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川島 隆太 氏 書籍『スマホが学力を破壊する』(集英社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『スマホが学力を破壊する』(川島 隆太 著、集英社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・学習意欲を向上させる秘訣には発見がありました(中略)

児童・生徒の学習意欲を向上させるためにまず肝心なのは、基本的な生活習慣でした。特に朝食の習慣です。家族で一緒に豊かな朝食を食べることが、子ども達の学習意欲を向上させ、結果、学力も向上します。次いで大切なのは、家族とのコミュニケーションでした。話しをきちんと聞いてくれる家族がいる子ども達の学習意欲が高いことがわかりました。


・自宅で勉強しようが、するまいが、携帯・スマホを使う時間が長いほど、成績が低くなっています。


・携帯・スマホの使用により家庭学習時間が減少し、これが直接学力低下の元となっている可能性は低い(中略)

学校での学習に悪影響を与える何かが生徒の脳に生じた可能性がある


・数学も国語も、睡眠時間の長さにかかわらず、スマホ等の使用時間が長ければ長い生徒ほど成績が低いことがわかります。寝ていようが、寝ていまいが、長時間スマホ等を使用している生徒の学力が低いのです。


・スマホ依存症(中略)

個人的な経験ですが、周囲をみていても、「隙間時間にスマホを使用するのではなく、逆にスマホを使用する時間を努力して作っている」、「運転中や歩行中などに自分自身の生命の危険を顧みずスマホを使用する」、「家族の団欒を犠牲にしてスマホを使用する」など、如何にも依存症を思わせる様子を示す老若男女をみることが多々あります。


・スマホ等(中略)使用するのをやめると、学力が戻ることは福音ですし、使用していなかったものが使用を始めると学力が低下することは大いなる教訓だと思います。


・現在の子ども達は、勉強中にスマホを操作しています。(中略)

勉強中にゲームをしていると回答した生徒が34%、動画を視聴している生徒が44%、LINEをしている生徒は43%もいることもわかりました。


・マルチタスクとは、もともとコンピュータ用語だと認識しています。複数の作業(タスク)を同時にこなす能力を指します。(中略)

メディア・マルチタスキングは想像以上に脳に対して悪い影響を及ぼしている可能性が高いということを、ぜひとも覚えておいてください。


・脳も身体も積極的に使わない状態を、ヒトは楽で便利と感じます。そして、ヒトは楽で便利なものに価値を見出し、喜んでお金を払います。文明の発達とは、人的、金銭的さまざまなリソースを投入して、楽で便利な状態を追い求め、結果として脳機能、身体機能の“lose it”を増長するものなのかもしれません。


・ゲーム、テレビ、スマホの共通点は、前頭前野に抑制がかかることです。(中略)

健康な児童・生徒の脳発達の経年変化をMRI計測により観察した結果、どちらも長時間プレイ・視聴すると、脳発達、特に前頭前野の発達に遅延が生じることが明らかになっています。


●書籍『スマホが学力を破壊する』より
川島 隆太 (著)
出版社: 集英社 (2018年3月初版)
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