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[ ベストセラーの方程式 ]

『女性の品格』を手がけた編集者がいう“売れている新書の傾向”

PHP研究所の編集者、横田紀彦さんによると、ベストセラーになった新書にはある傾向があると言います。それは、著者の専門外を書いた本が大量に売れたということです。具体的に、書籍『スゴ編。カリスマ編集者から学ぶ7つの仕事力』から紹介いたします。
 

-------- 書籍『スゴ編。カリスマ編集者から学ぶ7つの仕事力』 --------------


売れている新書には興味深い傾向があります。ある分野の第一人者が、専門外のジャンルについて書いたものが大ベストセラーになっているのです。たとえば、400万部を超えた『バカの壁』(新潮新書)はコミュニケーション論と言っていいと思いますが、著者の養老孟司さんは解剖学者です。


PHP新書のベストセラー『頭がいい人、悪い人の話し方』も、250万部の大ヒットだったわけですが、著者の樋口裕一さんは予備校の小論文の名物講師でした。


古くは『「超」整理法』(中公新書)の野口悠紀雄さんは経済学者ですし、最近では『悩む力』(集英社新書)を書いた姜尚中 (カンサンジュン)さんの専門は政治学者ですが、新書の内容は人生論でした。


●書籍『スゴ編。カリスマ編集者から学ぶ7つの仕事力』より
編集者.jp 著
美術出版社 (2010年4月初版)
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※PHP研究所の横田紀彦さんは『女性の品格』を手がけられたエース編集者。『女性の品格』は累計306万部。『親の品格』も80万部以上売れている。