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[ FAX DM 原稿作成のコツ ] 

原稿作成の秘訣

2003年10月に全国書店さん約2,000件にFaxでアンケートを行いました。その結果、239店の書店から回答を得ることができました。アンケートの内容は「置きたい本」について伺いました。

● 注文する本について

・ 売れそうな本(新刊・既刊)        67%
・ 売れている本・話題の本(既刊)    55%
・ 無名出版社の本は注文しない     29%
・ 大手出版社の本は注文する       23%
・ 返本可能かどうか              12%
・ 新聞、雑誌などに広告されたかどうか  6%

この結果を見て書店さんが言いたいことは何か?


 「その本が、売れるか?」


ズバリ、この一言に尽きます。ですので、著者の方は「その本、売れるよ。」と伝えないといけないのです。とは言っても、その本が売れるかどうかは誰にもわかりません。では、どのように売れるかを提示していくかというと「売れる根拠を提示する」ということなのです。

しかし、この「売れる根拠を提示する」のは実に難しいことになります。なぜなら、自分の言葉で「この本売れるよ!」と書けば書くほど「売込み」になってしまうからです。あなたもそうだと思いますが、「売込み」が強いと買いたくなくなりますよね。

では、どのように売れる根拠を提示していくかですが、「権威を借りる」という方法です。なぜなら、書店さんは常に現在の話題や情勢、トピックなど「情報収集」を常に意識しています。

その情報収集はどこから仕入れるのでしょうか?もちろん、過去の売れた実績なども参考にすることも往々としてあるでしょうが、もっとも多いパターンは最近話題のもので棚を作ったりしていませんか。その情報源とはあなたと同じ、新聞、雑誌、テレビなどマスコミなど権威あるものが多いのではないでしょうか。

つまり、情報源となるものをあなたも借りない手はないのです。では、その権威を借りる具体的方法とは、どういった方法でしょうか。

それは、書店さんに変わってあなたが今話題のことを提供してあげれば良いのです。つまり、権威あるマスコミや省庁、大学機関などの発表した統計や動向、調査などとあなたの本をつなげてあげれば良いのです。

この書店業はご存知かと思いますが、一人当たり受け持つ仕事量は誰もが多いのが昨今です。書店さんも現在の情勢や話題のトピックなど情報収集したくても、できないのが現状なのです。つまり、


書店さんに代わってあなたが話題の情報提供してあげる


というスタンスがとっても大切になるわけです。では、話題を提供するってどうやってやればいいでしょうか?具体例でいうと、あなたの本が「営業」や「悩み」に関する本の場合だと

 例 1、 総務省統計局の発表によると、販売従事者の人口が、前年より
      24%も増えています。

 例 2、 日経新聞11月15日によると会社員で将来に不安を抱える人が
      前年比34%も増えています。
                        
                        *実際には、このような数字はありません。

など、新聞やマスコミが取り上げたものと組み合わせていくことで、売れるだろうという根拠を示していく方法がもっとも有効なわけです。

また、他にはテレビ、雑誌などのマスコミや有名人、大学、○○○総合研究所など、権威あるものや最近の話題のあったものとをあなたの本と結び合わせてみてください。

では、この「権威ある情報を探す」、具体的にどうやってやればいいのでしょうか?
その方法とは、ズバリ、ヤフーやグーグルなど検索で

 ・営業 新聞
 ・営業 省
 ・営業 庁
 ・悩み 新聞
 ・悩み 省
 ・悩み 庁

とキーワードを入れていただくと見つかる可能性が高いです。もちろん、検索のキーワードには言葉のバリエーションを意識する必要があります。例えば、「営業」であれば、販売、商売、売買だったり、「悩み」の場合は、痛み、苦しみ、困る、惑うなどの類義語を連想すると良いです。

そして、その売れる根拠を入れた原稿を作り文章を読んだあとに、「だから売れる?」という質問をしてください。その部分がつながらないようでは、その本が売れそうだと書店さんも感じてもらえないでしょう。

例えば
 総務省統計局の発表によると販売従事者の人口が前年より24%も増えています。
   ↓
 質 問 : だ か ら 売 れ る ?
   ↓
 増えているなら売れるかも!増加しているのであれば、売れるか!

となれば売れる根拠を提示していることになります。以外にも一番本の魅力を知っている方でも、原稿を作ると売込みが強く出てしまうケースが多く、このような書店さんに代わって情報提供をするという視点がもっとも重要な点です。

もともと、ネットもFaxも情報を提供するひとつではないでしょうか。とかく、FaxDMというとイメージ悪く取られる方がいらっしゃいますが、受信側にとって「売上増になる。」のであれば、そんな情報、わたしは欲しいです。