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エリック スマジャ 氏 書籍『笑い~その意味と仕組み』(高橋 信良 翻訳、白水社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『笑い~その意味と仕組み』(エリック スマジャ 著、高橋 信良 翻訳、白水社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・笑いについて、古くから「よく知られている」話には、おもにつぎの三つの特徴があるようだ。ひとつは、笑いが人間に固有なものだということ。つぎは、笑いが構造的に喜びは愉快な気分に関係しているということ。愉快な気分は、何か滑稽なことから生じるもので、「健康」のバロメーターとなる。三つめは、意識することなく、反射的に笑いが起こるのは考えるまでもないということ。これは、笑う人をとおして定義される不確実な問題とは違う。


・人が笑うのは、ある人物、ある事物、ある状況において、抽象的表象と具体的表象が同時に起こるとき、そのあいだに生じる不合理、矛盾、不一致を、思いもよらず、突然知覚するからである。とくにカントがこだわったのは、(中略)いいかえれば、意識的に予想された表象と不意に現れる表象とのあいだに突発する対比であった。


・フライとヘダーによれば、笑いは、一瞬の間があって、大きく息を吐くことで始まり、断続的に起きる短い呼気/吸気によって持続する。そのおかげで、肺にためられた空気は完全に吐きだされる。そして、一瞬の沈黙のあと、息を深く吸い込むことで、笑いは終了する。


●書籍『笑い~その意味と仕組み』より
エリック スマジャ (著)、高橋 信良 (翻訳)
出版社: 白水社 (2011年5月初版)
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