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[ ベストセラーの方程式 ]

大ヒットの軌跡『誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方 66のルール』

出版業界紙の「新文化」(2010年2月25日号)に、『誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方 66のルール』(野口 敏 著、すばる舎 刊)の大ヒット誕生までの話が紹介されています。


企画のきっかけや意図、どのように売れたかなど興味ある記事が書かれています。一部、抜粋してご紹介いたします。
 

--------- 「新文化」(2010年2月25日号)より -----------------------------

激戦区で大ヒット“会話本”の軌跡

野口敏・著『誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方 66のルール』(すばる舎 刊)


すばる社の書籍編集者、佐藤由夏さん(副編集長)がはじめて野口敏氏に出会ったのはブログだった。(中略)「野口先生の方法論には、従来の会話術にはない新しさがある」と感じさせるものがあった。「話し方について、今まで読んだことがないような視点がたくさん書いてありました。たとえば、『話し手は、あなたの感じた気持ちを求めています。それが、できる人が聞き上手であり、会話上手なのです』など。(中略)


「これまでの会話本の動きといえば、数年かけてじわじわ売れていくというパターンが多かったんです」(営業部企画課の野村マネージャー談)(中略)野村氏が販売データを分析すると、いくつかの傾向が見えてきたという。一つ目は、購買層の半数以上が女性であること。二つ目は、大学生協からの客注が多いこと。三つ目は、都心やビジネス街以外の郊外の書店で動いていること。四つ目は、夕方以降に販売率が伸びること。


「当初、私たちはこの本をビジネス書として展開していたのですが、結果として若い女性や学生などビジネス層以外の人たちにも購入してもらうことができ、予想以上の部数の伸びにつながった」と野村氏は語る。(中略)


成功の秘訣 奇をせらわず“普通の会話本”で

佐藤さんはこう話す。「これまでの会話本は、『人に好かれるため』、『恋愛や仕事で相手をオトすため』など、明確な目的があるものが多かったんです。一方で『話し相手と仲良くなる』、『会話を続ける』という、ごく普通の会話についての本はほとんどありませんでした。意外ですが、多くの人たちが実際に悩んでいることは、『~のための会話術』というよりも、日常の当たり前の会話だったようです。(中略)


売れる企画は、必ずしも斬新なもの、奇抜なものの中にあるわけではなく、意外に“普通のこと”の中に埋もれているのではないだろうか。同書のヒットはそんなことを教えてくれている気がする。


「新文化」2010年2月25日号より
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ここ最近、各新聞の傾向が少しづつ変わってきていると考えます。というのは、上記のような成功事例や大ヒットまでを取材し大きく取り扱うようになってきたからです。特に、本を作る出版社はもちろんのこと、本を書く著者にも読む価値大の新聞ではないでしょうか。


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