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[ 書店について ]

全国書店の経営実態調査 (日書連)

日本書店商業組合連合会が昨年実施した、5月にまとめた全国小売店経営実態調査報告書を発表した。その中で「書店の現状」や「経営の実態」、「雇用・労働条件」など気になる点をご紹介いたします。


第1章 書店の現状
 
●兼業の有無

  兼業  76.9%
  専業  19・3%
  無回答  3.8%

 1、書籍・雑誌以外の商品を扱う「兼業」店は76.9%である。
 2、ブロック別にみると、北海道ブロックと九州ブロックで「兼業」の割合が多く、
   東京ブロック、近畿ブロックで「兼業」の割合が少ない。
 3、立地環境別では、商店街や郊外で「兼業」の割合が多い。
 4、売場面積別では、小規模店で「兼業」の割合が少なくなっている。
 
  
●兼業商品の種類

  文房具   44.0%
  教科書   37.3%
  CD・ビデオの販売  18.9%
  取次業務(宅配・DPE)等  12.5%
  煙草  12.2%
  雑貨  10.2%
  お菓子・パン   4.9%
  飲料品   4.3%
  CD・ビデオレンタル          3.9%
  ゲーム・PCソフト販売   3.9%
  学習教室   1.6%
  古書   1.0%
  喫茶店・レストラン   0.7%
  薬局   0.6%
  貸本   0.2%
  その他  12.8%

 1、兼業店における書籍・雑誌以外の取扱商品・サービスは「文房具」が44.0%で
   最も高く、以下「教科書」(37.3%)、「CD・ビデオの販売」(18・9%)、
   「取次業務(宅配・DPE等)」(12・5%)、「煙草」(12.2%)の順。
 2、ブロック別にみると、「文房具」や「教科書」の取扱には地域差がみられ、
   「文房具」は北海道ブロックと北信越ブロックで高く、東京ブロック、近畿ブロック
   で低い。「教科書」は北海道ブロック、中国ブロックで高く、東京ブロックで低い。
 3、立地環境別でみると、郊外で取扱比率が高いのは「文房具」、「CD・ビデオの
   販売」「同レンタル」。
 4、売場面積別では、大型店ほど「CD・ビデオの販売」や「同レンタル」、「ゲーム・
   パソコンソフト販売」の取扱比率が高い。


●売上げに対する兼業割合

       5%未満  12.2%
   5~10%未満   8.0%
  10~20%未満  15.1%
  20~30%未満  11.0%
  30~40%未満  10.1%
  40~50%未満   6.2%
  50~60%未満   6.3%
  60%以上  13.5%
  無回答  17.6%

 1、総売上に占める兼業割合50%以上の兼業依存率が高い店舗は19.8%、
   依存率10%未満の専業店に近い店舗20.2%である。
 2、ブロック別でみると、東京ブロックは兼業依存率が低く、北海道ブロックは
   依存率が高くなっている。
 3、立地環境別や売場面積別では、あまり大きな違いがみられない。
  
  
●電子機器の使用状況

  ファックス 93.2%
  パソコン  71.8%
  コピー機  66.6%
  ハンディーターミナル  35.1%
  POSレジ  34.4%
  その他   3.3%
  無回答   3.2%

 1、使用している電子機器は、「ファックス」が93.2%と最も高く
   以下「パソコン」(71.8%)、「コピー機」(66.6%)などが主要なものだが、
   「ハンディターミナル」(35.1%)、「POSレジ」(34.4%)も3割合程度の
   店舗で使用されている。
 2、立地環境別にみると、郊外は全般的に電子機器の使用率が高い。
   駅ビル・駅前やSC内では「ハンディターミナル」や「POSレジ」、
   ビジネス街では「パソコン」の使用率が高い傾向にある。
 3、売場面積別では、店舗規模が大きいほど電子機器の使用率は高い。


●パソコンによる業務内容

  書籍検索  77.3%
  受・発注  60.4%
  出版社・取次の在庫情報確認  57.8%
  売上管理  50.2%
  会計、経理  40.4%
  販促物の作成  33.8%
  定期改正  33.6%
  顧客管理・予約管理  28.3%
  顧客との通信・連携  26.4%
  在庫・商品管理  24.7%
  ホームページ開設・運営  22.3%
  返品管理  19.9%
  店舗間の連絡事務  15.5%
  電子商取引   9.5%
  その他   3.2%
  無回答   1.6%

 1、パソコンによる業務は「書籍検索」が77.3%と最も高く、続いて
   「受・発注管理」(60.4%)、「出版社・取次の在庫情報確認」(57.8%)、
   「売上管理」(50.2%)などが上位にある。
 2、ブロック別には、九州ブロックで「受・発注管理」、近畿ブロックで「出版社・
   取次の在庫情報確認」、北海道ブロックで「顧客との通信・連絡」が
   それぞれ高くなっている。
 3、立地環境別では、SC内や郊外の店舗が、比較的幅広い業務でパソコンを
   使用している。
 4、売場面積別では、規模が大きい店舗ほどパソコンを様々な業務に使用して
   いる傾向がみられる。
 
 
第2章 雇用・労働条件

●営業時間

   8時間未満   3.1%
   8時間以上   6.4%
   9時間以上  12.0%
  10時間以上  23.6%
  11時間以上  22.4%
  12時間以上  19.2%
  13時間以上   6.9%
  14時間以上   6.0%
  無回答   0.4%

 1、1日の営業時間は「10時間台」「11時間台」「12時間台」がそれぞれ2割
    前後と多い。
 2、立地環境別では、郊外での営業時間が長く、ビジネス街や学生街では短く
   なっている。
 3、売場面積別では、規模が大きくなるほど営業時間が長くなる傾向がみられる。
 
 
●定休日
 
  無休  40.6%
  月1日      6.6%
  月2日   5.3%
  月3日   1.7%
  週1日     28.1%
  週2日   2.6%
  定休日未定  13.1%
  無回答   2.0%

 1、定休日のない年中「無休」の店舗が40.6%を占めて最も多く、次いで
   「週1日」が28.1%である。
 2、ブロック別では、東北ブロックに「無休」の割合が多く、近畿ブロックでは少ない。
 3、立地環境別では、SC内や郊外に「無休」の割合が多く、ビジネス街や学生街
 4、売場面積別では、規模が大きくなるほど「無休」の割合が高くなる傾向が
   みられる。
 

●従業員の構成 (サンプル平均値)
  専従役員  1.3人
  家族従業員  1.3人
  雇用従業員  3.1人
  パート     3.7人
  アルバイト  6.2人

 1、今回の調査対象店において各種従業員のいる比率では、「家族従業員」が
   63.2%と最も高く、次いでパートタイマーが53.8%と高い。
 
 
●平均勤務時間
 
  経営者およびその家族  10.1時間
  雇用従業員   8.2時間
  パート   5.3時間
  アルバイト   4.6時間
 
 
●平均賃金 (平均初任給)
 
  高卒  14万4793円
  短大・専門学校卒  15万5931円
  大卒  17万5892円
  アルバイト・パート平均時給         751円

 1、平均初任給は高卒で14万5千円、短大・専門学校卒で15万6千円、
   大卒で17万6千円である。
 2、アルバイト・パートの平均時給は751円。
 3、東京、関東、東海の各ブロックで平均値が高い。
 
 
第3章 経営の実態

●書籍と雑誌の売上比率

  書籍のみ   0.7%
  書籍9対雑誌1   2.2%
  8対2   3.7%
  7対3   7.5%
  6対4   6.6%
  5対5   7.1%
  4対6  13.5%
  3対7  21.3%
  2対8  17.5%
  1対9  11.4%
  雑誌のみ   1.9%
  無回答   6.6%

 1、書籍3対雑誌7の比率が最も多く21.3%、次いで2対8の売上比率が
   17.5%であり、雑誌の割合が6割以上を占める店舗は65.6%に達している。
 
 
●書籍回転率
  
  1回転未満   3.5%
  1~2回転未満  18.1%
  2~3回転未満  19.5%
  3~4回転未満  23.7%
  4~5回転未満  15.6%
  5~6回転未満   6.8%
  6~7回転未満   5.9%
  7回転以上   6.8%

 1、書籍の年間回転率(年間売上高/在庫高)は3~4回転未満23.7%、
   2~3回転未満19.5%、1~2回転未満18.1%が多く、5回転未満の
   店舗が全体の約8割を占め、平均4.1回転である。


●返品率
  
  最近数ヶ月の書籍返品率
  
  10%未満   7.5%
  10~20%未満   5.9%
  20~25%未満     6.0%
  25~30%未満   3.4%
  30~35%未満  11.8%
  35~40%未満   8.9%
  40~45%未満  14.9%
  45~50%未満   4.0%
  50~60%未満   7.0%
  60%以上   7.8%
  無回答  22.7%

 1、最近数ヶ月の書籍返品率は40~45%未満が14.9%、30~35%未満
   が11.8%と多く、平均返品率は34.8%である。
    
 
●最近数ヶ月の雑誌返品率
 
  10%未満   3.5%
  10~20%未満   4.0%
  20~25%未満   2.7%
  25~30%未満  10.2%
  30~35%未満   9.7%
  35~40%未満  24.0%
  40~45%未満   9.9%
  45~50%未満   9.7%
  50~60%未満   1.3%
  60%以上   5.8%
  無回答  19.3%

1、最近数ヶ月の雑誌返品率は35~40%未満が全体の24.0%と多く、
  平均返品率は29.9%である。
  
  
●商品入荷状況 

 〔新刊書籍の入荷〕
  
  希望通り入荷することが多い     7.5%
  入荷するが希望数は入らないことが多い  33.7%
  ほとんど入らないことが多い  50.2%
  無回答   8.5%

 1、新刊書籍全般の入荷状況では、「ほとんど入らないことが多い」とする店舗が
   50.2%と半数強に上り、最も多い。次いで「入荷するが希望数は入らない
   ことが多い」(33.7%)となっており、「希望通り入荷することが多い」とする
   店舗は7.5%である。
 2、売場面積別では、規模が大きい店舗で「希望通り入荷することが多い」割合が
   多くなる傾向にある。
 
 
 〔雑誌の入荷〕
 
  希望通り入荷することが多い  29.3%
  入荷するが希望数は入らないことが多い  53.6%
  ほとんど入らないことが多い   7.7%
  無回答   9.3% 

 1、雑誌の入荷状況では、「入荷するが希望数は入らないことが多い」という
   店舗が53.6%を占め、「希望通り入荷することが多い」は29.3%である。
 2、売場面積別では、規模が大きい店舗で「希望通り入荷することが多い」という
   割合が多い。
 
 
  〔ベストセラーの入荷〕
  
  希望通り入荷することが多い   4.7%
  入荷するが希望数は入らないことが多い  31.8%
  ほとんど入らないことが多い  54.8%
  無回答   8.7% 

 1、ベストセラーの入荷状況は、全体の54.8%が「ほとんど入らないことが多い」
   としている。
 2、但し、201坪以上の店舗では、3割が「希望通り入荷することが多い」として
   いる。
 
  〔補充品の入荷〕
 
  正確に早く注文通り入荷している  19.6%
  入荷するが遅い         56.3%
  品切れが多い  13.6%
  無回答  10.5%

 1、補充品に関しては、全体の56.3%の店舗で「入荷するのが遅い」と回答
   しており、「正確に早く注文通り入荷している」と回答した19.6%を大きく
   上回っている。
 2、売場面積別では、規模が大きい店舗ほど「正確に早く注文通り入荷している」
   とする割合が多い。
 
 
  〔客注品の入荷〕
  
  入荷するが遅い  53.9%
  入荷日が不正確  38.6%
  取次の客注有料システムが優先される  24.0%
  取次より宅配が早い  17.6%
  正確に早く注文通り入荷する  15.0%
  品切れが多い  14.2%
  無回答   5.9%

 1、客注品の入荷状況は「入荷するが遅い」が53.9%で半数を超える。
   次いで「入荷日が不正確」38.6%、「取次の客注有料システムが優先
   されている」24.0%となっており、「正確に早く注文通り入荷する」と回答した
   割合は15.0%である。
 2、売場面積別では「151~200坪」と「201坪以上」の店舗で「正確に早く
   注文通り入荷する」と回答する割合が多い。
 
 
  〔補充品や客注品に対する出版社・取次の対応〕
  
  責任をもって正確に対応してくれる  36.4%
  対応してくれるが正確性に欠ける  48.2%
  対応してくれない。   3.7%
  無回答  11.6%
 
 1、対応してくれるが正確性に欠ける」とする割合が48.2%と最も多く、
   「責任をもって正確に対応してくれる」(36.4%)を上回る。

 
●在庫に占める常備寄託品・長期委託品の割合
  
  10%未満  33.2%
  10%台  14.7%
  20%台  13.9%
  30%台  12.8%
  40%台   3.4%
  50%台   3.6%
  60%台   3.0%
  70%台   2.4%
  80%台   2.1%
  90%台   1.5%
  無回答   9.3%

 1、在庫の中で常備寄託品・長期委託品の占める割合は、「10%未満」が最も
   多く33.2%を占め、40%台以上の店舗は少ない。
 
 
●総売上高に占める外商の割合

  10%未満  30.0%
  10%台   9.5%
  20%台   8.3%
  30%台  10.4%
  40%台   5.8%
  50%台   6.9%
  60%台   7.7%
  70%台   6.0%
  80%台   4.7%
  90%台   1.4%
  無回答   4.0%

 1、外商の売上高割合は、「10%未満」が30.0%と最も多い。
 2、立地環境別では、駅ビル・駅前、SC内、郊外の店舗に外商割合「10%
   未満」が多く、外商割合の低い傾向が認められる。
 3、売場面積別では、規模が大きい店舗ほど外商割合「10%未満」が多い。
 
  
第4章 取引の実態
  
●取次会社

  取引している取次会社(主要3社を回答)

  トーハン  43.9%
  日販  35.9%
  教科書供給所(県教販含む)  33.7%
  大阪屋   8.0%
  栗田   8.0%
  日教販   7.1%
  中央社   4.5%
  太洋社   4.3%
  協和   1.3%
  その他   6.3%
  無回答   2.0%
 
 
●出版社・取次からの出版案内・情報の有用度
   
  非常に役に立つ  10.7%
  まあ役にに立つ  46.5%
  どちらともいえない  19.2%
  あまり役に立たない  14.1%
  全く役に立たない   3.4%
  無回答   6.1%

 
●決算月における大量送品の有無

  ある  24.4%
  ない  49.9%
  わからない  20.8%
  無回答   4.9%

  
●決算月における返品入張操作の有無

  あると思う  43.6%
  ないと思う  21.7%
  わからない   30.5%
  無回答   4.2%
 
 
●取次からの請求の厳しさ

  非常に厳しくなった  17.0%
  前より厳しくなった  20.4%
  変わらない  58.4%
  無回答   4.3%
 
 
第5章 経営者の実態

●経営者の年齢

  20代   0.5%
  30代   2.7%
  40代  12.5%
  50代  29.9%
  60代  30.8%
  70代以上  21.8%
  無回答   1.8%
 
 
●経営形態
 
  個人経営  43.4%
  合名会社   0.7%
  合資会社   2.9%
  有限会社       32.4%
  株式会社       18.6%
  その他   0.3%
  無回答   1.7%
 
 
●経営店舗数
 
  1店  80.5%
  2店   7.6%
  3店   1.8%
  4店   1.4%
  5店以上   3.1%
  無回答   5.6%
 
 
●経営状態の変化
 
  良くなった   0.8%
  やや良くなった   3.6%
  変わらない   7.6%
  やや悪くなった  23.1%
  悪くなった  62.5%
  無回答   2.3%

 1、ここ数年間の経営状態の変化を聞いたところ、「悪くなった」62.5%
   「やや悪くなった」23.1%と、全体の85.6%が悪くなったと感じている。
 2、売場面積別では、大型店ほど良くなったと回答する割合が多くなる傾向にある。
 
 
●悪化の原因
 
  客数の減少  84.2%
  大型店の出店  44.7%
  立地環境の変化  40.0%
  ベストセラー・売れ筋商品の入荷難  35.2%
  客単価の減少  30.3%
  新刊書の入荷難  29.7%
  新古書店の出店  27.7%
  競合店の出店  25.9%
  マージン不足  20.9%
  コミックレンタル店・まんが喫茶の出店  13.5% 
  経費の増大  13.0%
  借入金の増大  9.6%
  万引きの被害  8.6%
  資金調達難  8.1%
  市場無視の過剰送本  5.4%
  ポイントカード実施店への客の流出   5.3%
  増床・多店舗展開・売場拡大策の限界  5.2%
  人材難  4.9%
  売掛金の回収悪化  3.5%
  その他  14.2%
  無回答  0.5% 

 1、経営状態が「やや悪くなった」「悪くなった」と回答した書店にその原因を
   聞いたところ、「客数の減少」が突出して高く、84.2%に達している。
 2、次いで「大型店の出店」44.7%、「立地環境の悪化」40.0%などの環境
   面の変化の比率が高い。
 
 
●書籍の支払いサイト「書籍の支払いサイトを商品回転率に整合させて決める
 べきとの考え」
  
  その通りだと思う  36.2%
  現行のままでよいと思う  19.1%
  わからない  34.9%
  無回答   9.7%
 
 1、経営者の年齢別にみると50代、60代の経営者に「その通りだと思う」というものが多い。
 2、売場面積別では、規模が大きい店舗ほど「その通りだと思う」割合が多い。
 
  
●活用している組合活動
 
  全国書店新聞・組合広報紙  46.2%
  日書連共済会  33.3%
  書店くじ  32.2%
  親睦  24.2%
  情報交換  23.8%
  雑誌袋・ポケッター等の共同購買  19.0%
  研修会・講演会  12.0%
  官公需などの共同納入  10.6%
  組合の互助会   7.9%
  読書推進活動   6.7%
  組合ホームページ   4.0%
  日書連MARC   3.6%
  協業   2.3%
  その他   3.1%
  無回答  14.9%

 1、組合活動で活用しているものを聞いたところ、「全国書店新聞・組合広報紙誌」
   が最も多く46.2%、以下「日書連共済会」33.3%、「書店くじ」32.2%、
   「親睦」24.2%「情報交換」23.8%が上位である。
 2、ブロック別では、東京で「親睦」「情報交換」、東北で「書店くじ」「日書連
   共済会」が特に高い。
 3、売場面積別では、大規模店ほど「書店くじ」の活用が多くなっている。
 
 
●日書連に望む対応
  
  書店マージンの拡大  59.6%
  客注品の迅速確実化  51.4%
  出版物再販制の擁護  44.9%
  適正配本  40.3%
  支払いサイトの延長  29.6%
  雑誌付録問題への対応  22.4%
  雑誌発売日の励行  18.3%
  雑誌全国同時発売の実現  15.6%
  万引き問題への対応  15.5%
  価格の適正化  12.6%
  読書推進活動の展開  11.0%
  情報化の推進  10.2%
  書店人・従業員の教育・研修   7.3%
  協業化の促進   4.0%
  買切制への移行   3.6%
  その他   4.3%
  無回答   7.6%

 1、今後の書店業界の発展を図るため日書連に望む対応を聞いたが、最も
   高いのは「書店マージンの拡大」(59.6%)で、以下「客注品の迅速
   確実化」(51.4%)、「出版物再販制の擁護」(44.9%)、
   「適正配本」(40.3%)、「支払いサイトの延長」(29.6%)が上位にある。
 
 
●書店の生き残り策
   
   地域密着化  44.6%
   外商強化  31.9%
   専門店化  19.9%
   後継者の育成  18.0%
   複合店化  17.2%
   インターネット・ビジネス     14.6%
   売場拡大・リニューアル   9.4%
   協業化   5.7%
   多店舗化   3.3%
   その他   5.0%
   無回答  16.2%

1、書店が生き残るための考えを聞くと、「地域密着化」が最も高く44.6%、
  以下「外商強化」 31.9%、「専門店化」19.9%の順となっており、
  「多店舗化」や「協業化」を挙げる書店は少ない。
 
  
〔調査の概要〕
   都道府県書店組合に所属する組合員6949店を対象に12月5日現在で調査。
   郵送アンケート方式。回収総数2028票、回収率29.2%。