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マンガ誌全部をネットで無料公開~売上げに影響なしと判断

2009年5月22日講談社の月刊漫画誌「モーニング・ツー」が発売同時に本編全部をネットで無料公開しました。


この背景には、2008年秋に3ヶ月間、ネット公開を試みた結果、雑誌の売り上げに影響はなく、知名度とマンガ単行本の売上げアップを狙っての試み。
 

無料は1年間で、最初の5、6、7月発売号は本誌発売日と同時期に公開。閲覧には、無料プラグイン「T-Time Crochet」をインストールする必要があります。「T-Time Crochet」とは電子出版のボイジャーが開発提供する電子書籍ビューアソフトです。Mac版あり。


また、2009年4月16日講談社、デジタル事業局の方の話によると、「FRIDAY」本誌とWeb・モバイルではユーザー層が異なることで棲み分けができているとのコメントもありました。


とかく、インターネットは書籍や雑誌の売上げを下げる要素のあるものであるという意見がありますが、実際にはどうなのでしょうか。


知名度アップと、コミック誌ではなくマンガ単行本での売上増を狙う試み。今後、1年間無料公開を継続し詳細なデータを集めるとのことで動向が気になるところです。


※講談社、月刊漫画誌「モーニング・ツー」のサイトはコチラから
http://morningmanga.com/