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ウォルター・アイザックソン 氏 書籍『スティーブ・ジョブズ I』(井口 耕二 翻訳、講談社 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『スティーブ・ジョブズ I』(ウォルター・アイザックソン 著、井口 耕二 翻訳、講談社 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・市場調査をするかとたずねられ、「いや、欲しいモノを見せてあげなければ、みんな、それが欲しいかなんてわからないんだ」と否定する


・ジョブズが東洋思想やヒンズー教、禅宗、悟りを求めたのは、19歳という多感な一時期だけではなかった。その後もずっと、般若とも呼ばれる仏智(ぶっち)、心を研ぎすませることによって体得する最高の智慧や認識など、東洋の宗教を支える教えを求め続けたのだ。インドへの旅はのちのちまで自分に影響を与えた、後年、パロアルトの自宅の庭で私に語ってくれた。


・ジョブズはウォズの操作方法をよく知っていた。必ず儲かるなどと言わず、絶対におもしろい経験ができる、だからやろうと誘ったのだ。

「お金は損するかもしれないけど、自分の会社が持てるよ。一生に一度のチャンスだ」

ウォズにとって、これは大きな魅力だった。


・アップルII(中略)

よし、次のアップルのキーボードが組み込まれたすばらしいケースを用意し、電源からソフトウェアからモニターまで、すべてをひとつにまとめた製品にしようーーーそう、考えた。


・アップルIIは、その後16年間、さまざまなモデルが総計の600万台も販売される。パーソナルコンピュータという産業を興した立役者と言っても過言ではない。


・ウォズはたしかにすばらしいマシンを作ったが、スティーブ・ジョブズがいなければ、そのマシンはマニア向けの店でほそぼそと売られるだけだったろう」と、のちにレジス・マッケンナが語ったとおりなのだ。


・ジョブズはさっと意見をひるがえす。


・デザイン感覚を磨く過程でジョブズは和のスタイルに惹かれ、イッセイミヤケやイオ・ミン・ペイなど、和風で有名なデザイナーとの付き合いを深めてゆく。この背景には仏教があった。

「仏教、とくに日本の禅宗はすばらしく美的だと僕は思う。なかでも、京都にあるたくさんの庭園がすばらしい。その文化がかもし出すものに深く心を動かされる。これは禅宗から来るものだ」


・かつてジョブズは父親から、優れた工芸品は見えないところもすべて美しく仕上がっているものだと教えられた。これをジョブズがどれほど突きつめようとしたのかは、プリント基盤の例を見るとよくわかる。


・優れた家具職人は、誰も見ないからとキャビネットの背面を粗悪な板で作ったりしない


・スカリーはペプシコのペプシコーラ部門を率いる人物で、彼が展開した「ペプシチャレンジ」は広告という意味でも広報という意味でも大成功を収めていた。


・仕上げはテラスの上。高所恐怖症のスカリーは壁に背を預けていた。まず、金銭面の相談をした。
「年俸100万ドル、契約金100万ドル、そして、うまくいかなかった場合の退職金100万ドル必要だと彼に伝えました」(中略)

スカリーは最後の抵抗をつぶやくーーーやはり友どちとして、社外からアドバイスをするにとどめたほうがいいのではないか、と。

「そう言うとスティーブはじっと足元を見つめ、重苦しい時間が流れました。そして、そのあと何日も私にまとわりつく問いを発したのです。『一生、砂糖水を売り売り続けるきかい? それとも世界を変えるチャンスにかけてみるかい?』と」


・必ず自分が思いとおりにしてしまうスティーブの能力は驚異的です。相手を見極め、どう言えばその人を動かせるのかを把握するのです。彼と付き合って4ヵ月でしたが、ノーと言えなかったのはあのときがはじめてでした


・ゲイツとジョブズ(中略)

互いの重力に引かれてふたつの星の軌道が絡み合ったとき、それを天文学では連星と呼ぶ。歴史をふり返ると、連星と同じようにふたりのスーパースターが絡み合い、張り合った結果、ひとつの時代が生まれたことが何度もある。


・ゲイツとジョブズ(中略)

「どちらも、『頭は自分の方がよい』と思っていましたが、美的感覚やスタイルを中心にスティーブがビルを若干、下に扱うことが多かったと思います。逆にビルは、プログラミングができないことをからスティーブを格下に見ていました」とアンディー・ハーツフェルトはふたりを評する。


・ゲイツとジョブズ(中略)

知りあって30年が経ち、ゲイツは不本意ながらもジョブズに敬意を払うようになった。

「技術そのものはよくわからないというのに、なにがうまくいくのかについては驚くほど鼻が利きますね」

一方、ジョブズは、ゲイツの強さを正当に評価しようとしない。

「ビルは基本的に想像力が乏しく、なにも発明したことがない。だから、テクノロジーよりも今の慈善事業のほうが性に合っているんじゃないかと思うんだよね。いつも、ほかの人のアイデアをずうずうしく横取りしてばかりだから」


・対決の時(1985年春)(中略)

ジョブズにとっての問題は、スカリーが製品に興味を持たないことだった。自分たちが作っているモノがどう優れているのかについて、興味を持とうという姿勢も見られなければそういう能力があるとも思えない。それどころか、技術やデザインの細かい点を追求するジョブズの情熱を強迫的で非生産的だとさえ考えていた。


・対決の時(1985年春)(中略)

「スカリーは、人間関係に気を配り、ほかの人々に喜んでもらうのが大事だと信じていました。そういうことにスティーブは頓着しません。でも製品に対しては、スカリーには絶対にできないほど細かく注意を払いますし、Aクラス以外は誰彼かまわず愚弄してアップルにまぬけが増えすぎないようにする力もありました」


・ジョン・ラセターとアニメーション(中略)

ラセターは陽気で社交的、誰とでもすぐ仲良くなるタイプで、シャツは花柄のアロハ、オフィスではよくできたおもちゃをたくさん持ち込むし、チーズバーガーが大好きだった。これに対してジョブズはすぐに突っかかるやせこけたベジタリアンで、身のまわりはできるだけ簡素にしたいタイプだった。しかし相性は抜群によかった。ラセターはいわゆるアーティストであり、それはつまり、ヒーローかまぬけというジョブズの分類で良いほうに入ることを意味する。ジョブズはラセターに対して丁寧に接し、その才能を心からたたえた。一方ラセターは、芸術を理解し、それを技術や商業と折り合わせる方法を知るパトロンだと正しくジョブズを見ていた。


・ジョブズは会議の冒頭に、わざと怒らせるようなことや本当ではないことを言って、場を掌握しようとする。そのようなとき、スミスはいつも、大笑いしてからにやにや笑うという方法でつっ込む。これも、ジョブズにはおもしろくなかった。

✳︎スミスとは、アルビ・ レイ・スミスのこと


●書籍『スティーブ・ジョブズ I』より
ウォルター・アイザックソン (著)
井口 耕二 (翻訳)
出版社: 講談社 (2011年10月初版)
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