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山田 登世子 氏 書籍『シャネル~最強ブランドの秘密』(朝日新聞社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『シャネル~最強ブランドの秘密』(山田 登世子 著、朝日新聞社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・コルセットをはめられ、装飾にかざりたてられて自由を奪われた衣装、それこそシャネルが一掃しようとしたものだ。機能的なジャージーは彼女にとって「解放」の衣装であった。そんなジャージーは当時、馬の調教師たちの衣服に使われていたものだ。「厩舎」はシャネルにとって理想の素材を見いだせる場所だったのである。


・派手さを抑えること。この抑制の美学は、時にさらに徹底して「隠蔽の美学」にいたる。つまり、金のかかる素材をあえて隠して裏地にもってゆくのである。その典型があの有名なコートのデザインだろう。


・真の贅沢は、自分の財産の総額を知らない。そして、この無知こそ、まさにウェストミンスター公爵の贅沢の貴族性の証にほかならない。その貴族性が、シャネルを感動させたのである。


・何よりまず、ファッション史上悪名高いコルセットから女性のからだを解放したのはシャネル以前にポワレの功績である。


・モードに著作権の必要などありはしない。モードは決して「自分の独創性」などではないのだから。独創性でないからこそ、それは広く大衆にうけて広まってゆくーーーそれがシャネルのゆるがぬ信条だったのである。


・正確にいえば著作権でなく、「意匠権」である。だがそれを「著作権」と言っているのはシャネル自身なのだ。


・たとえばハンドバッグで有名なブランドのエルメスがもともと馬具商であり、職人生産によるハンドクラフトバッグづくりに活かして成功したことは比較的よく知られているが、馬具以上にそもそも馬車本体がすべてハンドクラフトなのが馬車製造の特質だったのである。


・シャネルはまた別のところでこうも言っている。「よくできた服とは誰にでも似合う服である」。彼女の衣装哲学は徹底的にマスの思想に通じている。


●書籍『シャネル~最強ブランドの秘密』より
山田 登世子 (著)
出版社: 朝日新聞社 (2008年3月初版)
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