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[ 図書館について ]

高校図書館の図書購入方法について

※書籍「変わる出版流通と図書館(尾下 千秋 著)」より


高校図書館の購入特質

・主に一般書の既刊書で、基本図書と読み物。全集と単行本が対象
・年に六階程度、手書きの注文書による発注。予算が多い高校は随時、または毎月、毎週発注
・教科担当者または生徒による購入
・図書装備は原則的に自館装備。大都市圏の一部は基本カードまたはユニット・カード付き


高校図書館の対象資料・購入担当者・購入方法

購入担当者 : 図書館司書または図書主任
購入図書選定 : 各教科担当、生徒希望
主な購入資料 : 既刊書 希望図書に一部新刊書
新刊・既刊の割合 : 既刊書 95%
購入資料の内容 : 一般書 基本図書・読物
購入方法 : リスト発注
購入時期 : 年に5、6回 予算額によっては毎月・毎週(春と夏の休み除く)
装備の有無 : 自館装備が主流、大都市圏の一部は装備、カード付き
コンピュータの導入 : 全国で約1%


図書館が選書する際の重要な要素

図書館が選書する場合、内容の抄録(しょうろく)や著者略歴が重要な判断材料になります。(中略)とくに、抄録は選書の際の重要な要素です。※抄録(しょうろく)とは、出版物や文献の内容要約のこと。


図書館が求める出版物

分野では、「参考図書」「料理」「洋裁」「手作り」「高齢者」「生き方の本」「住まいの入門書」「話題の本」「読物」「絵本」などが人気です。


出版のタイミングは、社会の出来事に合わせると良いでしょう。需要の多い季節物はとくにそうです。「クリスマス」「入学」「修学旅行」「節句」「七夕」「林間学校」「運動会」「遠足」ものなどはそれぞれ季節に合わせて作るべきです。夏休み用の本であれば六月に刊行されていなくては夏休みに利用できません。


             
●書籍「変わる出版流通と図書館」より
オンデマンド版
尾下 千秋 著
¥1,995(税込)
日本エディタースクール出版部 (2004年4月初版)
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