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松原 惇子 氏 書籍『孤独こそ最高の老後』(SBクリエイティブ 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『孤独こそ最高の老後』(松原 惇子 著、SBクリエイティブ 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・「終活(死に支度)」で不安を抱える人が多い


・孤独を避けようとするほど不幸になる


・老人ホームに入れられた老人は、どんなに立派なところを用意されても、家族に捨てられたという思いがある


・有料老人ホームに入居するというのは、安心を買うということだ。しかし、安心は手に入れられても、幸せを手に入れるのはまた別の話だ。もし、ホームの生活に幸せを求めるのなら、部屋でひとりで好きなことに没頭するか、それとも努力しておしゃべり相手を見つけるのか、どちらかだろう。


・高級有料老人ホームで見た異様な光景


・有料老人ホームのサイトの情報だけを頼りに、先入観なくうかがった。パンフレットと実物はびっくりするほど違うことが多いので、期待ゼロで見学に行くのがわたしのスタイルだ。


・定年後の夫婦円満のコツは、妻との距離感を変えないこと


・妻のボランティア活動について行く定年夫がいるが、妻との関係を悪くし嫌われるだけなので、ついて行かないほうがいい。妻と一緒の老後の幻想は持たないほうが賢明だ。


・シングルの有名作家や有名女優が高齢になり、遺産の相続人にするために養女を迎える話はよく聞く話だ。(中略)

老後の面倒を見てもらう代わりに遺産を相続させることができる。つまり、あと幾ばくもないひとり身の本人にとっても助かり、労せずに財産が入る養女も嬉しいウィンウィンの関係がそこに成立するのである。


・これはわたしの持論だが、若いときは、生命力があり人生は上り坂だが、55歳をピークに下り坂に転じる。(中略)後は衰弱するだけの高齢期から先を生きていくのは、そう簡単なことではないだろう。


・孤独で寂しい男性と、お金がほしい女性の間で結婚が成立する


・日本の女性はひとりだからといって、再婚どころか男性との触れ合いを求める人は少ない。女性が望むのは男性の経済力だけと言ったら、怒られるだろうか。


・孤独な男性は「籍」には十分にご注意を。


・ドイツでは「人は孤独なのが当たり前」という考え方を誰もが持つ。なぜなら、「自立」と「孤独」はセットだと知っているからだ。


・幸せかどうかは、他人ではなく本人が決める


・自分の固定観念に打ち砕かれた。高齢者だから、ひとり暮らしだから、病気だから、近所付き合いをしていないから寂しいと決めつけるのは、間違っていると気づかされたのだ。


・「ひとりが寂しい」と思う背景には「人を欲する」気持ちがあるからだろう。人を欲さなければ、ひとりでいても寂しいという気持ちは起こらない。


・人生の師は笑いながら言葉を続けた。

「身内ほど面倒なものないのよ。わたしの願いは、早くひとりになること。夫の母も見送り、あとは夫だけ。そのときが来るのが待ち遠しい。夫のことは尊敬していますけどかといってひとりほど自由で素晴らしいものはないのも事実なんだから」


・人ほど面倒なものはない。切れない身内という人間関係ほどしんどいものはない。


・孤独の素晴らしさに気づかされたことはなかった。研ぎ澄まされた感性は、ほんわかした日常からは生まれないのだ。


・誰もが来ない自然の中で、ひとりで暮らせる人は、孤独の素晴らしさを知っていて、それを十二分に味わって生活している人だ。静かな環境の中で、うるさい人間関係に煩わされることもなく、自分と対話して生活しているので、心も研ぎ澄まされているに違いない。


・自分で不安と思っている限り、不安は追いかけてくる。老後不安は備えるのではなく、老後を不安と思わないことがセコムより大事なことだとわたしは思う。


・日本には、「不安が趣味」の人が多過ぎる。


・時に家族は、余計なおせっかいをするものだ。「あなたのことを思っているからよ。心配しているのよ」と、自分の価値観を愛というオブラートでくるんで押し付ける。例えば、風邪で寝込んだとする。すると家族は、早く医者に診てもらうようにせっつく。本人の意思など聞くこともせずに、病院に行かされる。


・20年間おひとりさまの団体を運営していて感じることだが、ひとりの人が心配しているほど、ひとりの人は大きな病気にならない。気を張って生きることで、細胞もがんばってくれているのか。頼る人がいないので、普段から病気について勉強している人が多いせいか。


・「今はまだ元気だからいいが、老いたときひとりは不安だ」と訴える人は多い。(中略)

元気なときは人はいらないが、病気のときは人の世話になりたいと思うのはいいが、これって冷静に考えてみると、あまりにも自己中心的な考え方ではないだろうか。

・「ひとり」のよい面は、自由であること。悪い面は、世話をしてくれる人がいないこと。その両方を持ち合わせているのが「ひとり」だ。だから、口が裂けても「誰もいなくて不安」などという弱音を吐いてはいけない。


・日本人は、あまりにも認知症の不安を持ち過ぎやしないか。(中略)なるかならないかわからないことに心を惑わすのは無駄だ。


・近頃の整形外科は、高齢者のたまり場になっているようだ。また、クリニック側も、マッサージを求めてくる高齢者により、収入にもつなっがている様子。


・近頃の整形外科は、高齢者のたまり場になっているようだ。(中略)高齢者の方も治すというよりは、癒しの時間を求めているので、お互いウィンウィンの関係のようだ。


・借家住まいのほうが、本当はひとりの人には向いている。賃貸なら、死んだら自分が去るだけで、誰かに面倒な手続きを頼む必要もない。


・「現金はもらいたいが、家はいらない」という人が多くなったのだ。(中略)負の財産になる可能性がとても高いのだ。


・詐欺グループは心理学者も顔負けなほど、老人の心理をよく勉強している。


・頼まれてお金を貸したり、あげたりするのは、悪い気はしないものだ。その裏には、自分を頼ってくれる人がいる喜びがある。また、お金を貸せる立場であることの優越感も感じされてくれる。


・中高年夫婦もそうだが、身内同士は会話がないのが普通である。


・ひとりが気になるのなら、人間よりも猫を求めるほうが正解


・別れた原因は「近づき過ぎ」だ。ひとりずっと生きてきた人は、人と密着するのが得意でないからひとりなのだ。自分を他人に合わせることに我慢することが苦手だから、ずっとひとりだったのである。


・終活ビジネスは今や、産業のひとつといっていいほどの勢いだ。


・終活をしないという選択もアリだと、葬儀が終わってから思った。後は、残された人の好きなようにやってくださいもアリだと思う。


・終活なんて実は簡単。「エンディングノート」ならぬ、「エンディングファイル」をつくるのがコツ(中略)

わたしがファイル作成を勧めるわけは……、

1.ただ、ぶち込んでおけばいいので、大上段に構えることなく気楽につくれる
2.人間の気持ちは変わる。ファイルなら変更、修正が簡単。いつも現時点の新しい内容にしておける
3.ファイルを眺めることで、自分の意志を絶えず確認できる


・「延命治療はしますか? しませんか?」と講演会などで質問すると、ほとんどの人が「しません」と答える。しかし、延命治療の中味、副作用について知識のある人は少ない。(中略)

人工透析が延命治療のひとつだということを知っている人は、どのくらいいるだろうか。一度始めたらやめられない治療である人工透析は、受ける前に勉強しておく必要があると、蛇の生殺しにあっている患者さんを思い出す度に痛感する。


・たとえ正しく遺言を書いても、その通りに実行されるとは限らない(中略)遺言に書くべきは「遺言執行人」


・あなたの遺言の通りに実行する人、つまり「遺言執行人」を指定する必要がある、これは絶対に書いておくべきだ。遺言執行人は、遺産をもらえる人から選ぶのがいい。


・最後にわたしにぴったりのテーマを与えてくれた編集者の杉浦博道氏、編集協力の松原正世氏に心から感謝を捧げます。


●書籍『孤独こそ最高の老後』より
松原 惇子 (まつばら じゅんこ) (著)
出版社 : SBクリエイティブ (2019年7月初版)
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