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[ 書店について ]

書店数の推移と減少数 2000年~2013年 寄稿:冬狐洞隆也氏

他に書店数調査をしている会社は何社かあるが、アルメディアの書店数の推移と減少数を紹介したい。
 

年数
書店数
減少数
2000年
21,495
▲801
2001年
20,939
▲556
2002年
19,946
▲993
2003年
19,179
▲767
2004年
18,156
▲1,023
2005年
17,839
▲317
2006年
17,582
▲257
2007年
17,095
▲484
2008年
16,342
▲756
2009年
15,765
▲577
2010年
15,314
▲451
2011年
15,061
▲253
2012年
14,696
▲365
2013年
14,241
▲455

※アルメディア調べ


書店数の実際

2000年から 2013年までに 8,055軒におよぶ書店が減少している。しかし、この中には新規開店もあるので、実際にはその間に 15,000店は閉店している。また、すべての書店店舗に書籍や雑誌を置いているわけではない。本社事務所とか外商部・倉庫とか商品を置いてない店舗が 1,200店ほどあることを考慮しなくてはならない。


1997年に消費税が 5%になった時、毎年 1,000店以上の閉店が 7年間続いた。2014年 4月に消費税が 8%になり 2015年に 10%になった時に何店閉店が増えていくか全く想像がつかない。


書店が減少する理由

書店の店主が高齢になり後継者がいない。となると廃業以外の道は無い。特に、地方都市は生産年齢人口が減り、高齢者人口が急激に増加している。人口 20万以下の都市で生産年齢人口が少ないところは書店経営が益々厳しくなっていくはずである。


今後の書店業界地図は、ネット書店と大型店、チェーン店とのせめぎ合いが激化し、たたき合いの様相になる。取り残された中小書店は地域密着の徹底・利益の大きい他の商品の発掘・顧客サービス発揮以外に生き残る道はなさそうだ。人口が減り続けているのに、本の売上げが伸びることは考えられない。


寄稿 : 出版流通コンサルティング 冬狐洞 隆也 氏