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書籍『中の人などいない~@NHK広報のツイートはなぜユルい?』(NHK_PR1号、新潮社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『中の人などいない~@NHK広報のツイートはなぜユルい?』(NHK_PR1号 著、新潮社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・「もちろん宣伝もします。でも、宣伝が目的じゃありません」
「では何のためにやっているのですか」
「広報です」私は言いました。


・どこか堅い感じがすること。そう。NHKといえばお堅い感じ。いくらイメージを変えたいとは言っても、やっぱり第一印象は、みんなが持っているイメージと離れすぎていない方がいいよね、きっと。


・なんとなく私が思いついたのは、自分の好みだけで番組の紹介をするというものでした。(中略)

どれほど大型の企画番組でも関係なし。ただ私が気になったかどうかだけを基準にして、紹介するかしないかを決めるというわがままなツイート。(中略)

『本日の私が気になっている番組。総合テレビ「迷宮美術館」この番組、まだ迷ったことはありません。BS 1 「魚 対 釣り名人」どうせ名人が勝ちますよ。教育とBSで、「落語」どうして自局でかぶるんだよ!』


・私のツイートをきっかけにして、お互いに会話が出来たらいいなぁって思っているんだ


・ 一番大切なのは、これまでNHKに関心を持っていなかった人にNHKについて知ってもらう、興味を持ってもらう、考えてもらうこと。そして、できればほんの少しでもいいから好きになってもらうことです。だからまず、そのきっかけを作るために会話をするのです。


・自分たちの言いたいことを言うのが宣伝。みんなにどう思ってもらうのかが広報。だからこそ、みんなの話題に合わせるのが一番いいんですよ


・フォロワーの数よりももっと大事なことがありますから(中略)

だから、たくさん知り合いがいることよりも、数は少なくても仲良しの友だちがちゃんと入ることを目指すほうがいいんですよ


・報道機関としてのNHKは、決して間違いがあってはならないという組織です。(中略)

そのため、放送する場合には何重ものチェックをして、間違ったことを放送しないような仕組みが作られています。

でも、ツイッターは……。


・私、今日もしかしたら、ボットのヒトと一生懸命に会話をしていたかも知れません(中略)

失礼ですが、ボットの方でしょうか?


・公式アカウントだからといって完璧じゃないということを、みんなに早く知ってもらうことが、より会話を楽しくする近道らしいということでした。


・そこなんですよ。報道機関NHKはミスの許されない組織ですからね。でもそれが逆に、堅くてマジメでつまらないって思われる理由の一つだと思うんです


・だからメンション欄に届くツイートは、全体の一部に過ぎないってことを忘れちゃいけないんだな……。バランスをとるためには、メンション欄だけを見てちゃダメなんだ……。


・「NHKにとって視聴者は単なるお客様じゃないんだもん。公共放送を支えてくださっている関係者じゃないですか」(中略)

「それをソーシャルメディアでは当事者といいます」Kさんが淡々と言いました。

「当事者! それ! それですよ! みんなNHKの当事者なんです。だからこそ、みんなの考えや、言ってること、どんなことに興味を持っているのかを、できるだけたくさん知ることが必要なんですよ。だって当事者なんですから」


・地震の発生から4日が経ちました。私のタイムラインには、罵詈雑言のようなツイートが大量に流れるようになっていました。誰もがイラついて攻撃的なツイートをしているように見えました。疲労と不安は、人をこれほどまでに変えてしまうのかと、私は驚いていました。


・まずは、ツイッターは媒体じゃないって思ってください(中略)

告知するよりも会話をたくさんするほうがいいみたいなんです。(中略)

それから、リアルタイムじゃないってことも覚えておいてください(中略)

だってツイートをいつ読むのかは、フォロワーさんそれぞれのタイミングですから。みんなバラバラなんですよ


・フォロワーの数が増えると、何をツイートしても、おもしろがってくれる人と不愉快に思う人が出てくるんですよね


・私はNHKが「みなさまのNHK」だけではなく「みなさまがNHK」でもあって欲しいと思っています。


●書籍『中の人などいない~@NHK広報のツイートはなぜユルい?』より
NHK_PR1号 (著)
出版社: 新潮社 (2012年10月初版)
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