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永崎 一則 氏 書籍『聴き上手』(PHP研究所 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『聴き上手』(永崎 一則 著、PHP研究所 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・人は話を聴くことによって人間力を高める

他人の話をよく聴くことは、多くの知恵を身につけると同時に、人間関係をつくるうえで、また人間社会の中でよりよく生きる力をつくるうえで必要な基本中の基本です。


・「きく」とは、三つのことを意味する(中略)

「聞く」は、英語のhearに近いと考えてよいでしょう。(中略)

「聴く」はlisten(中略)

「訊く」(中略)というのは、「尋ねる」「質問する」こと


・「きき方」を強いて分ければ、次のようになります。

①聞こえてくる(中略)
②聞かされている(中略)
③聴こうとする(中略)
④聴きとる(中略)
⑤聴き分ける(中略)
⑥訊き出す


・私たちは、専門家や他人の話を聴いて、内容的に狭かった自分の考えが次第に広くなります。


・相手との好意的な関係がつくられる

先に、人はだれでも自分を表現したい、自分を主張したいという強い欲求をもっていることを述べました。これを満たしてくれる人は、例外なく歓迎すべき人になります。


・「しゃべるなしゃべらせろ」で、耳を傾けることが説得の必要条件のひとつなのです。


・「話は耳で聴くんだろう。オレはよく聴いているよ」などと開きなおる人がいますが、それは違います。対話においては、相手が効果の判断を下すものだ、ということを忘れないでください。


・よい聴き手になるというのは、沈黙することだと連想する人がいます。また、相手の話を絶対批判しない態度だと誤解する人すらいます。そうではありません。間違っていたり誤解されているようだったら、素直にそれを指摘することも協力的な態度なのです。黙っていると、話した人は自分の話が正しい、と認められたように思い込むこともあるのです。


・相槌には促進、同意、同情、喜び、反対、疑問、ためらい、驚き、さそい、転換などがあります。


・よい聴き方のマナーを守るべきです。ましてや、先入観や思い込みがあり、自分勝手に結論を予想して聴くということは、対話の強力なブレーキになります。


・「バカ」ということば(中略)

ところがこのことばでも、時には愛情表現になる場合だってあります。(中略)

奥さんの遺影の前にもっていき「バカヤロー。早く死んじまいやがって」とどなって、このご飯をさらさらと食べたといます。


・先入観を形成する要因(中略)

第一は目からくる刺激の印象です。(中略)

第二に、話し手の持つ付属的なものが、潜在的な影響力として、理解を左右する尺度になりやすいものです。(中略)

第三に、その時々における直前にもった印象が大きく影響します。


・この種の相づちは、ほとんど否定的なものが多いようです。「それはね」「だって」「でも」「そんなことない」「そんなことだってわかってるよ」など、お互いに自分にもこのような口ぐせはないか、もう一度真剣に、自らの聴き方をふり返ってみることもむだではないようです。


・優れた質問とは、むしろ先にあげた追求型の質問とは対極にあるものです。相手が答えられる質問、言いたがっていることを引き出す質問であるべきです。


●書籍『聴き上手』より
永崎 一則 (著)
出版社: PHP研究所 (2008年2月初版)
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