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[ 出版社について ]

シリーズ200万部を超える本づくりと販促について

「子育てハッピーアドバイス」シリーズは、5冊で200万部を超えました。そんな1万年堂出版、編集部の部長:山崎豊氏から、本づくりと販促について伺いました。


・読みやすく、わかりやすくすることで、普段あまり本を読まない人たちを取り込めた。


・読むやすくとは、文字を大きくする。ルビ(フリガナ)を多く使う。カラー写真や書を入れる。(25ページから30ページごとに)、マーカーを入れる、イラストを入れる。


・重いテーマには、安らぎの写真を。重いテーマとは、ひきこもり、いじめなど)


・深刻すぎるテーマは敬遠される。つまり、読者は本を読むことに「快」を求めている。


・シリーズを出すことで相乗効果を生む。特に第1弾目の書籍販売部数は伸びる。


・2冊目のときは、モニターを募集した。


・書店には、できあがった本を献本するのではなく、モニター本をあげる。つまり、本作りに参加してもらう。書店員は、頼りにされてうれしい。


・営業部隊には、書店だけでなく、テレビ局に訪問させた。3件に1件は会って話を聞いてくれる。特に、地方であればあるほど取り上げてくれる。これは、新聞社も同じ法則。報道されたら、読者ブレゼントも忘れずに。


・書店に渡す営業ツールは、プリンターで印刷して、パウチして訪問。効果を見て、正式に大量印刷して配る。


・愛読者カードには、どこで買ったという書店名を入れてもらう。それを、書店にまわる営業ツールとして活用。「この書店で買った読者から、こんな感想が届いた!」と訪問。書店員は喜ぶ。


・書店営業の際には、口頭で伝えるだけでなく、他店でどう展開しているか写真を実際に見せて説明。


・愛読者カードをくださった方にDMを送る。2007年5月現在、63,000件保有。DMを出す場合は、絞込みをする。


・読者感想文コンクールをやる。読者に喜んでもらいファンになってもらう。特に、金賞、銀賞で良い物をあげるより、佳作賞を少しでも増やし、ファンを増やす。


・読者カードは、届いた当日に全社員で共有。


・読者カードは、広告、営業、分析と使える。


・マンガを取り入れることで、通常のファン層とは違う層が取れた。


・文章で伝わらないものが、漫画にすると伝わる。


・愛読者カードの購入動機に着目する。


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1万年堂出版は、平成12年9月に設立。年間3冊の新刊を出している。1万年堂出版のキャッチフレーズは、「大切な忘れ物を届けにきました。」これは、読者の声から生まれたもの。2007年5月現在、営業は20名、編集は5人。制作は、一切外注せず、自社で行っている。


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