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[ 出版社について ]

出版社が本以外で得る収益モデルとは

出版不況と言われ1997年以降毎年売上げが減少しています。
※出版販売額の推移 1952年~2006年はこちら


特に、雑誌の販売が大変厳しい状況にあり休刊や廃刊が相次いでいます。そんな状況の中、出版社が本以外で得る収益モデルにはどんなものがあるのでしょうか?


アメリカの出版雑誌社が取り組んでいる収入源の事例には15通りあるようです。書籍『ミスター・マガジンの「アメリカ雑誌で成功する方法」(サミール フスニ 著)から見てみたいと思います。

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広告収入獲得に努力しても、広告収入には限界がある。そのため、雑誌販売収入や広告収入以外の収入源を求めて可能性を探っている。現在、雑誌社が実施しているスペシャル収入源を挙げると、


1、定期購読者リストのレンタル

2、ダイレクト・メールや市場用に他業種の会社にリストをレンタルする。

3、リプリント版や単行本の発行

4、アドバトリアルの掲載
  一つもしくは、複数の広告主のために、特集記事を掲載する。広告ページの一種。

5、カスタム出版の受注
  単一広告主のために、雑誌または、ニューズレターを受注する。

6、テレビ番組のプロモート
  雑誌の材料を使って、番組を共同で制作する

7、カードやサンプルの製作と送付
  広告主とタイアップして、特定の読者にカードやサンプルを製作して送る。

8、特集号やワン・ショット・マガジンの発行

9、対象外読者への販売
  ファミリー、兄弟姉妹、友達紹介などを通して、読者以外のターゲットを見つける。

10、市場調査データの配布
   広告主と競合しない他の会社に、記事、販売結果のデータを配布する。

11、ガイドブック、カタログ、人名録の製作

12、ライセンス・ビジネスの実施

13、海外出版の実施
   翻訳、ライセンスなど海外市場での販売を行う。

14、研修会やセミナーの開催

15、国際的なイベントやショーのマネジメント

             
●書籍『ミスター・マガジンの「アメリカ雑誌で成功する方法」』より
サミール フスニ 著
桑名 淳二 翻訳
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風濤社 (2003年7月初版)
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