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印税制度を初めて実行したのは誰?

今、本を書くとその対価としてもらえるのが“印税”です。しかし、明治時代は印税ではなく、“原稿料”という方式でした。原稿料とは、原稿用紙一枚に対していくらという報酬です。よくあるのが、400文字詰め原稿1枚で○○○○円というパターンです。


では、その原稿料ではなく、印税制度を初めて実行したのは、誰かというと森鴎外です。書籍『原稿料の研究~作家・ジャーナリストの経済学(松浦 総三 編集)』から学んでみたいと思います。
 

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書籍『原稿料の研究(松浦 総三 編集)』より


この印税制度を初めて実行したのは森鴎外であった。(中略)


印税制度を初めてはっきり主張した森鴎外は、「それがいやなら本を出さん」というので、面くらった春陽堂は、どのくらい出していいかわからず、二割五分支払った。外国ではそのくらい支払っているらしい。つづいて漱石には、三割一分支払った。


●書籍『原稿料の研究~作家・ジャーナリストの経済学』より
松浦 総三 編集
日本ジャーナリスト専門学院出版部 (1978年11月初版)
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