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[ 出版業界について ]

委託を実施するようになった出版社は

書籍、「出版産業の変遷と書籍出版流通」(蔡 星慧著、出版メディアパル刊)より、
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委託制を実施するようになったのは、実業之日本社によるといわれる。実業之日本社は、1909年(明治42年)12月、「婦人世界」の創刊3年目の新年号の発売から、売れ残り品の返品自由を打ち出し、20万部を発行した。

それまでの婦人誌では、博文館の「女学世界」の8万部が最高部数で、雑誌の大半は、1万部以下の発行部数であった。書籍の初刷りは、文芸書で1000部程度とされいた。

雑誌・書籍とも一切買切で返品は認められず、書店は、残本を割引販売した時代である。「婦人世界」は、返本がほとんどない大成功で、販売リスクを伴わない委託扱いが書店に歓迎されることになる。
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●出版産業の変遷と書籍出版流通
蔡 星慧 著
出版メディアパル 刊
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