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平 光源 氏 書籍『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』(サンマーク出版 刊)より

このウェブサイトにおけるページは、書籍『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』(平 光源 著、サンマーク出版 刊)を読んで良かったこと、共感したこと、気づいたこと、こんな視点もあるといった点などを取り上げ紹介しています。


・あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから


・その方は、42歳の専業主婦です。(中略)

なんとか治療をしてあげたいと思い、様々な方法で寛解(かんかい)を目指したものの、効果がありませんでした。(中略)

そんな状態で私が主治医となって10年目のある日。

患者さんが「もう死にたい」と口にしました。(中略)

「生きなさい」と言う気にはなれず、思いがけない一言が私の口からこぼれました。

「死んでもいいよ」ところが、びっくりしたように丸くなった彼女の瞳から、せきを切ったように大粒の涙がこぼれ落ちました。

この時、気づいたのです。

この方は、物心ついた時から祖母の「立派であらねば生きる価値がない」という呪縛に縛られ、
15年という長い間うつという病気に縛られ、
駄目な夫を支えるけなげな妻という役割に縛られ、
発達障がいの子供の世話を笑顔でこなす良い母親という役割に縛られて生きてきたということに。(中略)

1人で抱え込むことをやめました。

「自分がすべてを背負って生きていかねば」と40年かけて背負いこんだ重荷が「自分が死んだ」と思って行動することでどんどん解放されていったのです。


・『頑張っていたらいつか認めてもらえる。頑張っていないなら認めてもらえない』と勝手に思い込んで生きたことに気が付きました。


・人は、何かをしているから価値があるのではありません。その存在自体に価値があります。


・彼女も、「人に認めてもらうことが、生きる唯一の価値」だと思っていたので、認められない自分はずっと死んだほうがいいと思っていました。


・弱い自分をそのまま愛する。それが本当に強い人


・何かうまくいかなかったことがあった時に、良い・悪いの2択で悩まないこと。ただ合わないだけということがあるのです。


・「正しいか正しくないか」の判断に固執せず、自分も否定せず、周りも否定せず、ただただ「違うんだなあ」とその違いを味わってください。


・医者にはなれないと絶望して死んでしまうのではなく、医者になれなくても人を救うことができるという希望を見て欲しいなあ。やり方は1つではないんだよ


・「死んじゃダメだ」という制限から、生きねばが生まれ、人は死にたくなる。だから一度、「死ぬこと」すら制限を外してみる。


・マイナス思考は、あなたのせいじゃない。遺伝子に組み込まれた、極めて正常な反応である。だから、ネガティブで落ち込む必要はない。


・「私は人を陰で悪く言う人が許せません。職場の人はそういう人ばかりで本当に人間として最低だと思います」と、職場の人のことを医者にいっている人とよく出会います。

ですが、これは冷静に考えるとおかしな状況です。

陰口を嫌うこの患者さん、なんと、病院に陰口をいいに来ているのです……。


・物事に絶対はありません。「こうあるべき」と白黒制限をつける世界から自分を解放しましょう。その瞬間に、この世に被害者も加害者もいなくなるでしょう。


・私たちは子供の頃から教えられてきた概念に従って、いつも何が正しいか、何が間違っているかを判断しています。その結果、人と意見が違うと、正義の戦を始めてしまいます。(中略)

しかし、文化や風習は国や地域、時代によって変わります。


・弱い自分をそのまま愛する。それが本当に強い人


・何もしていなかったら、結果を出さなかったら、「自分自身には価値がない」と思ってしまっている。自分を大切にしていない証拠なのです。


・うつはあなたのせいじゃない。季節のせい(中略)

2月3日の「節分」とは、季節のサイクルの分かれ目。つまり、エネルギーゼロのスタート地点です。

人間の気が一番下がっているので、そこで体に邪気が入り込まないように「鬼は外」、そして、大地や天の気を取り込まないように「福はうち」と唱えるようになりました。


・まじめで一生懸命な方や、他人のために頑張りすぎる方は、100パーセントの元気があると、すべてを使い切ってしまい、次第にいくら寝かせても元気が戻らなくなってしまうのです。

そうして、アクセルをいくらふんでもガソリン切れで車が動かない。これがうつ病ということになるわけです。

まずは、70パーセントでやって30パーセントの元気を残しておく。これが、元気でいる何よりの秘訣です。


・ 「感情」の中でも特に憂鬱(ゆううつ)な感情は、「ウィルスと関係している」という研究結果が2020年の10月に発表されました。これは、慈恵医科大学の近藤一博教授の研究によるもの。なんでもヒトヘルウィルスの6型の遺伝子がうつ病の原因となるタンパク質を作るというのです。


・2018年8月には、京都大学の成宮周特認教授と神戸大学の古屋敷智之教授は共同研究において、うつとはあくまでも脳の炎症であることを発表しています。

なんでもストレスがかかると、脳の炎症担当細胞が活性化され、炎症物質が発生し、うつになるのだとか。

本来炎症は、細菌やウィルスをやっつけるためのもの。つまり、人間が生き残るために、本能的にわざわざ起こしているという反応です。

ところが、この炎症という「戦い」によって、その戦場は荒れ地になります。つまり、脳細胞が荒れ果て壊れ、もしくは働きが低下し、うつの感情が起こる起こるらしいのです。


・マイケル・ フェルプスという水泳選手をご存じですか。2008年のオリンピックで、8つという記録的な数の金メダルを獲得。生涯で見ると28個のオリンピックメダルを獲得した「水泳の怪物」と呼ばれた方です。(中略)

5歳の時には、ADHD (注意欠陥・多動性障がい)と診断されたそうです。(中略)

ただ、フェルプスの母親はそれを受け入れませんでした。

「この子は疑問に思ったことの答えを常に探して求めているのために、エネルギッシュに動き回っていたの」と当時を振り返った母親の言葉が“それ”を物語っています。


・ADHD (注意欠陥・多動性障がい)(中略)

長年の犬猿の中である薩摩と薩長に飛んでいき、薩長同盟を結び、明治維新の礎を築いた坂本龍馬もADHDだったと言われています。

コンピューターに興味を持ち、熱中し、世界の常識を変えるiPhoneを生み出したスティーブ・ジョブズもADHDです。


・結果を出したい男、分かってほしい女(中略)

具体的には、男性はどんなに性格がよくても、獲物を取れなければ集落の人々は餓死してしまいます。そのため、とにかく「結果」を求める脳が発達し、その価値観が思考の中心になりました。

一方、女性の大事にしてきた価値観はというと。
女性は、村を共同で仲良く運営していかなくてはならないので、相手の気持ちを汲み取り理解する、そして自分の感情を伝え、汲み取ってもらうことで絆を強くしてきました。

つまり「共感」を求める脳が発達し、それが思考の中心になりました。


・うつ病の患者さんを家族が一体となってサポートされているわけですから、疲れ切っておられることも非常に多いです。場合によって、サポートしている側が、うつ状態なんてことも少なくありません。(中略)

相手に寄り添いすぎず、自分が幸せな状態を維持することで、そのエネルギーが患者さんに伝わり、「そういえば元気にな時ってこんな感じだよな」と、本来の自分を思い出す。

そんな分かち合いが、素晴らしいと思うのです。


・相手を支えるためには、まずは自分が幸せになる。そのためにまずは、「常に寄り添う」をやめる。


・もしかしたら、その死にたい原因の本質は、父親に否定されたからではないでしょうか? もしくは母親に否定されたからではないでしょうか?

だとしたら、本当は、「死にたい」のではなく、父親や母親に認めてもらいたいだけなのかもしれません。


・体は残念ながら話すことはできません。ですが、症状を通じて“何か“をあなたに知らせようとしています。


・アレルギーは、「食べてはいけない」というメッセージを伝えるために、体に反応を起こします。鼻水は、体に入った異物を必死にかき出そうと、出るのです。


・人を必ず落ち込ませる強力な魔法(中略)

自分が輝いていた黄金時代と現在を比べられると、その落差に大抵の人は落ち込んでしまう


・人を必ず落ち込ませる強力な魔法(中略)

最高の思い出と現在を比べたら、ほとんどの人が、「あの時は、自分でも思う通りにやれてたなあ。楽しかったなあ」と思い、惨めで憂鬱になると思います。


・人を必ず落ち込ませる強力な魔法(中略)

必ず落ち込ませる強力な魔法「過去と現在を比べ、今できないことを悲観させる」。

これはあまりにも確実で悪魔的なので、この魔法は決して自分にかけてはいけません。


・老いていく自分にさらに自信がなくなっていったようですが、ある言葉に救われたようです。

「人生は山登りに似ている。登った限りは下りなければいけません。登りっぱなしのことを遭難といいます」

これは心理学者・ユングの言葉です。


・人生は、途中まで苦労しないとつまらない(中略)

ゲームは難しいほど、クリアした時に本人は楽しく、周囲も熱狂するのです。


・その違和感は、自分が新しいステージに立った証拠なのです。


・引っ込み思案。見方を変えれば、奥ゆかしさ(中略)

例えば、「オタク」という言葉が「一番詳しい神」に変わり、「引っ込み思案」が「奥ゆかしさ」に変わります。

つまり、今までマイナスだったことがプラスになり、自分というコインの裏表の両方が必要だと思え、何かをなさなくても存在自体がOKと思える状態が得られます。


・特にうつ病で見られる妄想は大きく3つ。

●何が起きても自分のせいだと落ち込む「罪業妄想」
●自分は不治の病で治らないと絶望する「心気妄想」
●自分にお金がないと悲観する「貧困妄想」

この3つを「うつの3大妄想」と呼んでいます。


・日本では親も学校でも、「人に迷惑をかけないようにしましょう」と教えられて育ちます。

ですが、インドネシアでは、「お前も人に迷惑をかけて生きているのだから、人の迷惑も許してあげなさい」と教えられたそうです。


・もっと広い視点に立って考えてみましょう。

例えば野菜にとっては、刈り取られて人間に食べられることは迷惑なことかもしれません。

でも、人間が食べてくれて生存して排出される二酸化炭素と排出される養分と種のおかげで、自分の子孫がまた成長できます。

さらにその思想がまた食べられてとお互いに頼り頼られて繰り返すことで、世界は、そして地球が続いていくのです。


・「自分がしてほしくないこと」は、できる限り人にはしない。

けれども、どうしても迷惑をかけてしまった時には、罪悪感で自分を否定し、傷つけるのではなく、次に誰かに迷惑をかけられた時に許してあげる。


・「迷惑」を不快の連鎖ととらえるのではなく、「お互い様」「許してくれてありがとう」と、感謝の連鎖としてとらえることで、見える世界が180度変わってきます。


・「生きることに苦しくなって、様々な本を読んだのですが、『自分のために生きなさい』という本と『他人のために生きなさい』という本があります。正反対のことが書いてあって、迷います。どうしたらいいですか?」という質問を受けました。(中略)

はっきりと言います。このニ択において大切なのは、どちらも正解だということです。(中略)

塔を上る螺旋階段のようになっています。人のためにと身を粉にして働き、疲れ果てて、自分を生きようと180度違う景色を見るために長い螺旋階段を上るのもよし。

また、自分勝手に生きすぎてしまい孤独や虚しさを感じたため、180度移動して、他人の喜ぶ顔に満足感を感じるのもまたよし。

こうして違う景色を何度も何度も繰り返して生きていくのが人生なのです。


・プラスとマイナス、
都会と自然、
そんな両極の景色を何度も繰り返すのが人生。


・姿勢と呼吸により、感情は操れる(中略)

つまり感情を安定させるには、体を安定させれば良いわけです。(中略)

4秒で吸って、4秒止めて、8秒で吐く。だいたいでいいので頭の中で数を数えて1分間に4回程度の呼吸をしてみましょう。


・自信がないのですが、どうやったら自信をつけられますか? (中略)

自転車(中略)

先に自信があって乗れるようになったのではなく、乗れるように練習して、結果的に乗れるようになった。

つまり行動が先で、乗れる自信が後からついてきただけなのです。


・「失敗」のことを、こうとらえるようになりました。

「これは失敗ではない。このやり方ではうまくいかないことが分かったのだ」。もしくは、「このやり方は、私には合わないとよく分かった」と。そう思えば、失敗は、苦々しい過去ではなく、貴重な経験となります。


・「まずは行動してみる」それが自信の一番確実なつけ方です。


・失敗は存在しない。うまくいかない方法が、見つかっただけ。そう思って、まず行動してみる。


・罪悪感は自分を、そして、残された自分以外の大切な人をこれほどかと思うくらい不幸にしてしまう


・自分だけでなく、周りを不幸にする罪悪感の正体です。反省心に似ているので、自分の心にたやすく侵入します。そして、多くの人の心を蝕み続けてしまうのです。


・残されたものが生きる上で大切なことは、亡くなった方がして欲しいことをしてあげて、して欲しくないことをなるべくしないということだと思います。(中略)

自分の分まで幸せに生きること


・渋沢栄一は明治、大正にかけて活躍した実業家で、現在のみずほ銀行、JR、帝国ホテル、王子製紙など、設立に関わった会社は約500社。日本の資本主義の父といわれている方です。


・資本主義社会によって、武家や貴族など、武力を持っていたり家柄が良い人が一番偉かったりという時代から、民衆でも、お金やそれを生み出す会社をたくさん持ってる人が一番偉いと言う時代に変化しました。


・コロナで売り上げの見通しが立たない現在は、社長になることで多くの苦労や責任を背負うので、誰もが嫌がります。

その結果、これからの時代は、無理して体を壊してでも働いて偉くなるというより、そこそこ働いて、その収入の範囲で自分の時間を楽しむ人が、増えるでしょう。


・精神科外来で、1日50人の方を診察すると、だいたい日に2人ぐらいは「死にたい」とお話しされます。言い換えると、年に約500人、20年で、約1万人の方から「死にたい」と言われてきました。

でもそのうち99%の方は、本当に死にたいのではありません。いまの苦しい状況から逃れたくて、人生をリセットしたいという思いを「死にたい」と誤解されていました。


●書籍『あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから』より
平 光源 (著)
出版社 : サンマーク出版 (2021年4月初版)
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