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[ 出版業界について ]

出版物における販売ルート別推定額の推移 寄稿:冬狐洞 隆也氏

出版物における販売ルート別推定額をここ10年間で紹介したい。
 

年数
書店
前年比
CVS
前年比
駅売店
前年比
スタンド
前年比
2001年
1,655,258
-
409,079
-
105,345
-
31,987
-
2002年
1,628,944
▲1.6
489,276
▲0.2
96,366
▲8.6
30,196
▲5.6
2003年
1,619,201
▲0.6
463,831
▲5.3
92,254
▲4.3
28,656
▲5.2
2004年
1,624,879
0.3
447,091
▲3.7
81,187
▲12.0
27,711
▲3.3
2005年
1,603,619
▲1.4
439,171
▲1.8
74,873
▲7.8
26,685
▲3.8
2006年
1,596,433
▲0.5
425,326
▲3.2
71,146
▲5.0
25,058
▲6.1
2007年
1,501,878
▲6.0
382,217
▲10.2
67,644
▲5.0
23,230
▲7.3
2008年
1,467,849
▲2.3
354,654
▲7.3
63,605
▲6.0
21,557
▲7.3
2009年
1,426,829
▲2.8
312,413
▲12.0
59,529
▲6.5
20,307
▲5.8
2010年
1,401,681
▲1.8
285,984
▲8.5
53,397
▲10.4
19,291
▲5.1

※単位は、百万円
※日販資料より作成
※販売ルートは他にネット書店ルート・大学生協ルートがある。
日販のウェブサイトはこちらから


書店ルートの傾向と今後

地方都市圏中心に販売額の減少が続き、2013年以降は6大都市圏とその近郊の書店にも影響してくる。人口動態構成の変化が原因。65歳以上の人口が総人口の24.3%となり約4人に1人が65歳以上となり、この年代は読書人口が極端に少なくなる。


自店の努力だけでは、如何することもできないほど外部要因が重なってきている。大手チェーン店の決算を見ると、減収増益が続いているが何時までも続くわけがなく、リストラにて閉店が出てくると予想する。


CVS・駅売店・スタンド販売の傾向

雑誌の凋落は防ぎようがなく原因は色々あるが最大の原因はインターネットの情報に勝てないこと。それと、要らない情報まで買いたくないのが消費者の心理である。


インターネット書店ルートの傾向と今後

ここのみが前年比をクリアーしている状況で、地方都市圏にある中小書店の廃業が加速すれば益々インターネット書店のみが伸びる状況になってくる。


総評

出版業界内で働く人々は、従来からの出版物をめぐる環境の変化や読者のライフスタイルの変化を挙げている。しかし、そうした要因はほぼ折り込まれており、少子化・生産年齢人口減少・国民の所得減少・家計消費支出連続マイナス等外部要因によるもので、いよいよ自助努力だけでは如何することも出来ない状況まで来ている。そうしたことは薄々感じてはいるが、手を上げようとしていない。


寄稿 : 出版流通コンサルティング 冬狐洞 隆也 氏