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小宮山 悟 氏 書籍『成功をつかむ24時間の使い方』(ぴあ 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『成功をつかむ24時間の使い方』(小宮山 悟 著、ぴあ 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・プロ野球ではアマチュア時代の成績などまったく関係ありません。


・才能は誰にでもあるわけではないけれど、時間は平等にみんなに与えられている


・僕はいつも寝る前に、「今日は何をやっていたのか?」と振り返る時間を持つようにしていました。


・石井連藏監督の石井連藏監督たるゆえんは、どこを見ているのかわからないところ。どこを見ているかわからないのに、ドンピシャで刺される。練習中に指示を出すことなんか、ほとんどない。だけど、誰かが気を抜いたプレイをしたときには、こう言う。「そんないい加減な気持ちで野球やるならやめろ」


・試合後、石井監督には「よくやった」と言ってもらった。監督が褒めてくれたのは、僕が自分を犠牲にしたから。勝負したいという気持ちを抑えて敬遠して、チームが勝利したことに対する言葉だと思う。


・石井監督は普段から、よくこう口にしていた。「みんな勝ちたいんだよ。勝ちたいけれども、勝つためにはどうしたらいいんだと考えたら、おもしろくないこともある。でもそのおもしろくないことも、勝つためには必要なんだよ。みんながみんな楽しんで勝てるような、そんな甘いもんじゃない。楽しみながら野球やるのは、慶応の野球部に任しておけばいいんだ」


・僕は早稲田大学野球部の第79代主将に指名された。石井さんには「チームをひとつにまとめるなんてことはしなくていい。強いチームっていうのは、まとまるものなんだ」と言われた。

「まとめよう、まとめようとするとダメなんだ。そのためにはキャプテンが身をもってすべてを率先して、自分の姿でしめせ」


・教えてもできるヤツとできないヤツがいる。僕はベテランになってからそう思うようになったけど、できるかできないかは、その選手の能力次第。


・まず「5年後」をクリアできたら、次の5年と考えていた。


・プロのバッターはミスをしない。基本的な部分での差はそんなに大きくはない。だけど、本当の勝負どころでプロのバッターは失敗がない。もし打ち損じても、「紙一重だな」と感じることが多かった。その日は打ち取れたけど、次の対戦ではわからないという恐怖があった。


・映像は、余計な音声の入ってないものを用意してもらった。まったく編集していない映像を、最初から見直す。それは、時間がどのように流れていったのかを確認したかったから。


・ノックを1000本受けることにどれだけの効果があるのか。「経験したことないから経験してみる」と考えて本当に実践するのがボビー・バレンタインという人。

彼がすごいのは、自分が経験していないことについて、何も言わないこと。経験したことがあるからこそ、「こうなんだ」と言えるという考え。だから、まずやってみる。


・強いチームと弱いチームとでは、チームワークの部分でさが出る。


・日本的なものさしだと、「楽しみの前には苦しみがある。苦しみを乗り越えて初めて楽しさが味わえる」となる。(中略)

アメリカ人の指揮官が求めたのは、野球を楽しむこと。「スポーツとしての野球」だった。まず、楽しむことが前提。


・せっかくAクラス入りを果たし、優勝への手ごたえもつかんだのに、バレンタイン監督が解任。チームはこの後、また下位に沈むことになる。(中略)

浮上のきっかけとなったのは、やはりバレンタイン監督だった。


・結果として打たれたことを咎めたところで、何の前進にもならない。みんなの前で吊るしあげみたいなことをするのはおかしいと思った。


・映像は嘘をつかない。遅い変化球の時に早いタイミングで打ちにくると、そのバッターがまっすぐ系統を狙っていることがわかる。(中略)

真っすぐ待ちのバッターに変化球を投げれば、ストライクを取りやすい


・自分の場合で言うと、こういう分類の項目がある。変化球を打つか、打たないか。変化球が好きか嫌いか。高いボールと低いボールのどちらに手を出すか。インコース、アウトコースのどっちが好きか。これだけで、ある程度、バッターのタイプを絞り込むことができる。


・打たれたピッチャーがマウンドでうずくまってどうする? (中略)

隙さえ見せなければいくらでも対処できる。「もう無理です」なんていう姿を見せた瞬間に絶対にやられるのが勝負の世界だし、プロの世界。


・ボールの大きさも日本のものとは全然違う。メジャーは日本のよりも大きい。マイナーのボールはメジャーよりひと回り小さい。マイナーと日本のボールとでは、日本の方がちょっと小さい。違いを感じてないピッチャーもいる


・もし手取り足取り教えたとしても、これが当たり前になってしまうと、本人のプラスにはならない。「もがくだけもがく」こともときには必要。


・「映像こそが最高の教科書、参考書だよ」

実際に体を動かしてる映像と自分のイメージがぴったり重なれば、それは自由自在に、思い通りに体を使えているということ。自分が思ってるのと違うと思った人は、どこかがずれている。


・先発かリリーフかは関係ない。「投げろ」と言われたところで答えを出すのがプロだと思う。


・プロ野球でいろいろな選手を見てきたけれど、「なぜだろう?」という疑問や好奇心を持たない人間は絶対に伸びない。“不思議がる“ことが大切。


・身体構造について「この部分を鍛えたらこうなる」というような研究をして、研究室の人たちとディスカッションをしながら、野球という競技ではこのように活かせるのではないかと話をしていた。「目からウロコ」の話がたくさんあって、本当に勉強になった。


・福永哲夫教授に、「同じ145キロのボールでも、初回と7回では球の重さが変わるのか? 同じボールなのに重く感じたり軽く感じたりすると表現をされることが不思議で仕方ない」と言われた。

これまでずっと野球を続けてきて「当たり前」すぎて疑問に感じないことに対して「なぜ」と問われることが多かった。


・プロピッチャーが投げるボールが「軽い」か、「重い」かーーーその違いは科学的に証明することができる。ボール自体の重さは全て同じ。ピッチャーが投げるプレートからホームベースまでの距離も決まっている。(中略)

これは、ボールの回転数がポイント。どちらのボールも、回転数はほぼ同じ。秒速何回転、というレベルになって、ようやく違いが出てくる。「ほぼ」の部分が大きい。ボールの8分の1位の差。


・強い探究心がなければできないことだと思う。


・研究所を見ていると、「なぜ」が延々とつながっているのがわかる。ひとつの答えが出ると、そこに「なぜ」が生まれてくる。新しい「なぜ」が生まれて、また懸命に答えを探す。プロの集団とはこうあるべきだと思った。


・かつてエースと呼ばれていたピッチャーがなぜ、勝敗と関係ない場面でマウンドに上がることができたのか。敗戦処理の役割をこなすことができたのか? それは、変なプライドがなかったから。


・翌日、試合前の練習終了後、監督室に呼ばれて「登録抹消」を告げられた。ボビーに「イメージ通りのボールが投げられていない。少し休め。リフレッシュして帰って来い」と言われた。(中略)

「監督にとって最後の年。僕も最後のつもりでシーズンに臨んだ。あなたの力になろうと思ったのに、力を貸せそうにない。本当に申し訳ない。昨日の登板で最後にしようと思います。本当に、いろいろありがとうございました」

僕が涙声でそう話すと、ふたりの間に立っていた中曽根敏俊通訳が嗚咽し始めた。

「お前はオレにとって、スペシャルの選手だ。これまで、いろいろなことを一緒にやってきたなぁ……」

ボビーが英語でしゃべったことを、中曽根通訳がすすり泣きしながら日本語で伝える。


・「スライダーの投げ方を教えてください」

一回目はそう言って近づいてくる。だけど、ほとんどの選手は、一度教えてもらったことで満足して終わってしまう。「やってみました。これでどうですか」と確かめにこないと本物ではない。また教わりにくれば、違うことを指摘するのに。


●書籍『成功をつかむ24時間の使い方』より
小宮山 悟 (著)
出版社: ぴあ (2010年3月初版)
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