコンクリートの建物、そういうところだからこそ犯罪が起きるんです。それを全部ペンキでぬりつぶして、イタズラ書きをなくす仕事をする社長さんがいるんですが、職業を替えてそれをやるようになったんですけれども、その街の犯罪件数が減ったんだそうです。


・人間は一日一回、かならず自分に自信を持たせる時間を持つことが必要なのです。


・父親が母親に、子供の前で暴力をふるったり、バカにしたりしますと、子供もそれをまねて、母親をバカにするようになります。子供の前では決して夫婦喧嘩や悪口をいってはなりません。


・孤独とは、ただ悲しいだけ寂しいだけと、先入観で思いこんでいたのではありませんか? いいえ、孤独にもいいところがたくさんあるのです。気楽で、のんびりできて、自由に行動できる大らかさです。そうです。自由。これほど素晴らしいものは、この世にはないのです。


・何もかも良いといいということはありえないわけ。(中略)

たとえば理想的な家を建てた人は、その家では五年以内に病人が出るか死人が出るか、破産するか家庭不和が起きるんです。


・家を建てた人はその分だけ命と引きかえくらいの、かならずマイナスの事態が起きるということを頭に入れておかなければいけないということです。「負」が自分の命を救っているんだと思えばいいわけ。


・よく世間では、宿命の意味と運命の意味とをごちゃまぜに使っているようです。宿命というのは、神様たちと先祖たちが協議した結果定められた、これから生まれてくる人間の青写真です。(中略)


運命とは手直しや変更の部分をいうんです。運命の力とか雲が強いと言うのは、そういう意味のものです。


・「信仰」と「宗教」は違う(中略)

信仰というのは「信じ仰ぐ」と書くように、神仏を信じ、仰ぎ、尊ぶわけでしょう。(中略)

宗教というのは企業です。企業の中には優良企業もあれば、インチキ企業もある。それを見分けなければいけない。


・自殺は死ぬだけ
骨折り損(中略)

つらい思いをして死んでも、そのつらい思いをして死んだという一つの経験を積んでも、また同じコースを生まれ変わってきてやらなきゃいけない仕組みになっているんです。だから死んだだけ骨折りとなのです。


・科学は絶対ではない(中略)

いまの科学は開発途上のもので、ほんとうの科学ではありません(中略)

科学で証明されないものは信じられないという人がいるけれども、科学で証明されないものなんて、山ほどあるんですよ。だから、科学万能だと思い込んでいる人が野蛮人なのね。(中略)

そういうあやふやなものすべてを、存在するとかしないとかの基準にする必要はないということですよ。そうかといっても、迷信にふりまわされてはいけないということ。


・地球上のあらゆる物質は波動を出していますからね、その波動によって、こっちの波動が磁気嵐にあったり、波動が狂ったりします。(中略)


調整するといいんです。その一つの手段として「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」これはすごい力がありますからね。(中略)


いっていると、だんだん自分自身の波動が調整されますからね。これは一つの大きなコツです。(中略)


「アヴェ・マリア」もそう。「アヴェ・マリア、アヴェ・マリア」といっていると、「南無妙法蓮華経」と同じぐらいのパワーを持っていますね。


・よくね、「握手してください、パワーをください」という人がいるでしょう。一時的にパワーをもらっても、またパワーがなくなったら、またもらいに来なきゃいけない。一生もらい乞食でなきゃいけないでしょう。(中略)


人からパワーをもらうのではなくて、人にパワーをあげようと思うと、泉のようにだんだん湧いてくるものなんです。


・キリスト教が入ってきた.。カトリックでは同性愛を禁じている。(中略)

同性愛そのものがいいとか悪いとかじゃなくて、国家の運営に支障を来たすということだったわけで、政治的な思惑の産物だったのです。それが信仰と結びついて、おかしなぐあいになったわけです。


・宗教は神秘的なものでも、聖なるものでも、尊いものでもありません。(中略)

ただし、信仰は神秘的なものであり、尊いものでもあることを、くれぐれも間違えないようにしてください。


●書籍『人生ノート』より
美輪 明宏 (著)
出版社: PARCO出版 (1998年4月初版)
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